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フリーモビリティ公開ワークショップ

052.gif◉トヨタ「i-REAL」とセグウェイに試乗できる、モビリティ(移動)を考えるにパネルデスカッションに参加。セントレア中部国際空港
3月7日、神戸ポートアイランドで行われた「様々なバリアを乗越えて外に出るための工夫」をテーマにした、全国頸髄損傷連絡会とリハ工学協会共催シンポジウムに参加、私よりずっと困難な状態にあっても色んなトライをしている人達に色んなことを教えてもらった。行きたかった神戸空港もしっかり見てから名古屋に向かった。
近鉄アーバンライナー乗りたい東京からのIさんの希望で、JR東西線から地下鉄谷町線に乗り継ぎ大阪上本町へ、名古屋で1泊。
3月8日、名鉄でセントレアに移動。午前中トヨタ「i-REAL」に試乗
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トヨタが開発している一人乗りの電気自動車i-REAL(アイリアル)は、時速6キロの歩道走行モードと時速30キロの車道走行モードに切換えられ、色んな可能性を持つ新しい概念の乗り物です。報道発表された時から試乗してみたくてたまりませんでした。原付免許で乗れることをイメージされて開発しているとか。
操作はジョイスティックと同じで簡単、少し練習すればすぐに乗りこなせそうな感じでした。
何より「楽しい!!」自然に笑顔になってしまいます。

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走行モードに切り替えると後輪がタヌキのしっぽみたいの延びて、座席も走行姿勢になったり、とにかく嬉しい乗り物です。バッテリー80%充電が1時間というリチュウム電池も魅力です。これだけでも車いすに導入していただけたら良いですね。
トライしてみたが、セグウェイには乗るこが出来なかった、残念!
電源を入れると立ち上がり走行モードになってしまうので、身体を支えないと直立出来ない人はゼグウェイが勝手に動いてしまい、操縦不可能と分かり悔しい思いでした。
この二つの全く新しい乗り物は歩行困難者にとって、モビリティの可能性を拡大する画期的な可能性を持っていると思っています。特に新しい概念の車いすとしても応用出来るのではないかと考えています。
現在どちらも公道で使う事は出来ません。道交法に規定していない概念のものを作ると、トヨタさんの力でもなかなか道路走行が認められないのは問題です。特にセグウェィのような車の概念から大きく逸脱した乗り物は、相手にもされないみたいな硬直した規制はどうしたら直るのでしょう?
座席を付けて車いすの規格に合うよう改造し「車いすの型式認定」を取って、とにかく公道を走らせるのはどうでしょうと提案しましたが、発明者のライセンス許可の問題もあるとか。
フリーモビリティ公開ワークショップ_c0167961_425511.jpg◉パネルディスカッション「フリー・モビリティ社会をめざして
セントレア・ホール
司会:和田雄志 財団法人未来工学研究所理事・21世紀システム研究センター長来賓挨拶 野田聖子 内閣府特命担当大臣
(ゲストパネリスト五十音順)
秋元 大  セグウェイ ジャパン株式会社 取締役
荒尾和史  中部国際空港(株)取締役執行役員 運用副本部長兼運用管理部長
奥山俊博  東京大学先端科学技術研究センター特任研究員
貝谷嘉洋  NPO法人日本バリアフリー協会代表理事(主催者代表)
鎌田 実  東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻教授
中邑賢龍  東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学教授
森田 真  トヨタ自動車株式会社 技術企画統括センターZ-AD主幹

このディスカッションで特に興味深かったのは、中邑先生の「モビリティ技術利用の心理的効果」という技術利用を阻む要因の分析の話しでした。
1、障害に対する態度ー障害者は保護の対象ー車いすは時速6キロ
2、リハビリ第1ー機器利用は最終手段ー幼児期から電動車いす使用は少  ない
  移動機器へのリテラシーの無さ
3、医療制度の壁ー医療関係者のテクノロジーへの無知、
  リハビリへの技術利用組込みの遅れ
4、開発科学だけでなく利用の科学もー専用機器から一般機器へ

電動車いす利用が介護費用を削減することを金額で示されたのは説得力があり日頃発言していることを裏付けて頂いた思いで、今後使わせてもらいます。
・電動車いす利用コスト2,201円/週
 利用しない場合の介護コスト50,811円/週
by yamana-4 | 2009-03-12 06:09 | 車いす・移動機器
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