<   2008年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

国内で2例目の住民提案による基本構想策定へ

◉JR阪和線杉本町駅(大阪市立大学もより駅)の東口設置運動が、バリアフリー新法の住民提案による基本構想策定へと進化しようとしています。

昨年12月4日「JR杉本町駅東口設置緊急シンポジウム」が大阪市立大学で開催されました。
(以下「JR杉本町駅東口設置推進の会」代表 村田惠三 大阪市立大学大学院理学研究科 教授 のHPより抜粋)
http://homepage3.nifty.com/muratak/higashiguchi.html
1.要求:JR西日本に「JR杉本町駅東口の設置」を要望します。
c0167961_1103434.jpg2.背景:杉本町駅は大変奇妙な構造をしており、駅の西にしか出口がありません。日本最大の公立大学である大阪市立大学は駅の東に隣接しており、1日、1万人規模の人数が杉本町駅の南北の2箇所の「開かずの踏切」の横断を強いられています。
 このような駅舎改善改築工事には、事業者(JR西日本)、自治体(大阪市)、国(国土交通省)の3者の協力が必要であると認識しています。大阪市立大学学長も東口設置の問題を重要であるとして、その実現に取り組んでいます。住民にも高架化の運動がありました。しかし、現在、このような主張が公になっているとはいえません。そのため、ここに東口問題の重要性、緊急性の主張の存在を公に明示する必要があると考えました。
また、運動に参加いただける方は大学内外を問わず、歓迎いたします。

◉その後の展開
知人に勧められて参加したのでしたが、さすが大学の先生方のアピールは論理的で詳細、駅改良案も以前示されたJR案との比較概算見積もりを付けて提示され、ほぼ決定案に近いものが出されました。設計案は学内の宮本佳明さん(大学院工学研究科兼都市研究プラザ教授)が作られたもので、2本の島式ホーム幅員が4.5mしかない特異な駅を、エレベータ設置のバリアフリー駅改良に止まらず、東西の自由通路を新設しながら如何に低コストで、しかも列車運行しながら建設するかという難題を見事に解決するものでした。
ところが私どものようにバリアフリーの観点から鉄道を考えている者には
実現へのアプローチが違うように感じ、質疑応答で「なぜバリアフリー新法の目玉である住民提案による基本構想策定にして、法的に実施義務が生じるように考えていないのですか?」と質問。
後で分かったのですが、大阪市立大学にはその方面の学科がなく、関係する先生もごく少数であり、このプロジェクトに参加されていなかった。
で、このような問題解決のための基本的な手法をご存知無かったようでした。しかし、大学の先生方はすぐにポイントを理解され動き出されました。

◉基本構想策定協議会立ち上げへ
大阪での基本構想策定を推進している近畿地方整備局にアドバイスを受け、実現のための最も良い方法として、バリアフリー新法の住民提案制度を活用して「要求を法的にオーソライズしたものに書き込む」こと。
そのための協議会立ち上げに精力的に動き始められ、私もお手伝いすることになりました。
方針は「駅舎部分はバリアフリー法による1ルート整備駅に」
「自由通路を含む東西乗降口の新設は、まちづくりや道路として取組む」

この二つを融合し、周辺の活性化や大学構内も含んだ総合的な基本構想を早急に作るとハッキリしてきました。
大阪市に策定協議会を直ぐに設置させること、JR西日本に当事者として協議会に参加してもらうことが先ず目標です。
大学と地域住民と障害や高齢当事者が一体になって「住民提案による基本構想策定」をとの画期的なことをやろうと燃えています。既に参加を表明されている関係者の方も多く、国交省や関係学会からの支援や参加も得られそうでエンジンが掛かって来ました。

2月13日第1回準備会スタート
問題がだいぶハッキリしてきたので、関係者が集まって今後の方針を協議する準備会を行いました。(大学関係者、障害当事者、地域自治会代表、公的機関専門家など20名ほど)
・提案前の市当局への事前説明と相談
・市議会関係への協力要請
・住民や地域障害者の賛同署名と共同提案者を募る
など提案に向けての準備と、協議会立ち上げを確実にするために行動することなどを熱心に話しあいました。
賛同者、共同提案者など参加して頂けるメンバーを募っています。
ご連絡ください!
cuhww502@occn.zaq.ne.jp
3月6日、大阪市に提案書提出、報道記者発表
by yamana-4 | 2008-12-31 04:01 | JR杉本町駅問題 | Trackback | Comments(0)

