バリアフリーの課題2 新幹線や特急列車の車いすスペース

世界の鉄道で日本のように「車いすのまま乗れるスペースを設置しなくても、車いすから座席に移る席を作れば良い」としているバリアフリーは無い! 電動車いすのまま車内に普通に乗れる特急車両は、数社の民間鉄道にしかなく、JR新幹線や在来線特急列車では通路にはみ出して、無理やり乗車するのがやっとです。
また、東海道新幹線では1編成定員1,323名に対して、車いすの乗客は車内に2名と多目的室に1名の3名しか乗車できない! 2020オリンピック・パラリンピック東京大会で東京に来訪した外国人車いすは、乗車券が買えず東北や関西などに旅行することはとても困難です。期間中だけでもい編成に1車両しかない幅の広い車両の座席を取って、自由席扱いのフリースペースとして解放すべきです。
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# by yamana-4 | 2018-07-24 13:43 | バリアフリー

バリアフリーの課題1「鉄道バリアフリーの第1課は段差・隙間解消」

近畿運輸局バリアフリーリーダー会議で提案したバリアフリーへの課題を順次掲載します。
この度バリアフリー法が改正され、制度的な変更などが行われましたが、具体的なガイドラインなどでは十分でありません。
まず鉄道のバリアフリーに関しては世界の常識である「ホームと車両の段差・隙間を無くする」ことが、ガイドラインでは曖昧です。これは「駅入口からホームまでの移動円滑化」とされ、
駅舎と鉄道車両が別のガイドラインになっていて、車両とホームの間が連続して考えられていないからです。現状でも進んだ鉄道事業者はありますが、特に首都圏では段差解消が遅れていて山手線では、全駅にホーム可動柵が設置されたにも関わらず「段差・隙間は1ミリも」解消されていません。
オリンピック・パラリンピック2020東京大会では、世界から来日した車いす乗客はビックリしするでしょう。
その期間だけ人海戦術で渡し板介助しても、何のレガシーにもなりません。どうするのでしょう?
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# by yamana-4 | 2018-07-22 14:41 | バリアフリー

鉄道とバスの法律

◉鉄道やバスに関する法律「鉄道営業法と道路運送法」についてもっとよく知ろう。 9月のDPIバリアフリー部会で、この話をしました。アクセス問題に関わる人が、基本の関連法律を知らなくては話にならないからです。鉄道は特に、バスも運行は法律によってがんじがらめに縛られていると言っても過言でないくらいですが、鉄道の法律とバスの法律は全く異なります。
明治33年(1900年)に制定された明治憲法の元に「富国強兵のために作られた鉄道の法律=鉄道営業法」と戦後の民主憲法の元に作られた「バスの法律=道路運送法」は全く異なる考えの法律です。
鉄道の乗客は駅掛員に逆らわずいうことを聞け、に対し道路運送法は最近の差別解消法を先取りしたような条文があります。要は110年前の明治の鉄道の法律が、現在も改正もされず施行されていることに気づいてください。そして、今のJRの硬直した車イスなどの扱いが、法律を忠実に行なっているのだ!と分かって、よく考えてください。
このブログの掲載は、パワポの抜粋です。

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# by yamana-4 | 2017-10-07 22:12 | バリアフリー

TOYOTA次世代タクシーを検証、実用性に疑問!

◎8月11日、日本福祉のまちづくり学会20回記念大会の市民公開シンポジウム会場に、2017年度内に発売を予定している次世代タクシーが展示され、東京大学の丹羽太一氏(手動車いす)と上野俊行氏(ヤマハ簡易電動)の二人に、試乗してもらい検証した。
 このタクシー用車種の開発は、国土交通省「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領」への適合を主要スペックとするもので、2020オリパラ東京大会のUDタクシー車として期待されており、大型電動車いすや特殊な形状の車いす以外は乗れると期待されていた。

 ところが意外なことに、トヨタの開発チーム担当者の説明では「電動車いすの乗車は想定していない」と言われ、さらに「車いす一人と介助者一人の2名定員」と言われ、仰天した。
 手動車いすはこのようなUDタクシーでなくても、座席に移乗して車いすを畳んでトランクに収納してもらえば、普通のタクシーに乗車できる!本当の利用のニーズがあるのは、バッテリーが切れたら動き様がない電動車いすのはずであり、その乗車を想定していない車種開発は意味がない!
 
 なぜ簡易電動や電動車いすが乗れないかという理由は
・車いす使用者の安全を確保するために、前向き固定とし、3 点式シートベルトを設置する
という、標準仕様認定項目を、クリヤーしようとしたからである。


  同じような横乗りのロンドンタクシーでは、横向き乗車を認めていると考えられ、ほとんどの電動車いすも乗車できる。認定項目の詳細は後述のアドレスから読んでいただきたいが、座席の間に入ればことさら固定は不要なのに、90度回転し車いすを固定し、さらに身体にシートベルを掛けないと乗車させないと要件を示したことが、このような結果をもたらした原因である。
 このままではオリパラまでの多数のUDタクシーを投入する計画も無意味であり、このような電動車いすが乗れない車両に税金で補助して投入して良いものか?強い疑念を感じる。
また、助手席を畳んでスロープを設置し、前向きに車いすを固定するのに15分くらい掛かるそうで、流しのタクシー運転手は嫌がるでしょう。
解決法は「横向き乗車できるように改善する」しかないのではないだろうか?


標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領
https://www.mlit.go.jp/common/001026350.pdf

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# by yamana-4 | 2017-08-12 20:38 | 車いす・移動機器

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最近簡単に投稿できるFacebookへの投稿が増え、このブログへの掲載が減っています。
下記のアドレスから、ご覧いただければ色々情報を得ていただけると思いますので、
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# by yamana-4 | 2017-06-23 17:01 | 総合