人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告

◉<シンポジウム「震災と停電をどう生き延びたか」~千葉と福島の在宅難病患者・人工呼吸器ユーザーらを招いて>
「停電弱者」とは人工呼吸器が必要なALS患者や人工透析患者のことと思いがちですが、
電動車いすユーザーにとっても停電は本当に困ることですし、災害時や計画停電で何が起こって
どんな備えが必要なのか知って、備えておかなければならない問題なのです。
「電力供給の不足が関西電力のエリアでも叫ばれる中、京都で人工呼吸器を使って在宅で暮らす重度障害者らに幅広く
呼びかけ、東日本大震災で停電に会った福島県や、計画停電が実施された千葉県で生命の危機に直面した人工呼吸器や
たん吸引機を使う人たちを京都に招き、その経験からどう暮らしを守り、地域で守る大切なものは何かを学びます。」
(実行委員会ブログより)
内容の濃い、たいへん勉強になったシンポジウムでしたので少し紹介です。


・主催「震災と停電をどう生き延びたか」実行委員会
 呼びかけ人:ALS協会近畿ブロック幹事 増田英明さん、NPO法人「ゆに」代表 佐藤謙さん
 パネリスト:「千葉県での計画停電による在宅生活への影響と非常時の備え」伊藤佳世子さん、三島みゆきさん
       「震災と福島 在宅を支える絆」佐川優子さん、安田智美さん、中手聖一さん、長谷川詩織さん
 ファシリテーター:立命館大学生存学研究センターの立岩真也さん
 詳しくは実行委員会ブログをご覧ください。
 http://shinsaiteiden.blog.fc2.com/blog-entry-1.html

「計画停電中の苦労や今後の課題を語る在宅の難病患者や介助者たち」(京都市中京区・ハートピア京都)
 人工呼吸器を使い在宅で暮らす難病患者や重度障害者らによるシンポジウム「震災と停電をどう生き延びたか」が
18日、京都市中京区のハートピア京都で行われた。生命維持に電力が欠かせない「停電弱者」が、ポータブル電源な
どの確保や普段のつながりを強めるなど災害時の停電に備える必要性を訴えた。 
 京都市在住の筋萎縮性側索硬化症(ALS)や筋ジストロフィーの患者らが「平時から輪を築くきっかけに」と、
被災地などの当事者を招き約200人が参加した。千葉県の支援者が、東日本大震災後に実施された計画停電時に、
バッテリーを持たなかったり、使用の経験がなかった人が多くいたことや東京電力の対応が不十分で苦労した事例が
紹介された。
 ALS患者三島みゆきさんは「有事の際に何が必要かを把握するため一度家から出て旅行をしてほしい。
電力会社停電弱者の存在を認識して」と訴えた。
 在宅で父親の介護をする日本ALS協会福島支部の安田智美さんは、県内では、会員が患者全体の約2割だとし
「支援物資を患者に届けたかったが、会員以外の情報を行政は教えてくれなかった。個人情報保護が緊急時に患者の
命を守るのか。一方、多くの障害者団体が協力してくれ、つながりの重要性を実感した」と述べた。
【 2011年09月19日 】京都新聞記事転載

停電以外に日常必要としている医療用品の確保も問題です!
 医療的用品が切れることは障害者にとっては死活問題。だが、医師経由でしか入手できない。
 介護事業者が備蓄することも薬事法違反とか。
 避難時に持ち出せなかったらどうする?仲間で譲り合い?余分を持っている知り合いがいなかったら?
「薬事法違反になるので直接お出し出来ません」(メーカー)
 ひと月分くらいは自分で備蓄して自衛するのが一番でしょうか?
 福島の安田さん(ALS協会福島支部理事)「直ぐに困ったのは医療的用品」ゆめ風基金の最初の支援物資に
 いろいろ入っていて、集めたのは福井の医療関係者だったと。

「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告_c0167961_13491915.jpg「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告_c0167961_1350177.jpg「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告_c0167961_13502442.jpg「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告_c0167961_13504072.jpg「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告_c0167961_13505597.jpg
「停電弱者」存在知って! 京都でのシンポジウム報告_c0167961_93245.jpg
by yamana-4 | 2011-09-23 09:29 | 障害者問題
<< 御堂筋本町交差点 9月23日 大阪市営地下鉄の乗換え連絡通路... >>