今年を振り返ってみると 

◉良く旅行した一年でした!
毎月どこかへ出かけていましたが、ハンドル形電動車イスはまだ新幹線乗車を認められていないので、長距離移動は飛行機か高速バスということになってしまいます。
・「バスでの移動」は全て乗車できるのではありません。
車いすスペースのある車両が使われている路線しか乗れません。
だんだん増えてきていますが、東京〜大阪などの主要路線でも車いすスペースがなかったり、車内に段差があったりして乗れない車両があります。
一度乗車すると乗換えなしに目的地に着き、特急券が要らず乗車券だけなので障害者割引を使うと料金が安いのが魅力です。c0167961_23524444.jpg
でもすごく時間がかかり(東京〜大阪はダイヤは、夜行高速バスで9時間30分ですが、朝の渋滞で10時間くらいかかるのが普通です)、リクライニング座席といっても狭くて窮屈なので、身体障害者には負担が大きい乗り物です。
また、途中のトイレ休憩では運転手さんが「降りますか」と聞いてくれますが、パーキングの地面からスロープを渡してもらうのは段差があるすぎ危険なので、どうしても必要なら車内トイレで済ませています。バス停や待ち合いには車いすトイレがあまり無いのも困ります。

・空港リムジンバスや観光バス
空港リムジンバスはトランク収納庫が床下にあるので客室は高く、通路も狭くて「折り畳みできる車いすでトランクルームに積め、座席移乗できる人」以外、通常の電動車いすは乗車できません。
通常空港へは専用鉄道(仙台アクセス線、東京モノレールなど)があるところ以外は、空港リムジンバスが一番早いアクセス手段になります。
鉄道などがあっても大阪伊丹空港などは、リムジンバスなら大阪市内から30分程度なのに、地下鉄や阪急電車とモノレールを乗り継ぐと1時間30分くらい掛かります。車いすを預けたりするために、空港には1時間前に来てくれなので健常者より2時間くらい余分な時間が必要です。
ノンステップ路線バス運行が無い地方空港では、予め目的地までの乗り物を確保しないと途方に暮れたりします。
c0167961_23541824.jpg
観光バスはリフト付きを備えているバス会社があり、日本交通営業所は4両備えていて好評だそうです。リフトはものすごく高く怖いくらいですが、車いすが4台くらい乗れます。

・車いすで飛行機に乗るのもケッコウ大変!
フライト時間が短いのでバスよりずいぶん楽なので、今年は良く飛行機を利用しました。体力が落ちて来たのでバス利用が辛くなってきたからです。
最近、空港係員も私も馴れてきてスムースに搭乗できるようになりましたが、搭乗マニュアルには不思議なことや、個々のニーズには全く考慮せず、変更してはいけないとしている事が多く、軋轢が多くありました。
c0167961_23551078.jpg
「歩いて階段を上れますか?」アシスト窓口で最初に聞かれる質問です。ビックリして、ムカッと。歩けないから車いすなんですがネ!車いす接客マニュアルの第1問がこれです。理由を尋ねると「歩ける方もいらっしゃいますので」見れば分かる人には聞かないで欲しいものです。
接客マニュアルには人によっては必要の無いことも多いのですが、例外無しに従わそうとするので「私には必要ありません」と言っても強要され、抗議するとクレーマー扱いされる始末です。
一番不思議なのは<障害者は窓際席に>! 理由を聞くと航空法の「90秒以内に全員脱」ルールがあり、通路側に障害者が座ると妨げになるからとか? では「窓側の障害者は全員の数に入っていないの?」と聞くと「乗務員が責任を持って脱出させます」。障害者や高齢者や幼児などが一緒に搭乗している状態で「実際の脱出訓練をしていますか?」と空港職員に聞くと「一度も聞いた事がありません」と。
満席550人の大型機で、一番最後に救出されることになる障害者が、シュートで緊急脱出できるなどと思えず、何かあったら仕方ないと思って利用しています。

