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全国から抗議と支援を!奈良県の車いす少女入学命令への即時抗告に対して

◉車いす少女の入学仮許可「不服」町教委、高裁に抗告ーー奈良県の下市町で、信じられない事態が続いています。全国から抗議しましょう!
7月16日、町は入学を仮に認めた奈良地裁の決定に対する大阪高裁への即時抗告を取り下げた。取り下げの理由について、町幹部は「すでに明花さんが就学していることを尊重した」としており、訴訟にも和解の話し合いに応じる姿勢だ。母親の美保さん(45)は「抗告取り下げは評価でき、一安心。訴訟は弁護士と相談したい。開かれた学校になってほしい」と話す。
 明花さんは17日、1学期の終業式に臨んだ。仮の入学を認める奈良地裁決定を受け、初登校からまだ2週間だが、「同級生と一緒にいられるのがうれしく、毎日とても楽しい」と笑顔をみせた。
(2009年7月17日 読売新聞)
全国からの抗議が少しでもこの決定に役立ったとしたら嬉しいことですが、二度とこのようなことが起らないような社会にしたいものです。
全国から抗議と支援を!奈良県の車いす少女入学命令への即時抗告に対して_c0167961_18565124.jpg(写真:毎日JPより、仮決定により7/3初登校)
「青木佳市弁護士からの要請」
この4月に、身体に障害があるというだけで、公立中学への入学を拒否する、という、いつの時代のことか目を疑う事件がおきました。
谷口明花さんは、ご両親とともに、当たり前の願いをかなえるため、やむをえず、入学を求める仮の義務づけ訴訟を起こし、さる6月26日、奈良地裁は、明花さんが、多くの仲間とともに中学で学ぶ意味を全面的にくみ取ったすばらしい決定を下しました。
http://www.asahi.com/national/update/0626/OSK200906260046.html
http://mainichi.jp/area/nara/news/20090627ddlk29040672000c.html
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20090627kk03.htm

その内容に、全国の方々が胸をなでおろし、奈良県知事も、全面的に賛同する旨のコメントを出したほどでした。ところが、あろうことか、本日(7月2日)、下市町長と顧問弁護士(川崎氏FAX0742-22-9101)は、これを不服として即時抗告をしました。
http://www.asahi.com/national/update/0702/OSK200907020072.html
驚くほかありません。
この決定で、明白な断罪を示されたにもかかわらず、明花さんのかけがえのない中学校生活の一日一日の大切さを踏みにじり、己の意地だけのために、このような愚行に出た町長とそれを許した顧問弁護士に、私たち一人一人の思いを、今すぐ届けたいと思います。

全国のみなさん
今すぐ、添付した抗議ファックスを参考にしていただき、町長、町議会、町教育委員会などに対し、直ちに、明花さんを正式入学させるよう、そして、この無駄な争いを直ちにやめるよう、ファックスやメールでの要請をお願いいたします。
明日から、明花さんは、「仮に」 中学への登校をはじめます。
裁判のことを考えず、友人や教師に囲まれた充実した日々を過ごしてもらいたい。一刻の猶予もありません。まずはご自分でファックスかメールを。
下市町長 東 奈良男 メールアドレス home@town.shimoichi.nara.jp
そして、全国の様々なつながりのある方に、転送いただきますようお願いします。

この呼びかけは、谷口明花さんの弁護団である弁護士 兒玉修一さん、弁護士  西木秀和さんの要請で、友人である弁護士 青木佳史の責任でお願いするものです。どうか、よろしくお願いします。
〒556-0013
大阪市浪速区戎本町1丁目9番19号酒井家ビル1号館5階
きづがわ共同法律事務所
(Tel 06-6633-7621 Fax 06-6633-0494)
弁護士 青  木  佳  史
k3802@skyblue.ocn.ne.jp

「大阪市中央区身体障害者協会から送った抗議文」
谷口明花さん入学仮決定への即時抗告に抗議します
下市町長 東 奈良男 様
この度の即時抗告に対して強く抗議します。
地裁の一谷好文裁判長が「町教委は下市中の現状の施設に固執したまま、改善の余地を検討していない。就学できるか、慎重に判断したとは認めがたく、特別支援教育の理念を没却するもの」と指摘。「わずか3年間の中学校教育のうち、すでに3か月近くが失われた」と述べられたことを重く受け止めて欲しいと思います。
仮決定で入学は認めているが裁判は別だ、と言って争う事が本当に大事な事でしょうか?
潔く受け入れて、全力を尽くして学校の環境を整えることの方が、どれだけ立派な態度と言えるか考えてみて下さい。
多感な少女の心を傷つけることが町長の職責でしょうか。
どうぞ即時抗告を取り下げて、谷口さんを暖かく迎え入れて下さい。
障害があっても皆と一緒に学校へ通学できることは、当人にだけ利益のあることではありません。一緒に学ぶ生徒たちをどれだけ成長させるか、教員も一人一人の生徒に真剣に向き合うことの大切さを再認識させることになるか、前向きに考えて下さい。
全国の多くの人々が本当に心配し、注目しています。
町長が賢明な判断を下される事を期待し、即時抗告取り下げをお願い致します。

by yamana-4 | 2009-07-03 10:15 | 教育
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