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TOYOTA次世代タクシーを検証、実用性に疑問!

◎8月11日、日本福祉のまちづくり学会20回記念大会の市民公開シンポジウム会場に、2017年度内に発売を予定している次世代タクシーが展示され、東京大学の丹羽太一氏(手動車いす)と上野俊行氏(ヤマハ簡易電動)の二人に、試乗してもらい検証した。
 このタクシー用車種の開発は、国土交通省「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領」への適合を主要スペックとするもので、2020オリパラ東京大会のUDタクシー車として期待されており、大型電動車いすや特殊な形状の車いす以外は乗れると期待されていた。

 ところが意外なことに、トヨタの開発チーム担当者の説明では「電動車いすの乗車は想定していない」と言われ、さらに「車いす一人と介助者一人の2名定員」と言われ、仰天した。
 手動車いすはこのようなUDタクシーでなくても、座席に移乗して車いすを畳んでトランクに収納してもらえば、普通のタクシーに乗車できる!本当の利用のニーズがあるのは、バッテリーが切れたら動き様がない電動車いすのはずであり、その乗車を想定していない車種開発は意味がない!
 
 なぜ簡易電動や電動車いすが乗れないかという理由は
・車いす使用者の安全を確保するために、前向き固定とし、3 点式シートベルトを設置する
という、標準仕様認定項目を、クリヤーしようとしたからである。


  同じような横乗りのロンドンタクシーでは、横向き乗車を認めていると考えられ、ほとんどの電動車いすも乗車できる。認定項目の詳細は後述のアドレスから読んでいただきたいが、座席の間に入ればことさら固定は不要なのに、90度回転し車いすを固定し、さらに身体にシートベルを掛けないと乗車させないと要件を示したことが、このような結果をもたらした原因である。
 このままではオリパラまでの多数のUDタクシーを投入する計画も無意味であり、このような電動車いすが乗れない車両に税金で補助して投入して良いものか?強い疑念を感じる。
また、助手席を畳んでスロープを設置し、前向きに車いすを固定するのに15分くらい掛かるそうで、流しのタクシー運転手は嫌がるでしょう。
解決法は「横向き乗車できるように改善する」しかないのではないだろうか?


標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領
https://www.mlit.go.jp/common/001026350.pdf

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by yamana-4 | 2017-08-12 20:38 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)

簡易電動車いすZINGER

◉街中でZINGERを使っている方を見かけたので、使い心地などを聞いてみました。
・デザインがスタイリッシュで使ってみたいと思った。
・車の運転をしていたので、使い方はわかるが
 操作に手動部分が多く、慣れないとスムースに使えない。
・日本人の体格には幅が広すぎる。
・価格が199,800円は他の電動車いすより格安に思えるが、
 アメリカ販売価格よりとても高い。
・他に良いものがないので、一応満足して使っている。

車いす自体は、電磁ブレーキを用いず手動ブレーキで走行制御や曲がりを行う考え方で、ユニークな発想でコストを抑え、リチュウムイオンバッテリーを使い、全体を18.5kgに抑え、ワンタッチで折り畳めるので乗用車やタクシーのトランクに積めます。少し歩けるが歩行困難な人にとっては、良い選択肢の一つとなるでしょう。だだ、アメリカ人の体格に合わせた仕様なので、幅などを日本人の体格に合わせた機種が、欲しいところです。室内用車いすとしても役立ちそうです。
なお販売者のホームページに「TSマークがない車いすは、基準に適合せず、歩道を走行できず、歩行者として扱われません。」と記載されていますが、誤りでありTSマークは電動車いすの必要条件ではありません。道交法の車いす基準「サイズW700/L1200/H1030以内、電動機で動く、時速6km以内」の条件を満たせば、電動車いすとして歩道を通ることができます。このような虚偽の記載は知識不足からかも分かりませんが、誤った情報を販売促進に使うことは問題です。
販売者のサイト
http://www.zinger-japan.com/type02/

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by yamana-4 | 2015-12-26 10:00 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)

HONDA"UNU-CUB"試乗会で

◎HONDA"UNU-CUB"試乗会が、うめきたグランフロント北
で行われ、担当者といろんな話をしました。
このロボット系移動機器は基本的にセグウエィと同じ原理で、
ジャイロを使う姿勢制御を使い、体を傾けるだけで自由に動く
乗り物です。次世代のパーソナルモビリティとして、成功体験の
あるホンダ"カブ"のネーミングを受け継いでいることからも、
期待の大きさが感じられます。
(詳細は下記をご覧ください)
http://www.honda.co.jp/UNI-CUB/specification/
試乗したかったのですが、電源を切ると自立しなくなり、電源を
入れて移乗しようとすると「力が加わった方向に動く」という
特性はセグウェイと同じで、座席に力を加えないでシートに座る
ことが出来ない移動制約者の試乗は、今回の試乗会では断られ
ました。

