◉「障害者の手助け」新聞投稿
JR山手線目白駅での視覚障害男性の転落死亡事故に関して、
「まず駅員に介助をお願いしては」との投稿が、毎日新聞"みんなの広場"に
掲載されました。親切のようで何か勘違い、こんな意見を載せる毎日もヘンです。
放っておくのも困るので、反論投稿をしたら3月5日に掲載されました。
「障害者の手助け まず周囲の人が」
視覚障害者が駅ホームから転落する事故で「積極的に駅員に介助をお願いしては。
鉄道事業者OBやボランティアに依頼も」と言う投稿が本欄に寄せられました。
この考え方は障害当事者から見れば、少し違和感があります。
交通バリアフリー法が施行されて10年。障害者による公共交通機関の利用は
大幅に改善され、バリアフリーでけでなく、駅員らの対応も随分よくなりました。
お陰で障害者の多くが、介助者なしでも鉄道やバスに乗り降りできるようになったのです。
ところが、困ったことが起きてきました。
障害者の介助が駅員やボランティアの「仕事」のようになってしまったのです。
駅員はいつも障害者のそばにいるとは限りません。
(まして目の見えない人には何処にいるかは分かりません。)
だから、まず近くにいる人が障害者の手助けをしてほしいのです。
一人一人ができることをしようとする気持ちが、
障害者の転落を防いでくれると思います。
( 3/5 毎日新聞 みんなの広場 )
欧米人は実に自然に手助けしてくれますが、日本人はちょっと苦手のようです。
韓国では困っている人を見かけたら、自分の仕事を放ってでも手助けしてくれる感じでした。
「人として困っているいる人を助けるのは当たり前」と考えているのでしょうか、
単に「困っている人に親切」とは違うような、感じを受けます。
バリアフリー法の精神は「介助無しに乗降でき、利用できる」ことであり、
あまり「手助け」が要るようでは困るのですが、、。