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車イス男性にとってのトイレ事情

◉「一般用トイレが車イスでも使える」これはかなり重要なことです。
車イスを使わなければならなくなると、外出時のトイレは大問題です。ほとんどの人たちは「車イス=車イストイレ」と思っているようですが、そうでもありません。
男女で事情は異なり、個人差も大きいーこれは常識ですが、意外と知られていないのが「何かに掴まって立てれば一般用トイレが使える」との事実です。手すりなどに掴まれば、少し自力移動(ほんの1〜2歩分でも)できる車イス使用者は案外多いのです。これらの人は一般用トイレが使えると考えられますが、使い易い一般用トイレは少ないのが現状です。
・車イスで一般用トイレが使える条件
1入れること(段差、スペース、曲がれない通路など問題がないか)
2車イスを置くスペースがある(便房内に入れない場合、外に置けるか)
3出ることができる(ドアの種類、中で回転できるか、入れても、、)
4適切な手すりがある(支えたり、掴まったりできる個所があるか)
5足下が汚れていない(特に多いのは手すり付きの小便器の足下が尿漏れで汚れていて使えないこと。車イスの足のせを汚すので絶対使えない)
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このような車イスでも使い易い一般用トイレが増えると、車イス用トイレしか使えない人が使用中が多くて困ることを少しでも減らせる効果があるでしょう。
案外知られていませんが、車イスの男性は特に「手すりのある小便器」を使える人が多く、もちろん男性はその方がずっと簡単にオシッコができるのは、男性なら理解できるでしょう。東横インのように、車イストイレ内に手すり付き小便器も設置されている例が増えると嬉しいですね。
男性は排尿能力が弱くなると、座っては出難くなり残尿が増えたりすることが多くなります。尿道の長さが男性は14センチ程度、女性は4センチ程度と言うことも、特に高齢の男性が排尿力が弱くなる一因でしょうか。
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ちなみに私の場合は障害の特性で、普通に洋式便器に座ると全く排尿できません。自力排尿能力はできるだけ残したいのですが、気圧状態でむくみが出たりすると極端に排尿が困難になり困っています。
by yamana-4 | 2008-08-12 13:34 | バス・トイレ | Trackback | Comments(0)

いちいち降りる駅を告げずに乗りたいのです。

◉車イスだって自由に乗降りできる駅が増えてきた!
車イス生活になると自由にならないことが一杯あります。バリアフリー法施行以来エレベータが設置されたりして、乗降できる駅が増えてきました。今国内の鉄道駅は約9500駅あり、その中で車イスが利用出来るように整備されている駅は約3000駅位あります。
しかし、ホームと車両ドアに隙間や段差があって、車イス乗車するために駅員が「携帯スロープ」を渡して介助しなくてはならないのです。
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ところが新設鉄道では、段差や隙間を小さくして車イスで自力で乗降できる駅が増えています。福岡市営地下鉄七隈線、大阪市営地下鉄今里線、京都市営地下鉄東西線、仙台空港アクセス線、名古屋あおなみ線などがその例。
東京の都営地下鉄大江戸線も段差が小さいので、多くの電動車イスは自力乗降できます。
既設鉄道でもホーム改良と新型車両投入で段差解消を進めている事業者もあり、東急東横線、JR西日本やJR東海の都市部電車区間などは携帯スロープなしで乗降できる駅が増えています。
でも、問題は多くの既設駅の段差解消が進まないことです。これを最初に見事に解決したのが「大阪モノレール」です。全駅ホームの全部のドアに段差解消固定スロープを付け、どの駅でも、どの位置にも、自由に乗降できます。

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東京の三田線のように車イススペースのドアだけホームを部分的段差解消しているところもあります。
c0167961_13203243.jpg携帯スロープによる駅員介助によらず、既設駅でも部分的段差解消をする方法は、成功例も多くなってきているのでこの方法も積極的に取り入れて欲しいものです。
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仙台空港アクセス線 

韓国ソウル地下鉄の
完璧な段差解消と
ゴム製隙間解消装置
by yamana-4 | 2008-08-11 14:00 | ホーム可動柵と段差解消 | Trackback | Comments(0)

韓国の新幹線にはすごいフリースペースがある!

