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平成22年度の拡大教科書

◉NPOパソコンボランティア「ぽこ・あ・ぽこ」は今学期の「手作り拡大教科書」を発送しました。
今回発送したのは、依頼者30名へ、合計406分冊です。
地図、国語の資料編など4月に一部追加発送をしますが、残りの発送は6月、8月末を予定しています。
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今回から「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」によって、教科書会社からデータが貰えるようになり、写真や図表やイラストがjpgやpdfファイルで入手でき、以前のように「印刷された教科書からスキャナーとり」してデータを作る必要がなくなりました。
また「文章をテキストデータで流し込める」ので、文字を打ち込んだりする手間がなくなり、文字校正はほとんど不要で間違いの無い教科書を作れるのが大きな変化です。
写真やイラストもデータがあると大変助かります。
しかし、データは教科書会社によってマチマチで、撮影したポジフイルムがそのまま入っていたりするので、普通のボランティアの人には使い難い面もあり、提供データの統一と使い易さをどう進めるかが、今後課題のように思えます。

◉今シーズンの私の担当は「中学美術2社、5冊、各50ページ程度」6人分合計11冊でした。制作期間は昨年11月から5ヶ月、暮れも正月も関係なくひたすらデータ作りの毎日で、製本も全て完了しました。ボランティアの皆は、少しでも見やすい教科書ができることだけを喜びとして、すごく時間を掛けて無償で制作しています。
新学期に全部の教科書を渡せないのは、制作時間が非常に掛かるのに教育委員会から依頼がくるのが11〜12月ごろ、見本教科書とデータが入手できるのが、それからになるからであり、普通のボランティではどんなに頑張っても間に合わないからです!

◉拡大教科書は依頼された生徒の視力などに合わせて、拡大した文字でレイアウトをやり直して作ります。
元の教科書を出来るだけ忠実に再現するのですが、8pのキャプションまで24〜28pに拡大して、全ての文字を読めるようにレイアウトするのは至難の技です。
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by yamana-4 | 2010-03-26 01:25 | 教育 | Trackback | Comments(0)

過疎に立ち向かう京都府北部の綾部市

◉バス会社の撤退で綾部市民バス「あやバス」を委託運行ー平成21年11月に乗車100万人を達成!
(平成17年4月の運行開始から4年8か月で)

c0167961_198467.jpgc0167961_199415.jpg運行委託企業は変遷を重ね、現在は埼玉県で「タローズバス」の運行で知られている丸和運輸機関グループの「関西丸和ロジスティクス」。
市内、周辺地域など7系統路線を運行、通学・通院などに必要な公共交通を維持している。
障害者や高齢者への通常運賃割引はなく、回数乗車券と高齢者用定期券の割引で対応している。
[回数乗車券]
・11枚綴り(10枚分運賃)1,000円〜4,000円
・障害者の割引→回数乗車券×0.5(5割引)
[定期券]
・健康長寿定期(対象者は70歳以上)
・1か月3,000円(全路線乗り降り自由)
[車いす対応]
・「リフトバス・ノンステップバス」が運行されているのは3路線のみ
 運転手さんの話では「田舎の道路は歩道が整備されていなくて、地面から直接乗せるので、スロープ式では傾斜が大きくなって大変。ノンステップ車でスロープの方が乗降は早くて良いのですが、、、。」

由良川の清流と平和で静かな都市「綾部市」
グンゼ発祥の地として知られている京都府北部の市。舞鶴・若狭と福知山・京都を結ぶ交通の要衝で、JR山陰線と舞鶴線、舞鶴若狭自動車道と京都縦貫自動車道が交わり、京都市まで車や特急を利用すると1時間程度で、交通の便は良い。
かっては丹波地方の養蚕の中心地で、生糸産業の最盛期には「郡是製糸」「神栄製糸」の2つの工場が24時間、3交代操業を行い活気に溢れた町だったが、ナイロンが絹に取って代わってからは、グンゼ本社の流出もあり企業団地を作りオムロン誘致などに成功したが、急激な衰退と周辺地域の過疎化高齢化が起こっている。京都から近いのにも関わらず「狂乱の土地バブル」とは全く無縁で、自然がよく残っており、空き家への移住希望者もあるようだ。
太平洋戦争中に批判的な予言で弾圧を受けた、大本教の本部があることでも知られている。
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写真:(順に)
由良川と綾部大橋、綾部駅とホーム/橋上駅でEV4基設置/駅南北自由通路を兼ねる、
メイン商店街広場にある多機能公衆トイレ、駅隣接観光案内所、案内所のフル装備トイレ
by yamana-4 | 2010-03-25 19:27 | 街情報 | Trackback | Comments(0)

