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バリアフリーの課題4 小さすぎる公共交通のエレベーター

香港や台北から日本に帰ってくると、駅などのエレベーターが小さくて一度に乗れない人が多いのに戸惑います。
特にJRのエレベーターは11人乗りが標準仕様になっていて、近隣諸国の公共交通のエレベーターが17〜24人乗りなのが普通なのに比べると、小さすぎる!と思ってしまいます。
このようなことが起こってしまった原因は、バリアフリー法ガイドラインの記述のミスにあると言っても過言ではないでしょう。全国一律同じ基準で、早急に駅のエレベーターを普及させようと考え「11乗り以上」とガイドラインに書き込んでしまいました。11人乗り「以上」と書いているので、駅の規模や利用者の多寡によって交通事業者は、大きなエレベーターを設置するだろうと考えたと言い訳しています。しかしそのように大きなエレベーターを設置している交通事業者と違って、JRは「11人乗りを設置しておけばバリアフリー法上で適法である」と解釈して、どんな大きな駅でも、どんな多くの利用者がいる駅でも「JR仕様11人乗りエレベーター」を標準仕様として設置していきました。
「15人乗り以上を標準とする」と決めていた大阪市交通局や、17人乗りを設置していった一部の公営地下鉄などの他は、日本中の駅のエレベーターのほとんどが、11乗りなどという最小限の大きさになっているのは、当初のガイドラインの記述の誤りのせいと、いっても過言ではないでしょう!
残念ながらこの記述は、今回のガイドライン改正でも直されませんでした。
ベビーカーや大型トランクの外国人旅行者、シルバーカーの高齢者など、エレベーター利用者は何倍にも多くなっているのに!
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by yamana-4 | 2018-07-30 13:12 | バリアフリー | Trackback | Comments(0)

バリアフリーの課題3バス乗車の車いす固定はみんなに必要か?

車いすでバスに乗る時「固定するように」という通知が、全国の各運輸局からバス事業者に出され、国交省自動車局は差別解消法の職員対応指針で「固定できない車いすの乗車を断っても差別には当たらない」としています。
しかし、現在の路線バスで使われているノンステップバスの「床の座金からベルトのフックを掛けて、3点で固定する」固定装置では対応できない車いすも多く、運転手が確実に固定するのはとても難しく現実的ではありません。
このため、大都市部の路線バスでは「希望者以外は固定せずに乗車する」のが普通であり、対応がバラバラになっています。困ったことに運転手によっては「固定は万一の事故の時の責任逃れのために、形式的にやっておく」「車いすを乗せるのは面倒だから、固定できないから乗車を断る」例も出ており、バスの車いす乗車拒否の一番多い理由は「固定できないから」となっています。
ここでは「路線バスで車いす固定が本当に必要か?」の問題を取り上げ、ヨーロッパの路線バスでは固定していないように、固定は絶対ではなく「安全な位置取乗車」の方が大切であり、希望者には「適切な固定」をするように考えた方が、良いのではと提案しています。固定問題は、空港リムジンバスや高速バスなどの車いす乗車などにも関係が深く、もっと多面的に考えるべきでしょう。
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by yamana-4 | 2018-07-27 22:48 | バリアフリー | Trackback | Comments(0)

バリアフリーの課題2 新幹線や特急列車の車いすスペース

世界の鉄道で日本のように「車いすのまま乗れるスペースを設置しなくても、車いすから座席に移る席を作れば良い」としているバリアフリーは無い! 電動車いすのまま車内に普通に乗れる特急車両は、数社の民間鉄道にしかなく、JR新幹線や在来線特急列車では通路にはみ出して、無理やり乗車するのがやっとです。
また、東海道新幹線では1編成定員1,323名に対して、車いすの乗客は車内に2名と多目的室に1名の3名しか乗車できない! 2020オリンピック・パラリンピック東京大会で東京に来訪した外国人車いすは、乗車券が買えず東北や関西などに旅行することはとても困難です。期間中だけでもい編成に1車両しかない幅の広い車両の座席を取って、自由席扱いのフリースペースとして解放すべきです。
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by yamana-4 | 2018-07-24 13:43 | バリアフリー | Trackback | Comments(0)

バリアフリーの課題1「鉄道バリアフリーの第1課は段差・隙間解消」

近畿運輸局バリアフリーリーダー会議で提案したバリアフリーへの課題を順次掲載します。
この度バリアフリー法が改正され、制度的な変更などが行われましたが、具体的なガイドラインなどでは十分でありません。
まず鉄道のバリアフリーに関しては世界の常識である「ホームと車両の段差・隙間を無くする」ことが、ガイドラインでは曖昧です。これは「駅入口からホームまでの移動円滑化」とされ、
駅舎と鉄道車両が別のガイドラインになっていて、車両とホームの間が連続して考えられていないからです。現状でも進んだ鉄道事業者はありますが、特に首都圏では段差解消が遅れていて山手線では、全駅にホーム可動柵が設置されたにも関わらず「段差・隙間は1ミリも」解消されていません。
オリンピック・パラリンピック2020東京大会では、世界から来日した車いす乗客はビックリしするでしょう。
その期間だけ人海戦術で渡し板介助しても、何のレガシーにもなりません。どうするのでしょう?
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by yamana-4 | 2018-07-22 14:41 | バリアフリー | Trackback | Comments(0)