◉8月28日 仙台で開催されたリハ工学特別講演で、東北大 加齢医学研究所 脳機能開発研究分野 川島隆太 教授が
「スマート・エイジング」の概念と、最新の脳科学研究に基づく「学習療法」が認知症の改善に効果を挙げていると
述べられ、注目を引いたので講演レジメより要約紹介します。
「スマート・エイジング」とは、「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること」
アンチエイジングのネガティブな概念と異なり「知的に成熟する人生の発展期」として高齢期を人生の収穫期として
積極的に受容しようというもので、高齢社会に対する考え方のパラダイムシフトの提案である。
具体的研究は「脳機能イメージング、実験心理学的手法を核としながら、心豊かに穏やかに加齢するための方法論的
研究、脳科学や認知心理学など脳や認知に関する研究、認知症予防やメンタルヘルス対象にした医学的研究、
心理学や論理学的研究などを融合した応用脳科学研究を推進している。
大脳の前頭前野の機能研究から認知トレーニングによって、認知能力の低下を改善し認知能力を向上させることが
可能であり、ワーキングメモリートレーニングを行うことで、脳の流動性知能を拡張できることが証明されている。
生活介入実験で認知症高齢者に対する認知機能向上研究を行い「学習療法」システムを開発。
読み書き計算は認知心理学的にワーキングメモリーを必要とし、そこを司どっている前頭前野が活動する事実を元にして、
4000ものドリル教材を作成し学習療法を行った結果、認知症高齢者の前頭前野機能全般の改善が認められ、
QOLの向上も認められた。
健康な高齢者でも全般的な脳機能や生活の質の向上に成功しており、
軽度認知障害者の認知機能を健常化することも証明できた。
なお、脳の成長は20才で終わるが知的好奇心や知恵は加齢による衰えはない。
脳の栄養には米食の方が良く、日本国内の食パンは最低だとか。
子供には朝、「ごはん」を食べさせた方が脳の発達に良いそうです!



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