◉韓国の新幹線KTXに電動車イスで乗車してみました。
韓国の新幹線はフランスの高速鉄道TGVを導入して作られているので、ヨーロッパスタイル。駅は近代的なバリアフリー施設ですが、乗降口は3段ステップでホームとの隙間も信じられないほど大きい。乗降に使うスロープはまるで船のタラップみたいで、車輪付きの超大型。
しかし、車内にはいって驚いた!9座席分を外した見たこともない広いフリースペースがあった。車両の反対側には1座席分、日本の新幹線式の車イス座席が別に設けられていた。
フリースペースに対する発想がまるで違うのです。ケチな車イススペースなどとは全く異なり、何でも自由に置けるみたいなのです。もちろん大型電動車イスも4〜6台くらいは大丈夫そうです。車イスの種類による乗車制限は一切ないようで、乗務員の巡回も度々あり大変親切です。ただ、車内の通路は狭いし、トイレは電動車イスでは困りそうです。
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by yamana-4 | 2008-08-11 04:50 | 旅行・鉄道 | Trackback | Comments(0)

大阪南港〜釜山、国際フェリー介助者なし乗船記

◉ゆったり行ける釜山への船旅、一人旅でも大丈夫!
釜山行きの大型フェリーは、大阪南港の国際フェリーターミナルからも就航しています。2隻の大型船を使い、南港と釜山国際フェリーターミナルから毎日16時出航、翌朝10時入港で運行されています。(季節による)
船室によっては利用しにくかったり、船内通路は大型電動車イスでは問題があるかも分かりません。また、出国や入国手続きで電動車イスの乗客を想定していない場面もありますが、運行船会社もイミグレーション手続きの係官も親切な対応で、私の場合はあまり問題はありませんでした。
船は韓国の船会社なので、多少のことはと言うよりかなり問題が起っても融通を利かせて「何とかしてしまう精神」が旺盛です。
船内は日本円OK、日本人乗客掛かり員もいるし韓国人アテンダントは日本語が達者です。
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by yamana-4 | 2008-08-09 17:17 | 旅行・船 | Trackback | Comments(0)

爽やか海の風、車イスで乗船できるお台場クルージング

◉気軽に乗船にできる 芝浦〜お台場〜豊洲 クルーズ「アーバンランチ」
車イスで入れるトイレも付いています!
東京には車イスで乗船できる遊覧船があると聞いていましたが、先日連れていってもらいました。海の風に当たるって気持ちがいいですね。
男の子は何歳になっても船に乗るってワクワクするのです!
乗船の仕組みは良くできていて、ほとんどの船で使えるのではないでしょうか。中部国際空港から三重県各港に出ている船も、良くできたアリアフリー船ですが。大阪の水上バスはどうして車イスの乗船が難しいのでしょうか?他に車イスで自力乗船できる船があったら、情報をお寄せください。
アーバンランチ:詳しくは
http://www.urbanlaunch.net/about/index.html
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by yamana-4 | 2008-08-09 13:22 | 旅行・船 | Trackback | Comments(0)

シニアカー=ハンドル形電動車イスが使い難くなる?

シニアカーと呼ばれているハンドル形電動車イスの事故が、昨年あいついで起こり問題になっていました。これは高齢の使用者が道路や踏切などで死亡や重傷事故を起こした例がほとんどで、障害者が主に使用しているジョイステック形電動車イスに比べ、重大事故発生数の多さが際立ち社会問題化していたのです。
そこで、経済産業省製品安全課ではハンドル形電動車イスを「消費生活用品安全法」による「特定製品」に指定、法による規制対象品目として技術基準を定め義務づけることで安全対策とすることを、消費経済審議会に諮問し決定しようとしています。
これらは一見使用者の安全のために効果的で、良いことのように思われるかも分かりませんが、実はとんでもない勘違いであり、身体的条件や使い易さからハンドル形電動車イスを使用している、障害者や高齢者など移動困難者の選択の自由を奪おうとしていると、言っても過言ではないような重大事なのです!

