◉丸の内、三菱商事本社ビルの公共空間に設置されている安田侃さんの作品を写していたら、ガードマンに阻止された!「会社から撮影させないように指示されている」と。
思いがけない事態でビックリ、公共空間の芸術作品を撮影阻止するなど聞いたこともなく、まして国際的に仕事をしている商社がそんな指示をするとは考えられない。興味が湧いてきて担当者に会ってみた。
まず現場のガードマンは上司を呼んだが「撮影には許可を申請してもらうことになっている。外国人でも同様の対応を指示されている」とのこと。それ以上話しても時間のムダなので三菱商事の受付で担当者を呼んでもらことにしたが、受付ではどこが担当かよく分からないようだった。そのうち警備会社の上司が総務部の部長代理H氏を伴って現れたので話をした。
「公共空間に設置されている作品をなぜ撮影禁止にしているのですか? 常識に反するし、三菱の企業イメージも悪くすると思いますが」(私)
「丸の内はビル爆破事件があったので、過敏になっているのです。会社の様子を偵察撮影をする危険があるので、社内を写すカメラは阻止する指示をだしています」(H氏)
「そのような意図で撮影する者は、見つかるように写さないでしょう? 意味がないし、公共空間として提供している場では問題です。外国では美術館でも撮影OKなのは知っているでしょう」(私)
「分かりました、指示を撤回します。だだし声掛けはさせて頂きます」(H氏)
即決で問題解決。三菱商事という会社はそんな対応ができる会社でした。
◉安田侃さんの作品
・丸の内三菱商事本社
・ミッドタウン、B1エントランスホール
・JR札幌駅南口