◉何か配慮の感じられる札幌市営地下鉄のサインと多機能トイレ
札幌市営地下鉄のサインは、床面の誘導サインが具体的で「どちらに行けば良いか」を分かり易く示している点が優れている。壁付け・つり下げサインも改札正面にエレベータ表示があったりして、分かり易い。
ただ、製作年度が古いせいか、文字が小さいのが惜しまれるし、ピクト主体でなく文字情報と言うより文章で伝えようとしていたのは、一考の余地ありと思った。
また、路線色分け表示はもう少し徹底して表示するともっと分かり易くなるのに、誘導ではデザインのレベルアップが必要か。
エレベータ案内図は、デザイン処理されていなくて具体的な方が分かり易いこともあるなと思わされた。
ホームの案内表示も簡潔で分かり易く、車内の行き先表示は大変明快で見やすかった。線路側表示はデザインの一貫性が無く、何を表示すべきかの整理が出来ていない感じがした。
改札外通路にある多機能トイレは、オストメイト対応、カーテン付き、介護者用イスなど一応整っているがベッドは設置してなかった。
一般用トイレは入口段差があり、まだ「車いすは車いすトイレ」の意識段階に作った設備を改善するところまでは至っていないようだった。
札幌はJRのサインも明快で分かり易く、交通サインについては比較的レベルが高い印象を受けた。分かり易く伝えようとする姿勢何となく感じられて、リニュアルするとどうなるか楽しみ。