◉問題点
・事故の原因は誤った使用法や操作未熟によるものがほとんどなのに、機器だけに限定して安全基準を強化すると、操作が複雑になって事故防止には逆効果となる恐れが大きい。
・技術基準案を義務化すると、車イスとしての使い勝手を著しく悪くし、このタイプの電動車イスを必要とする障害者の利用を難しくするのではないか。
鉄道利用を難しくするような機種を強要し、かなり認知されてきた鉄道などの乗車を阻害することになりかねない。
・日本独自の規格を義務づけると、輸入品の販売やレンタルが一切不可能になる。また、国産製品も全て基準にそう設計見直しが必要であり、開発を要望されている「小型で機能性の高い機種」の国産化は難しくなる、と言うより「不可能になる」と言う事態が起る。

◉技術基準案(問題個所のみ抜粋)
1. 本基準は障害者自立支援法の補装具には適用しない。
2. JIS規格T9203電動車イスの最新基準を満たすこと。
3. 操作レバー機能は速度調節だけに限定、前後進切替は別にスイッチ
  を付けること。
4. 他者によるクラッチ解除が容易にできること。
5. ハンドルの左右に手動ブレーキをつけること。
6. 10度の急斜面上での旋回、制動で転倒しないこと。
7. 最高速度で急旋回して転倒しないこと。
8. 5cm段差を最高速度で乗上げて転倒しないこと。
9. 方車輪での5cm段差乗降りで転倒しないこと。
10. 本体を持上げ可能な部分を設け明示すること。

6〜9は車イスを使う時に絶対やってはいけないことです!!
このような条件クリアーすることを法律で義務づけることが、本当に事故防止に役立つと思いますか?
事故防止には高齢者が正しい使い方ができるまで教習したり、もっと操作が単純になることが必要です。
今、ハンドル形電動車イスを使っている障害者は、もうこのタイプの製品は車イスとして使えなくなると危機感を抱いています。
施行しようとしている人たちは「補装具には適用しない」としているので
大丈夫と言っていますが、ほんの少数の補装具のために生産される製品などあり得ないので、障害者はハンドル形電動車イスを使うなと規制することになってしまいます。


独立行政法人製品評価技術基盤機構 NITE(ナイト)は、ハンドル形電動車イスの安全性調査を行い報告書を公開している。
http://www.nite.go.jp/jiko/press/080328/pdfindex.html

◉車イスのいろいろー法律上は全部同じ「車イス」
大きさの基準はおなじ、重さは規定がなくバリアフリー法は全ての高齢者や障害者が同じように公共交通機関や施設を利用できることを求めている。
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by yamana-4 | 2008-08-08 17:49 | ハンドル形電動車いす | Trackback | Comments(1)

副都心線3トイレ

トイレは多機能トイレが各駅2カ所設置されているが、
簡易オストメイトなので排泄障害のある人からは評判は良くない。
一般用トイレにも車イスが入れる配慮が必要であるが、
「車イスの人は車イス用トイレ」と考えられているようだ。
便房の中まで入れなくても、一般用トイレに車イスの人が入れる
ようになっていると、支えて立てたり、少しなら歩ける人は使える。
一般用トイレに車イスが入れると、車イス用トイレはそれしか使え
ない人が使える機会が多くなる。
大きなトイレ表示サインは遠くからでも良く分かる。
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by yamana-4 | 2008-08-08 03:57 | 鉄道新線・新型車輌点検 | Trackback | Comments(0)

副都心線2

副都心線は新しい試みがあってケッコウ楽しいです。
駅の設計にみなとみらい線以来の「建築家が手がけた効果」が良く出て
います。渋谷駅は安藤忠雄さんが手がけただけあって、ダイナミックで
斬新。東急東横線の地下駅化とJR渋谷駅の大改装や、東急百貨店の建替
えがこれからなので当分混乱がつづきそうです。
新しい試みは、換気吹き抜けで通路からホームが見えたり、駅アートと
して12人の著名作家の巨大な作品が設置されるなど、従来の駅とはひ
と味違う楽しさがあります。ホームページもイメージの違うものになっ
ています。http://www.tokyometro.jp/fukutoshin/?#/top
ただ、バリアフリーやアクセスのし易さ、多機能トイレや一般用トイレ
など建築家が自己主張しては使い難くなる点などに関しては、当事者や
専門家の検証が必要かと思われます。
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by yamana-4 | 2008-08-08 02:10 | 鉄道新線・新型車輌点検 | Trackback | Comments(0)