・鉄道での長距離移動
長距離は新幹線一本に整備され、在来線の長距離列車がどんどん廃止されてきて、もはや新幹線抜きで遠くに行くことはマニアックなことになって、、。
東京〜大阪を在来線では何時間掛かるかトライしてみました。
事前にJR大阪駅に相談して、乗り継ぎなど一番少なくて早い乗車計画を立てて実行。9時間30分でした!
大阪〜米原<直通>新快速(JR西日本)、米原〜熱海<乗換え4回>岐阜〜豊橋間以外快速なし、静岡県は快速がない(JR東海)、熱海〜東京<直通>快速が少く各停でも同じ(JR東日本)
東京〜豊橋間の往復全駅停車の珍記録保持者となりました。(大笑い!)
c0167961_01065.jpg
by yamana-4 | 2008-12-23 23:35 | バリアフリー | Trackback | Comments(0)

駐輪する人は何も考えなのかな〜? EV通路と気づかない?

◉車イスで近づけない大阪京阪天満橋新設エレベータ
c0167961_195530.jpgこのエレベータは京阪電車中之島新線開通に合わせて設置され「地下ホームから改札へ」「改札から地上へ」運転切換えで使え、ホーム〜地上を同一のエレベータで済ますユニークで便利なものです。
しかし、写真のように通路が不法駐輪で埋められ、車イスは近づけません。
京阪天満橋駅は地上へのエレベータが無く、長いスロープで改札〜地上を行かなければならず、手動車イスの人には待望のエレベータなのに!
c0167961_1954844.jpgc0167961_1961495.jpgc0167961_1963821.jpg







実はこの駅付近には公営の駐輪場は無く、京阪電鉄グループが3カ所に約300台駐輪場を設けていますが、とても足りなくて絶好の駐輪場にされてしまっているのです。
管理者の大阪府西大阪治水事務所に善処をお願いしていますが、まだ対応して頂けていません。
「ポール状の仕切りがあるのに、なぜ側壁に引っ付けてあるのですか?これで通路を確保すれば簡単に解決できるのでは?」
府の担当者Y主査「エレベータ運行開始時に既にやりましたが、動かされてしまい効果ありませんでした」「動かないようにすれば? 車イスの人の通路ですから塞がないでと、看板も置けばどうですか。置いてはいけないと考えない人に知らせることもやって下さい」
仕切りを動かして通路確保するのはすぐ出来ることと思いますが、役所ではそう行かないようです??

c0167961_197353.jpgc0167961_1972393.jpgc0167961_1974638.jpgc0167961_1462640.jpg















また、エレベータ通路横には改札階への立派なスロープもあるのですが、自転車侵入ポールが2重に設置してあり、幅は40センチしかなく車イスは通れません。抜いて通ろうとしたらビックリ!1本づつ全部にカギが付けられて抜けません。1本だけカギを外して下さいとも頼んでいますが、ダメなようです。 やはり仕切りを勝手に動かされないようにして、通路を確保するのが現実的な解決法のようです。せっかくのエレベータが使えないのはモッタイナイ。でも、役所の「急いで対応を考える」は何日くらい掛かることなのでしょう?
by yamana-4 | 2008-12-10 19:08 | 放置自転車 | Trackback | Comments(0)

分からなければ無いのと同じ! 

◉地下鉄のエレベータは本当に見つけるのが難しいことが多いのです。
 車イスで一人で移動すると大変です!

