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根津美術館、車いすで日本庭園を回遊出来る。が!

◉南青山の尾形光琳の国宝・燕子花図屏風所蔵で有名な「根津美術館」が、隈研吾さんの設計で建直しされ話題になっています。もう一つ、日本庭園回遊が車いすで出来るように整備されたが、庭に出るには「確認書」を提出させると聞いて確かめに行きました。
美術館は素晴らしく、バリアフリーにも十分な配慮がなされ、2階展示場には20乗りスルー型エレベータ、オストメイト対応多機能トイレ設置など努力されています。(ただし、東京メトロ表参道駅駅からの「みゆき通り」の歩道は、車いすにとっては難度の高い反バリアフリー歩道です。)
ゲートからは竹林の外壁にそって長いエントランスを抜け、美術館入口へ。
建築はガラスと金属の梁や柱を多用しているが、内装は木質系で屋根は瓦葺き、エントランスやの竹林など茶道具専門美術館らしい「和」の雰囲気を現代的に表現し、庭園との調和も素晴らしいです。
サインは有名建築家の例によってオリジナルデザインされています。トイレやエレベータなどは国際標準サインを使って欲しいのですが、建築との調和が取れないと考える建築家が多く、どこまでオリジナルが許されるか議論の待たれるところです。デザイン性が高くて嫌いでないオリジナルサインでも、建築家の趣味で決定されると独りよがりな例も多く、サインとして機能していないことがあり、考えさせられます。
◉都心にこれだけ見事な日本庭園が公開され、車いすでも回遊できるようにきめ細かい配慮で回遊路の整備がなされ、報道によると事前の職員研修も十分にされたとのことです。しかし、下記のような確認書に署名提出する事が庭園鑑賞条件にされていて問題視されています。
(1)本件庭園は、極めて起伏に富んだ地形を有する庭園であり、
   庭園としての性質上バリアフリー化等の安全措置を講じることができず、
   ゆえに、車椅子等による通行につき安全性を確保し得ない場所が多数
   存在していることにつき、十分説明を受け、これを了解しました。
(2)私は、車椅子等を利用して本件庭園を鑑賞するに際しては、
   必ず、一人以上車椅子等を要せず歩行し得る介助者で、
   貴館担当者が介助者として適切かつ相当と認める者をして、
   鑑賞中常時介助せしめることを確約します。
(3)私は、車椅子等を利用して本件庭園を鑑賞するに際し、
   万一、本件庭園を毀損した場合には、過失の有無を問わず、
   すべて私の責任と費用負担において、貴館の指示に従い、
   現状回復を行うことを確約致します。
(4)私が車椅子等を利用して本件庭園を鑑賞するに際し、万一、転倒、
   衝突その他原因の如何を問わず事故等により死亡または負傷等した場合には、
   私は、予めかかる危険の存在につき貴館より説明を受けているゆえ、
   貴館の責任を一切問わず、また損害賠償請求その他名目の如何を問わず
   一切の請求を行わないことを確約致します。

これは常識を外れた行為であり、せっかくの努力をぶち壊してしまう残念で心ないことです。
指導されている先生を通じて善処をお願いしているので、良い解決がなされると信じています。
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by yamana-4 | 2009-12-27 17:25 | 建築・美術館・博物館 | Trackback | Comments(0)

グリーンエコ『知的身体通所授産施設 里の風』

◉「こんな素敵な施設だったら利用したいね」社会福祉法人ポポロの会が大阪府八尾市で運営している「風の里」を見学に行きました。拡大教科書制作や障害児などにパソコンを教えたりしているボランティグループ、NPO「ぽこ・あ・ぽこ」の例会として、会員の車いす利用女性の紹介でおじゃましました。
通所施設として軽作業や工房での職業訓練や芸術活動を行っており、現在利用者45人とのこと。
[ケーキ工房 ふらっと]
国産小麦・平飼いの卵・有機栽培・果物などの素材にこだわり、家庭でもお母さんが作るような、
素朴だけど安心で心のこもったクッキーとケーキ
[文化芸術・創造工房あると] 劇団『どろっぷ』、書、絵画ーカレンダー制作
[手作り工房 のらや] 野菜栽培と販売、施設内でハーブ栽培も
[カフェ・レストランしおん] 10:00〜18:00(月〜土)日替わりランチやケーキでお茶も楽しめる

施設はグリーンエコ施設として受賞していて、屋上緑化、雨水利用、ソーラーシステム、自然光採光、レンガと間伐材利用など徹底して取り入れている。
宿泊施設も整っていて、使い易く工夫された浴場、ランドリーなども完備、トイレも様々なタイプで多数設置され、上下調節できるキッチンや24人乗り大型エレベータなど、素晴らしく完備されていた。和室と個室の洋室があり、どこも木の香りが心地よい。
地域の人たちとの交流や近隣の学校との連携なども計られているようで、さすが評判通りの施設だっが訪問日が土曜日だったので、通所者の様子を見る事ができなかったのが残念だった。