副都心線地下鉄13号線の案内サイン 1

地下鉄13号線(副都心線)は、埼玉県和光市から東京都豊島区池袋を経て渋谷区渋谷に至る路線で、和光市~池袋間は東京メトロ有楽町線として既に営業していた。
池袋・新宿・渋谷の3副都心を結ぶ新たな路線は、東武東上線、西武池袋線と相互直通運転となり利便性が向上。
また、平成24年度には、東急東横線と相互直通運転を行う予定。
・区間    池袋駅~渋谷駅
・延長    約8.9km
・構造形式  地下式
・駅施設   雑司が谷駅、西早稲田駅、東新宿駅、新宿三丁目駅、
       北参道駅、明治神宮前駅、渋谷駅
新線にもかかわらず、ホームと車両の段差解消がなされていないのは残念。3社の相互乗り入れで止むおえない事情もあるだろうが、三田線も同様なのに車イススペースのドア部分だけは、ホームに段差解消部を作って精度の高い段差解消を行っている例もあり、工夫の余地はあるだろう。
ただし、新たに投入された車両は段差が4センチ弱で程度で電動車イスや、少しウイリーの出来る手動車イスは自力乗降が可能。
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この新線のもっとも評価される成果は、国内では最も分かり易く明快な案内サインシステムにあるだろう。
東京の鉄道は異なる鉄道の相互乗り入れと、異なる路線の駅をやや強引に地下道で連絡して、乗換えが出来るところが特徴であるが、そのため連絡通路がすごく長い駅が多い。
環状のJR山手線と都営地下鉄大江戸線が大きなループとなっていて、縦横に延びる私鉄や東京メトロなどを網の目のように結びつけている。馴れると便利だが地方在住者には複雑すぎて分かりにくいので、サインの明確さは特に重要になる。
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by yamana-4 | 2008-08-07 18:00 | 鉄道新線・新型車輌点検 | Trackback | Comments(0)

盛岡レポート3

DPI日本会議全国集会 in岩手 jun.14~15 ’08
◉便利で使い易い市内循環バス「でんでんむし」と
 近郷へのノンステップ路線バスなど

「でんでんむし」は、盛岡駅前から運行され100円均一、10分間隔、右回り、左回り2系統のワンステップバス。
岩手県交通有数の黒字路線とのことで、素晴らしい市内循環バスの成功例だそうだ。スロープは引き出して、上端を折り返す方式。ルートは市内中心部のほぼ全域をカバーし、すごく利便性が高い。
乗客の方々に話を聞いてみると、皆さん便利さに満足されていた。
ただ、車いす利用が少ないせいか、斜め停車が普通であったり、スロープのセットが不慣れだったり、跳ね上げ座席には一顧もしなかったりと、扱いに馴れていない運転手もいた。
盛岡城址前バス停では乗車の合図をしたが、無視されて通過されたりもした。私のちょっと変わったハンドル形電動車いすは、運転手さんには車いすと認識されなかったようだ!
素晴らしいバスを運行されているのだから、車いす利用を増やして、もっと馴れるようにして欲しいと思った。
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c0167961_1373990.jpg盛岡駅前東側の
でんでんむしバス





駅西口バス乗場の近郷路線バス
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盛岡の交通バリアフリー活動は「CILもりおか」のホームページ
<おでんせ★CILもりおか>に詳しく掲載されている。
http://cil.55street.net/
地域的には、車が無ければ生活できない「車社会」にならざるを得ないのは仕方のないことだろう。しかし、このようなバスの車いす乗車環境が、東北地方の現実として、聞いていたよりずっと進んでいるのは、地元の皆さんの活動の成果でもあるだろうと感銘を受けた。
最も整備の遅れている歩道が通行し易くなったり、鉄道利用がもっと盛んになるよう整備されることを期待したい。
by yamana-4 | 2008-08-07 13:13 | バス・市電 | Trackback | Comments(0)