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阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り

◉淡路駅は待避設備を持つ島式2面4線のホームを持つ地上駅。高槻よりの東西双方に改札が設けられており、各ホームは地下道で連絡している。エレベータが設置されているが、改札口は地下相当階にあり、東西へ出るには急な坂がある特殊な構造。京都本線と千里線平が面交差しており、上り・下りともに駅構内手前に複雑な分岐点があり、踏切も二重になっている。
高架化工事と駅周辺区画整理が進行中で、総事業費1600億円とも言われる巨大プロジェクトに建設局予算が投入され、この事業が終わるまで「杉本町駅整備」に廻す資金の余裕はないと大阪市担当者は述べている。

阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8382247.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8384151.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8385566.jpg◉阪急京都線・千里線連続立体交差事業(阪急淡路駅付近の高架化工事):淡路駅周辺の17箇所の踏切を廃止することが目的【崇禅寺駅・柴島駅・下新庄駅も同時に高架化される】
柴島〜淡路間の路線高架工事は進行中。<21年度 阪急京都線・千里線連続立体交差事業予算:45億6千万円 (付属街路整備を含む)>(注:路線高架事業は自治体の役割で、鉄道事業者は受益者負担として1割程度の資金負担をする)

◉「阪急淡路駅立体化」:現在の駅の東側に新しく二層式の高架駅舎(1~3F:コンコース・JR駅との乗り換え口・店舗など、4F:上りホーム、5F:下りホーム)を建設し、完成すると京都本線と千里線が立体交差になり、ダイヤ上のネックも解消される予定。また、駅舎はすぐ北側にあるJRおおさか東線(城東貨物線)を跨ぐため、相当な高さになる。

◉淡路駅周辺地区土地区画整理事業(大阪都市計画事業)
連続立体交差事業に併せて、阪急淡路駅を含む8.9ヘクタールの区域において、駅前広場や道路・公園の整備など、交通の結節点にふさわしいまちづくりの事業が進められている。店舗や住居も移転先はほぼ決定し実行段階に入っているとか。
阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8394966.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_840253.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8401775.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8403152.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8405278.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8412128.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8413235.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8415558.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_842448.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8421721.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8423244.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8424417.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8425819.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_843336.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8444288.jpg阪急淡路駅と連続立体化事業、杉本町駅問題との関り_c0167961_8445358.jpgバリアフリーの観点からは、駅改札まではそれほど問題ない。エレベータは直角スルー型11人乗り、自動改札は幅52~54cmと通常より狭いが、90cmの幅広改札がある。問題は駅敷地から淡路東商店街への急な坂で、手動車いすでは自力では困難な状態。

阪急千里線は大阪市営地下鉄「堺筋線」と相互乗り入れしていて「天下茶屋」で南海本線と連絡し、和歌山〜京都を結ぶ便利な路線でもある。
また、駅東西の交通は地下通路を利用できるが両側に急な坂があり、1日5時間閉まっている二重踏切で分断されている。

杉本町駅と同じ「島式2ホームと開かずの踏切」という問題を抱えているが「エレベータ設置済みと東西横断地下道」で一応の解決がなされており、連続立体交差と区画整理事業による「まちづくり再開発」のウェイトが高く、駅問題としては杉本町駅の方が深刻か?
しかし、密集市街地での高架工事や敷地にゆとりのない高架駅工事など難事業で、全体計画の進捗が予定通り進むのは相当難しいようにも見受けられ、いつまでも杉本町駅に取りかかれないとしたら困ったことになる心配がある。

ある商店街店主に聞いた話では、周辺に多くの駐輪場が設置されているが「作るだけ自転車の数は増え、目下の最大問題は駐輪対策。商店街リニュアルで若い人たちの参入を期待しています。私たちはもう退場です!」
通勤客だけが増えて、古くからの顧客が減っていく商店街が新しい時勢に対応していくのは悩みも大きいようだった。

◉杉本町駅問題に関わってから一度現地をと思っていた「阪急淡路駅と周辺」の状況を見てきたレポートです。
阪急電鉄は古いままの駅施設が多く、二つの路線が平面交差していることから起こるこの駅独特のネックもありますが、密集市街地の中にある駅と周辺地域の再開発と、踏切を17ヶ所解消する連続立体交差、4駅建て直しを同時にやろうとする難事業です。
経営的にも苦戦していると聞いている阪急電鉄にはかなりの負担でしょうが、現状はかなりひどく事業の必要性は十分理解できました。
でも、ここが終わらないと杉本町駅は着手できないでは困ります。
何とかやり繰りして欲しいものです。
by yamana-4 | 2009-09-22 10:38 | JR杉本町駅問題
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