◉知らないことが多い盲導犬のこと
1年前の話しですが、地域のアクションプラン福祉部会で、日本ライトハウスの「盲導犬行動訓練所」見学に行きました。その後、盲導犬の話しを紙芝居にしようということになり、勉強し直しています。
◉ 盲導犬は国内ではほとんどゴールデンリトリバーとラブラドールのハーフを訓練していますが、アメリカではシェパードも多いとか、国によって犬種は違うようです。
訓練所で聞いたことと、ライトハウスのHさんの話しを以下に少し紹介します。
・犬は自分で判断して誘導しているのではなく、ユーザーの指示で「道路の端を歩く、段差や角は止まって教える、障害物を回避する、近くの目標(ドア・改札など)まで誘導する」などの仕事をする
・信号色を見分けることはできない。
・犬は考えない。80%以上は食べ物のことを思っている? 訓練は服従することから始まるが、難しいのは誤った命令に従わない「不服従訓練」
・指示は英語で行う。日本語で行うと、周囲の人に「命令口調」と違和感を持たれるのを避ける意味もある。
・子犬は生後2ヶ月から1才になるまで「パピィウォーカー」に預けられ、愛情たっぷりで「人間大好き」に育てられるが、決まったドッグフード以外は絶対に食べさせてはならない。他の味を覚えたら不適格犬になる。
・訓練に入る前に多くの子犬は不適格としてはねられる。5〜6頭に1匹くらいしか訓練に進めない。
・訓練が終わっても一人前の盲導犬ではなく、ユーザーと一緒に成長していく。人と犬の相性も無視できない。
・仕事できる期間はだいたい10年くらい。引退すると命令されないので弱ってしまう犬も多い。
・国内の盲導犬は1,000頭弱、欲しい人は8,000人弱と言われているが、そんなに不足していることもない?! 大型犬をきちんと飼える環境にある視覚障害者はそれほど多くない。犬が好きでないと難しいなど、希望すれば誰でも貸与される訳でもない。
とは言っても、不足していることは事実で育成や訓練がもっと必要。
・身体障害者補助犬法で同伴受け入れは義務付けられているが、飲食店などでは事前予約をすると断わられる例が多い。介助犬ステッカーを貼る依頼もなかなかOKがもらえないとか。
知らないことが一杯です!!
◉ リフト付き大型観光バス(見学会に使った観光バス)
日本交通大阪本社では同型を5台保有、料金は同じなので人気があり何時も稼働しているとのこと。リフトが高いので、高所恐怖症の人は怖いかも?車内車いすスペースはかなり広い。空港リムジンバスに運用してもらえれば良いですネ!
なお、行動訓練所は千早赤坂村の山中にあり、このバスは急坂と急カーブのため山道の入口までしか行けませんでした。