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障害児の自立と親の関係、太田修平さんの配信文

障害連の太田修平さんが下記の文章を配信されましたので転載します。

◉自立しようとする障害を持つ子と親にとって、親子の関係は常に大きな問題です。
小学校では、ほとんどの親が地域の普通小学校に入学させたいと思っていますが、
中学に上がる時にすごく迷う親が多くいます。
障害者として生きて行く上で「普通学校よりも特別支援学校の方が為になるのでは?」と
思われるからです。
地域社会で普通に暮らしていくことは、障害を持つ子にとって楽な行き方でないかも分かりません。
しかし、どのような行き方をするかを決定するのは本人の意思であり、その決定が出来る能力を
育てるのが親の役割であり、どこで、どのように学ぶかが重要なのです。

「障害児は特別支援学校」と決めつけることは、最初から決定の選択肢を狭くすることではないでしょうか?
学校の福祉体験授業でも「車いすを押す」ことが始まりのように考えられていますが、
「移動は自力で」が基本です。
押されて移動していて自立なのか?
車いすを押す事に意味が無い訳ではありませんが、自立という観点から見ると
親子の関係に似て問題を含んでいると思いませんか。
障害を持つ子は「最初から障害者としてのみ生きなければ」と決められてはたまりません!


★親子、障害、そして総合福祉法 / 太田修平
 [転載] 障害連事務局FAXレター No.232 2011.11.22(火)

 今日、ある会合があった。障害のある人の親御さん(特に知的障害)が多く出席していた。
 その時思い出したことがあった。私が長年暮らしていた施設を出る考えを両親に話したときのことだった。
両親、特に母親は「施設を出て地域で生きるなんて考えないで。私たち親はあなたが安心な場所で暮らして
くれることを一番望んでるの。それがあなたの一番の幸せよ」と泣きながら私に訴えたのだった。
 両親は私をとても可愛がってくれた。だけど私が自己主張すると必ずこう言うのであった。
「あなたには何もわからないのよ、親のやることにつべこべ言うことないんだから、あなたにとって一番いい
ようにしてあげるんだから」と。そこで親子喧嘩が始まっていく。友達に聞くと、どこのうちもだいたいそう
いう傾向があるようだった。一部の人は親に逆らっても無駄だと思い、言うがままに任せていた。
そうすると親の目からは、「この子は自分では何も考えられない」と映ってしまうようだった。

 親子関係は難しい。子どもに障害があると特にそうだ。どこの親も「子どもはいつまでも子ども」だという。
障害の場合は、原因の多くを障害のせいなんだととらえる。親はいつの時代も子が「できない」理由を見つけ
出そうとする。
 今度できる総合福祉法は、障害のある本人が主人公として人生を歩めるためのものにしていかなくてはなら
ない。親の思いや干渉はほどほどのところで、ガードできる仕組みである。ほどほどはあっても良い。
それが普通だ。
 子どもは親が思うより、ずっとずっと考えているのだ。
ときには存在全体が、思考し、表現し、訴えているのだ。

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車いすフィギュアは横浜リハ・沖川さんのコレクション
by yamana-4 | 2011-11-23 10:11 | 障害者問題
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