c0167961_1772497.jpg東京メトロの例:歩道に面してはいるがビル地下鉄駅への専用エレベータと分からない。サインは小さくドアの上にあるだけで、知らなければ見つけるのは困難。階段出入口には案内図が付けられているが、離れすぎていて発見し難い。
c0167961_177564.jpgc0167961_17375066.jpg
大阪心斎橋の例:階段出入口にはエレベータ案内は無く、この方向からすぐ裏側に設置されているとは予想出来ない。百貨店の社会貢献による善意も少しの配慮があればもっと生きるのに残念。一般用の出入口にエレベータ位置の案内がある所はまだ少ない。エレベータに「エレベータ標識」が付けられている例が一番多い?! エレベータ本体には不要、手前にどこにあるかの案内標識や案内図が必要なのです。詳しい説明図よりも方向を示す簡単なピクトサインで十分です。美観を損なうと案内を付けたくないビルでもサインだけなら付けてもらえ易いのではないでしょうか。
「どの方向に行けばエレベータがあるか」を示すことが必要です。
サインは初めての人が、それだけで行けるためのものです。
c0167961_1824929.jpg











c0167961_1785893.jpgc0167961_18351392.jpg
















東京都は都営地下鉄のエレベータ標識を直ぐ前の歩道に、方向や距離を示す案内標識も主要地点に設置していて、初めての旅行者でも発見し易くしています。この方式を国の統一基準にして全国で行って欲しいと思っています。

下:
東京メトロが階段出入口に設置している案内図。横浜みなとみらい線の洗練されたサイン。
遠くの歩道からでもエレベータを簡単に発見出来き、横浜を一層魅力的な街にしています。
c0167961_1836427.jpg
by yamana-4 | 2008-12-07 18:50 | サイン | Trackback | Comments(0)

大阪の不法駐輪はここまで来ている!

◉せっかくのエレベータが全く使えない!
なぜ大阪はこんなになったのか?どうすれば良いのだろう?


新設の京阪電車天満橋駅へのエレベータ通路が不法駐輪でふさがれて使えない
c0167961_21393297.jpgc0167961_21395361.jpg







大阪市内ではいたる所で目に余る不法駐輪が行われています。原因は「駐輪する場所がものすごく不足している」「市民の意識やマナーが極端に悪い」この単純でやっかいな問題を解決できないからです。
パターンは幾つかあり
1「駐輪場がない」「駐輪場のキャパが小さすぎる」「駐輪場が遠い」など、 行政や施設管理者に一義的に問題がある。
2「ところかまわず駐輪するマナーの悪さ」これほどの例を他都市では見たこ とがなく、なぜ大阪はここまで来てしまったのか?
3「ガードマンを配置し自分の所だけ阻止」「来客への駐輪対策を全くやらな い」これはもうほとんど犯罪に近いのではと思っています。
c0167961_22331182.jpgc0167961_22333776.jpgc0167961_2259238.jpgc0167961_2301943.jpg















◉駐輪禁止地区の拡大だけでは効果はないーではどうすれば良いのか?
 <議論の前提>
・自転車はエコの乗り物であり、規制策は良くない。
・大阪市内には大型駐輪場を作るスペースが無いーこれは正しいか?
・根本的対策はいろいろ考えられるが、ここでは直ぐ出来ることに。
・とりあえず都心部を何とか出来ないか。
c0167961_2339416.jpgc0167961_23401190.jpg







★可能な対策のモデルケースは既に存在する!
・駐輪禁止区域の設定でなく、徹底的に駐輪スペースを確保する発想転換を。
 堺筋以外の歩道全てを駐輪スペースに使う。歩道の幅に応じて斜め駐輪の角
 度を調整すれば可能ではないだろうか。消火栓やバス停など規制が必要な所
 だけ禁止し、不法駐輪はすぐに撤去する。
・人的整理は不可欠。大阪市には「サイクルサポーター制度」が既にあり活用
 を、施設管理者も来客の駐輪に責任を持つ。
・市民を節度ある駐輪へ習慣づける工夫を。ガイドになる斜線を引くだけでも
 効果があるのでは。写真の例など、最初に徹底した人的整理をした場所では
 秩序ある駐輪が出来ている。

★天満橋のケースの管理者は大阪府西治水事務所・水都再生グループ。
 工事終了後は大阪市に移管されるとのこと。大阪市では放置自転車対策条例
 を検討しているとのことだが、広く情報公開し効果的な条例になるよう議論
 を高めて欲しいものです。
by yamana-4 | 2008-12-04 00:16 | 放置自転車 | Trackback | Comments(0)