京都〜綾部、JR特急で山陰線1時間弱の小旅行

◉京都〜園部間が複線電化区間され「嵯峨野線」という名前になり、綾部・福知山方面への直通列車は無くなった。園部〜綾部間は単線なので特急は早いが、普通電車はすれ違い待ちなどのため2倍以上時間がかかる。山陰線のホームと車両の段差解消はかなり改善されていて、新型普通電車は自力乗降が可能。ただし曲線ホームでは位置によって、隙間が大きい場所があった。複線区間では片側線路だけバラストが白く、複線完成を印象的づけていた。
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この線は京都市街から嵯峨野を過ぎると直ぐに「保津峡」入るが、トンネルの切れ間毎に一瞬名勝が垣間見え、抜けると「亀岡」。「園部」までは快速電車で35分程度でずいぶん短縮された。綾部までは緑の多い山間部や田園地帯で景色の良い所が多い。
普通電車はJR東海との共同開発型と思われるが、車いすスペースがあり、トイレが斜めレイアウトで設置されていて使い易い。園部駅乗換は同一ホームで、京都まで直通でなくてもさほど支障はない。
快速車両では段差があったが、普通車両では京都〜綾部間のほとんどの駅で段差解消が進んでいるように見受けられた。園部以遠は2両連結で、ワンマン運行もあるよう。
特急は京都からは「舞鶴・はしだて」「たんば」と「きのさき」「タンゴディスカバリー」など、城崎と舞鶴・丹後半島しかなくなり、鳥取方面へは大阪からのディーゼル特急に福知山で乗り換えなくてはならない。
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◉京都駅ではハンドル形電動車いすでも差支えなく特急列車に乗車できる!
山陰線特急には車いす座席が無くデッキ乗車を余儀なくされるが、乗車拒否された事が無く何時でも希望の特急列車に乗車でき、「ハンドル形だけに強いられている証明書」の提示を求められたこともない。綾部駅や福知山駅でも同様であるが、私のハンドル形電動車いすが小型であるせいでそうなのか、一般のハンドル形も問題なく乗車できるかは分からない。

写真:順に
京都駅ホーム、山陰線特急はしだて、はしだて乗車口とデッキ、車窓からの保津峡、特急きのさき、はしだてが並ぶ綾部駅、日吉駅ホームすれ違い待ち、山陰線普通電車車両、車いすスペースとトイレ、トイレ内部ドアはボタン式自動、園部駅の快速車両段差タイヤの大きい電動車いすは自力乗降可能?
by yamana-4 | 2010-03-25 11:44 | 旅行・鉄道 | Trackback | Comments(0)

交通基本法(案)/2010福祉郵送運送セミナー

◉「誰もが自由に移動できる地域社会を目指して」
〜生活者としての高齢者・障がい者の移動問題を考える〜

3月14日、NPO 全国移動サービスネットワーク 関西STS連絡会主催のセミナーが高槻市で行われた。c0167961_1513597.jpgc0167961_1513252.jpg
◉第1部 基調講演
地元出身の国土交通副大臣「辻元清美」さん、演題は「交通基本法から考える利用者本位の移動について」
交通基本法は民主党が以前から国会提出していたが、成立に至らなかった法案を政権交代で改めて成立させようとするものです。国交省で特に力点をおいているのは第二条(移動に関する権利)「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要な移動を保障される権利を有する。2 何人も、公共の福祉に反しない限り、移動の自由を有する。」と説明があった。
先の新バリアフリー法国会審議で自公連立政権が拒否していた「移動する権利」を条文に書き込むこと、また国、地方公共団体、事業者、国民の責務を規定することは画期的な前進だろう。
韓国版バリアフリー法(移動便宜法)に「移動権」を明記させた韓国の活動家は、この法案成立の一番大きな意義は何かとの質問に「法の成立で一気に社会が変わるとは思っていないが、少なくとも裁判が起こせることが大きい」と答えた。
今回の基本法の移動権書き込みで裁判が起こせるか?
事業法やバリアフリー法などでなく、理念法である「交通基本法」で個々の事例の裁判に対処できるかが最大の関心事であり、専門家に聞きたいところです。
◉第2部 問題提起
報告Ⅰ「道路運送法改正後の福祉有償運送の実態調査とその考察」
     猪井博登(大阪大学大学院工学研究科)
報告Ⅱ「全国の福祉有償運送の現状〜いま問われているもの〜」 
     河崎民子(NPO全国移送サービスネット・副理事長)
報告と資料提供:横山和廣(移動ネットおかやま・理事長)、伊良原淳也(関西STS連絡会・代表)
◉第3部 パネルディスカッション
「誰もが自由に移動できる地域社会を目指して」
・コーディネーター:遠藤準司(NPOアクティブネットワーク代表)
・パネラー:報告者4名
・まとめ:柿久保浩次(関西STS連絡会・事務局)
最後は柿久保さんの熱いまとめで終わった。

