◉ボストンのWWWのウエブ規格基準の責任ある地位にあるジュディ・ブリューアさんが
日本での技術規格に関する会議のため来日、JRを利用したかったがハンドル形電動車いす を使用されているため、規則によって乗車はさせないと拒否され、業務にも支障をきたした。 帰国に際して、国内の障害当事者支援者と国庫省で、この問題について協議されたので 要旨を転載します。 ![]() ![]() ★交通バリアフリー法担当者及び鉄道局担当者とジュディさんとの話し合い (要約) 2013年6月12日 国交省ホットラインステーション ジュディ・ブリューア、DPI交通問題担当 今福、アクセス関東 山嵜、国交省関係者 (ジュディ) ・ 2005年、東京で会議があり来日、成田からは成田エキスプスに乗れた。その時、世界に一人しかいないある障害の専門医に会いに岐阜に行こうとしたが、JRへの乗車を拒否されて行けなかった。成田からは成田エキスプスに乗れた。 ・ 2008年、再び仕事で来日し、成田エキスプレスに乗ろうとしたが、駅への入場を阻まれ、切符もなかなか売らず「この形の車いすはダメ」と言われた。この時も1時間以上粘って乗ることはできた。 東京での会議には参加できたが、帰りは非常に不安で数社のタクシー会社もバスも乗車できず、鉄道しか手段がなかった。また1時間も掛けて切符を購入し成田へ着いたら駅員が3人待っていて、謝罪するのかと思ったが「誤りで乗せたのであって二度と乗せない、駅への立ち入りもダメ」と言われた。 以前は日本でも乗れていたのにどうしてダメになったのか?基準が変わったのかと問いつめると怒り出して「警察を呼ぶぞ」と脅した。 ・ 私は少し歩けるが、自分の障害の特性や身体状態に合わせて作った車いすは、私の障害にとっては必要で、操作もし易く不可欠なものである。 ・ 今回の来日は所属する組織の主催で2ヶ月前から準備し、事前に許可をもらおうとしたがダメだった。日本の協力者にお世話になり京成スカイライナーの乗車許可をもらおうとしたがダメで、今福さんの支援を受けて普通電車を乗り継ぎでなんとか行けた。 ・ 今回も無事帰れるか不安だった。会議の国内の多数のメンバーも「信じられない」「恥ずかしい状況」などと言っていて、三つの会議に出たかったがこの問題の故に都内での一つしか果たせなかった。私は日本の同じ問題を抱えている人たちのことを、とても気のどくに思い心配している。アメリカではハンドル形の状況は全く違い、何の問題もない。 ・ (大熊室長)交通バリアフリーの基本的な政策立案やハード整備を行っている。私の立場からは乗って欲しいと思っているが、それぞれの事業者に立場によるので・・・。 ・ (鉄道局担当者)JR東日本やJR東海には、今の制度では乗れないと分っているが「NEXTと新幹線に何とかならないか」と要請した。事業者は制度上難しいといい、結果として果たせなかったのは申し訳ないが、私の判断で制度云々というより「どうにかならないかと」努力はした。5月ころの話し。 ・ (今福)ジュン・カイレスさんの乗車拒否の時の、DPIとの話し合いでは「本来乗れないものであり乗車拒否ではない」と言ったが、今回の件は認識として乗車拒否と位置づけ、認めるのか? ・ (鉄道局)まずは手動に乗り換えて、車いすは輸送してくれと言っているので「乗せない」とは言っていない。個人的にはどうかとも思うがルールがあるので。手動に乗り換えていただければ自分で動かせなくても駅員が押すし、駅から駅まで、乗り換えまでは駅員がやるので、自分の電動車いすをどうやって輸送するかの問題はあるが「乗る方法の提案」はあったので完全な乗車拒否とは言えない。列車には航空機と違って貨物室がないので、車いすを運べとは言えない。 (ジュディ)ワシントンに仕事で行った時、政府高官や障害関係者に会ったが日本に安全に行けるか、逮捕されたりしないか心配してくれ、アメリカ在日大使館にも連絡してくれた。他のアメリカ人旅行者や障害者の旅行者についても心配し、日本の状況には注目していきたいと言っている。 アメリカでも車いすの定義はいろいろあるが、全て車いすであり、仕事で他 ・ の20カ国以上の国に行ったが、車いすの区別をされたことはない。 しかし、日本は素晴らしい国でありまた来たいと思っている。 ・ (大熊室長)アメリカで手帳とか資格を問われる事(確認)はあるか? ・ (ジュディ)誰もジャマしない、許可を得て障害者になっているのではなく、証明など不要。 ・ (鉄道局担当)JRが頑に乗せないとしている理由は「健常な高齢者が気軽にどんどん乗って来たら困る」と恐れ、固執している。 ・ (ジュディ)アメリカでも様々な手段で乗車させているが、日本の方が良い交通システム持っていて、効率的に乗車させている。今回の本の多くの方が心から気遣ってくれたことに感動している。 帰りに成田でガードマンや警官が見張っていない事を願うが、このことはアメリカ政府も関心を持っている。 日本の多くの同じような差別されているユーザーの方々にとって、ひどい状況と考えており、交通差別の解決を願っている。 バリアは政策的なもので、乗り越えるよう努力して欲しい。 以下、協議に同席した女性の車いすユーザーの山嵜さんと、成田からの往復を同行支援した電動車いすの交通問題エキスパートの今福さんの談話です。 (山嵜)昨日のジュディさんと今福さんに同席させて頂きました。 話の最後に、今福さんがジュディさんへ、最後に一言。と言いました。その際ジュディさんは直ぐに言葉にならず、目を赤くされました。それを見た瞬間、日本に来るたびにされた対応への悔しさより、何かもっと違うものを感じました。もしかしたら憎かったのかもしれませんよね。それでも毎回「日本は美しい国です」と何度も日本を褒め、日本の障害者を気にかけてくれました。常に冷静だったジュディさんを見習いたいと思います。 昨日の国交省の対応は「恥ずかしい」の一言です。 (今福)私も、とても良い話し合いで、ジュディさんの立派な発言や態度に敬服し、感動しました。鉄道局はもうチンケとでもいうより言いようがないほどで自分でもおかしい事を言っていると分っているのでしょうが、それをまったく感じていない風だから、かなり深刻な状況で、皮肉です。 日本の交通バリアフリーは、真の意味でガラパゴス的です。(笑い) (山名)とても良い話し合いで、ジュディさんの立派な発言や態度に敬服しました。参加しなかったことが悔やまれますが、短い時間できちんと要点を抑えて話し合いをされたことを感謝します。 細かい話しはともかく、世界中に無い日本だけで通用しているもはや「奇妙な」とでも言うべき「ハンドル形鉄道乗車制度」をどうしたら壊せるかに、知恵を絞って全力を挙げていかなければと思い直しました。 (山名の解説) この協議は何度も来日経験があり、二度もJRの乗車を試みていた知的なアメリカ人ハンドル形電動車いすユーザーが、今回の来日で「事前許諾を得て正当に乗車したい」と2ヶ月前から、日本の協力者を通じてトライしていたもので、私たちが最初から関与していたら、もう少し上手いアプローチもあったと思われますが、正攻法で攻めて玉砕してもきちんと、国交省と話し合いをして帰られたのは立派でした。 