所在地〒581-0856 大阪府八尾市水越2-81
TEL.072-940-3321 FAX.072-940-3322
mail:ppopolo1981@yahoo.co.jp
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by yamana-4 | 2009-12-22 15:32 | 障害者施設 | Trackback | Comments(0)

「第3回JR杉本町駅舎と踏み切り問題シンポジウム」

◉2009年12月4日(金)第3回JR杉本町駅問題に関するシンポジウムが行われた。「JR杉本町駅東口設置推進の会」は、大阪市・JR西日本との交渉の現況を伝え、福祉問題の北野誠先生や交通問題の大阪大学大学院教授の新田保次先生など、大阪市立大学以外からも専門家を招いて熱心な集会となった。駅舎改造設計提案行って来た建築家の宮本佳明教授は、さらに現実的な新提案を披露された。また、それに先立つ11月20日、JR社長、大阪市長あてに13000人弱の署名を提出しTVや新聞に大きく報道された。
第1回シンポジウムからちょうど一年後、最初の糸口を探す集会から、第2回目のバリアフリー新法による基本構想住民提案の途を探る集会など、変貌を重ね第3回目は多くの地域住民や日本福祉のまちづくり学会関係者も参加、大阪市立大学学長もスピーチされ運動の様相は広がりを見せているが、具体的な進展には至っていない。また不幸にも踏切事故死された女性への黙祷も行われ、度重なる踏切事故を無くすためにも運動の進展を熱く語る集会となった。
市立大学教授でもあった北野先生は大学の障害者受けれの観点から、福祉のまちづくり学会からは新田先生がバリアフリー新法との関係からの話を、市立大学大学院教授の法学的観点からの踏切問題への発想の転換提起など興味深い内容であった。
駅の東西連合町会から渡邊会長と北村副会長が、副代表の田畑教授は事故死された女性の追悼と踏切解消の必要性など、夫々熱い思いを語られ、村田代表からはJRや大阪市との交渉経緯報告があった。
1年経過し問題点ははっきりし、誰が何をしなければならないかが明らかになり、根本的な問題解決には連続立体高架しかないが、その実現までの2~30年間への非常に現実的なプランを提示しているのであるから、大阪市とJRが解決への糸口へ応える義務があり、歩み寄りが待たれる。
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「第3回JR杉本町駅舎と踏み切り問題シンポジウム」プログラム
■日時 2009年12月4日(金) 17:30〜20:00
■場所 大阪市立大学学術情報総合センター 10階大会議室
■第0部
●司会 福田 常男(大阪市立大学大学院工学研究科准教授)
17:00 お茶とサンドウィッチと毎日放送のビデオその他
17:30 市民講座「東口の会の提案する駅舎デザインとそのこころ」
……宮本 佳明(大阪市立大学大学院工学研究科&都市研究プラザ教授)
●総合司会 西川 禎一(大阪市立大学大学院生活科学研究科教授)
18:00 2009.10.8の事故の女性のご冥福を祈り黙祷
18:05 金児 曉嗣(大阪市立大学学長)挨拶
■第1部
●司会 鳥屋 利治(大阪頸髄損傷者連絡会事務局長)
18:10 「ついに起きた重大事故」
……田畑 理一(大阪市立大学大学院経済学研究科教授)
18:20 「地元住民の声——もう待てません——」
……奥井 史朗(山之内連合町会長)/渡邉 重夫(依羅連合町会長)
■第2部
●司会 宮本佳明(大阪市立大学工学研究科&都市研究プラザ教授)
18:25 「今までの経緯——皆の力でもうひと踏ん張り——」
……村田 惠三(大阪市立大学大学院理学研究科教授)
18:55 「発想の転換を——パラダイム転換とまでは言わないが——」
……平 覚(大阪市立大学大学院法学研究科教授)
19:10 休憩
■第3部
●司会 石田 義典(中部障害者解放センター事務局長)
19:20 「杉本町駅問題と障害者が教育を受ける権利」
……北野 誠一(関西地域支援研究機構代表)
19:40 「交通バリアフリーの成果とJR杉本町駅」(仮題)
……新田 保次(大阪大学大学院工学研究科教授)
■閉会の辞 西川 禎一(大阪市立大学大学院生活科学研究科教授)
主催 ●「JR杉本町駅東口設置推進の会」 代表 村田 惠三
by yamana-4 | 2009-12-10 18:37 | JR杉本町駅問題 | Trackback | Comments(0)