セミナーの主旨とは違うので取り上げられなかったと思うが、高齢者や障害者の移動で一番大切なことは「できるだけ自力移動できるように!そのために使える選択枝を増やす」ことと考えています。
移動の自由を確保し、サービスコストを下げるためには自分で動ける人のニーズに合わせて機能的に使える移動機器を提供することはかなり重要なことではないでしょうか。

これは都市部と公共交通の不十分な地域とはニーズが違い
・都市部では、
公共交通との組み合わせによる移動手段のために使い勝手の良い移動機器電車、バス、エレベータの乗降がスムースでマンションの玄関内でも置ける小型で機能的な機種/小型の外出に特化したような移動機器
(電動車いす?)
・公共交通不足地域や特に過疎地では、
自立移動できる移動機器/時速15〜25キロ位は出せないと実用性がない? 免許返上者と元々車を持たない歩行困難者など違う機能が必要なのか?(軽自動車と電動車いすの中間的な移動機器、ハンドル形電動車いすの速度をドイツのように時速25キロまで許可するのも手っ取り早い方法か?)

・電動アシスト自転車応用型
・ロボット移動機器型(ホンダ、トヨタ、セグウェイなど)
・ハンドル形電動車いす発展型
などいろいろ考えられてきていますが、ネックの一つが道交法です。非常に硬直した法律で「新しい機器の道路走行を許さない」「電動車いすは時速6キロ以上出してはならない」など開発されてきた機器の実用化を阻止しているのを何とかしなくてはどうにもなりません。

現状のように「運転出来ない人は移送サービス」の前に新しい発想で「自立移動のための実用的手段をもっと増やす」こと、まず自分で移動することを前提に、移動問題を組み立てるくらいのことも必要ではと考えています。
by yamana-4 | 2010-03-17 15:16 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

「どこまで支援するか迷う」??

◉観念的な支援でなく、しっかり見守ることが大切では?
新聞にこんな投稿がありましたので「支援される立場」からお願いです。
[新聞投稿文抜粋]
駅前商店街の不法駐輪で困っていた白杖の男性を手引きして気になった。
手足の不自由な子供たちの教育経験から「本人に困難なことだけ支援、できることを支援するのは失礼なことだと考えてきた。」しかし、実際の場面ではどこまで支援するか迷うことが多い。いつも一歩手前で支援を止めてしまっている。経験を重ねながら、どこまで支援するのが適切か探っていきたいなと考えている。
(毎日新聞読者投稿欄「みんなの広場」3月7日掲載)
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一番大切なのは「きちんと見ること」だと思っています。
私は普通型の車いすでないので、飲食店でも会議でも座席に移乗したいのですが「介護専門家や知識のある人ほど、聞きもせずに一方的にイスを取り除く」ことが多くて困っています!
私の車いすではテーブルに就けないことは、見れば分かりそうなのですが「車いす=イスを除ける」と無条件にやってしまう。
「その人に必要な手助けは?」としっかり見ずに「知識で支援」をしようとするからでしょう。
どこまで支援するかは障害の種類や程度、その人の能力や考え方、使っている機具などによって皆違うと、分かっている専門家がサッサとイスを取り除きます。

投稿者は元養護教員の方のようで、専門家の一員と思いますが「どこまで支援するか迷う」と書かれているのは、やはり「何が必要かよく見る」ことより、「知識で支援」しようとされているからではないでしょうか?
何時でも通用する一般的な支援はありません!「本人が必要としていることを手伝う」で良いのではないでしょうか。

少し詳しく説明すると以下のようなことでしょうか。
「何か困っている?」とよく見定めて、必要だと思ったら声を掛けてから手伝う。
障害者に限らず、お年寄りや子供、いろんな事情で見守りの必要な人は沢山います。
ドアを開けていてもらうと助かるのは車いすだけではありません。
歩行困難なお年寄りや妊婦さん、荷物の多い子供連れなど、一寸した手助けが嬉しい人は多い。
旅行者で迷っている人も困っています。 
「障害者だけ特別に支援しなければ」と考えないでください。
手助けが必要な人には「お手伝いします?」と声を掛けて、求められたら手伝う。

でも、視覚障害の人へは声を掛けてあげて欲しい場面が多いですよ。
ホームから転落事故は付近にいる人が見守れば防げるはずです。
「親切」というより外国のように「マナー」とか「人として当たり前のこと」をする感覚であって欲しいと願います。
by yamana-4 | 2010-03-07 18:20 | 障害者問題 | Trackback | Comments(1)