一昨年のカルフォフルニアのジュンさんの拒否事件の後、外国人旅行者に短期間の特例承認をする方法が内部的に検討され、実施も可能のようですが、その要件が「国内のハンドル形乗車許可基準に合致していること」とされているので、そのようなガラパゴス的条件を満たす外国製電動車いすはほとんど無く、事前に乗車予定の区間だけの条件もあり、事実上は全面的に拒否していないとの言い訳に使われているにすぎません。 この救済策は、一度も実施されていないという事ですが、当然です。 ★ジュディさんからのメールと返信 Dear Imafuku-san, Yamana-san, Yes, it is definitely fine to use my photo. I think you asked me a second question, but the Google translation was unclear. Were you asking me whether it was OK to use an audio recording of the meeting? Or were you asking me whether it was OK to use written notes from the meeting? If so, I am fine with you using most of the audio recording or written notes from the meeting, but prefer that you don't use the part that has some personal medical details. It's fine to use everything else, including my description of how my handle-type wheelchair is customized so that it helps support my back, etc. Is it possible to send me the recording from the meeting so that I can take a look? It was difficult to believe some of the things that the JR representatives said. (It's OK if it is in Japanese.) I am also sending this to Yamana-san. Thank you very much. Best regards, - Judy June,14,2013 Dear Judy: I amhappy to know your safe return to Boston. I , Yamana,isone of those who are struggling against the unreasonable regime operated bothby the government, MILT, i.e. Ministry of Land, Infrastructure, Transport andTourism and JR, i.e. Japan Railway, proposing that any wheelchair users shouldbe treated equally. We are quitesorry to know that you faced with the refusal to be a passenger at JR together withsupporting words from the Railway Bureau of MILT rather than a correction. Wefelt sorry that we, the wheel chair uses, are not powerful enough to change thescheme. We appreciate your warmsympathy to wheelchair people in Japan, even with your unpleasant experience inJapan. I am one ofthose who are deeply committed the problem, concerning the handle-typedwheelchair and its transportation. If I knew your coming in advance, I musthave managed the your way to Gifu. It is my great regret. If your purposeis to consult a medical care in Gifu, it is quite likely that we, together withImafuku, can help you get there by using taxi, or otherpossible way to get to Gifu, to where Chubu (Nagoya), Kansai, or Itami isconvenient. Among those, Chubu is the closest. Anyway, we will be pleased tohelp you come by negotiating with some group of the handicapped who may keepsuitable car which can carry wheelchair inside. Of course, all those special cares are unnecessary wherepeople are free from the ridiculous prejudice against handle-typed wheelchairs.But for the time being, we hope, we will help you. We want to keep in touchwith you even in this way. This time, weare sorry that we could not meet in Tokyo. We hope you do not give up to comeagain. Next time you come, please let us know at the time of your travel plan. Wehope and believe that we can be helpful to you. Looking forwardto seeing you soon again. Best Wishes, Masaru YAMANA
by yamana-4
| 2013-07-07 10:55
| ハンドル形電動車いす
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