これまでの開発過程でいろんな課題に取り組まれているようです
が、製品化までにクリアーすべき問題は残っているようです。
しかし、新しい概念のパーソナルモビリティの可能性は大きく
今後どのように製品化するかが一番の問題のように感じました。
現行の道路交通法の規制で"新しい概念の移動機器は公道を走れな
い"ので、屋内ユースしかないのでは移動機器として商品性が少な
く、若者の趣味のオモチャとなっては意味がありません。
パーソナルモビリティとして商品性を持つためには「屋外で道路
も走れる」必要があります。

法改正を待たず合法的に道路を通れる方法は「電動車いす仕様
にして、車いすの型式認定を取る」ことです。
2011プロトタイプ試作機ではそのような試みをしているのでは?
とも見えます。とにかく外でも使える移動機器として製品化する
には「電動車いす」にしてしまうのが一番現実的です。
簡易的でとても機能的な移動制約者の移動機器として製品化を
進めて欲しいとかねがね考えています。同じような製品開発を
しているトヨタはi-REALなどの製品化をあきらめて、
二人乗り電動バイクに転身したようです?


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by yamana-4 | 2014-03-22 00:28 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(3)

国際福祉機器展で注目した車イス

◉注目1
今年のH.C.Rは新しい展示の試みもありましたが、移動機器に焦点を
絞って見ました。その中で注目した出展を個別に分て紹介します。
最初は、いつも使う人のニーズを叶える"異色の車イス作り人"メックデザイン
の井上さんの取り組み。
もともと照明デザイナーである井上さんは友人のために車イスを作り始め
"吉田いす"という、新しい概念の車イス作りを始めました。
駆動装置の上にイスを乗せるので、自由な車イスが作れるのが特徴です。
今回は筋ジスの人のための掛け布団持ち上げ装置も出展していました。

詳細はHPをご覧ください。
http://www.mec-design.jp/
◉注目2
「世界最小」という自走式手動車イス
普通改札をスイスイ通れるサイズの車イス試作機を出展したのは、香川県の
ウォーキングバッグなどの製造メーカー「スワニー」予定価格もリーズナブル!
日本人の体格にはガバガバ過ぎる不必要に幅の広い車イスは、過度な転倒防止
のためと思われますが、手動車イスの転倒は横転より後ろ向き転倒の方が
多いと思われ、シーティングの観点からも、狭い所でも通り易くするためにも、
適正な幅の車イスが必要です。
今年の福まち学会で ”今の車イスの幅が日本人の体格に合っていない”との
研究発表がありましたが、このような意識がなさ過ぎることが気になり
"60cmの自動改札が通れる幅の車イスを標準に"とかねてから呼びかけてきました
が、まさにこの車イスはそれを実現するものでした。
簡易電動キットなどを組み込んで、簡易電動機種にも発展して欲しいと思いました。
もちろんその場合も、幅60cmの自動改札が通れることが必要です。

http://www.swany.co.jp/

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by yamana-4 | 2013-09-23 22:37 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)

超小型自動車ガイドラインと問題点

◉国交省はかねてから「超小型車やパーソナルモビリティ機器」の実証実験などを行っていたが、
この度下記のようなガイドラインを発表した。概要を紹介し、問題点を挙げてみたい。

「超小型モビリティ導入に向けたガイドライン」
~新しいモビリティの開発・活用を通じた新たな社会生活の実現に向けて~
 平成24年6月/国土交通省都市局・自動車局
http://www.mlit.go.jp/common/000212867.pdf
これを受けて新聞各紙は概要を報道したが、NHKはWEB特集「“超小型車”普及目指して」を放映した。
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0618.html
(以下要約)
「超小型車」とは
軽自動車よりも小さく、原付きバイクよりも大きい新しいサイズの車で、
排気量が125cc以下の車と想定されてる。
(軽自動車排気量660cc以下、原付きバイクは50cc以下、
定員/軽自動車が4人以下なのに対し、「超小型車」は1人から2人程度)
開発されている車種は電気自動車で、全長2.5m程度、小回りが利き、街なかの狭い道でも
運転しやすいのが特徴。
なぜ今、超小型車なのか
高齢化に伴って、人口の減少や高齢化による市街地の空洞化や、地方の公共交通機関の廃止などが進む
のではないかと懸念されている状況で、小回りが利き、お年寄りも運転しやすい「超小型車」が新たな
交通手段とならないか、特に商店街の衰退で近くの店が閉店したり鉄道やバスが廃止されたりして、
地域のお年寄りなどがふだんの買い物にも困る、いわゆる「買い物弱者」の対策にも有効だの期待もある。
電気自動車なので、環境への影響も抑えられ、観光地を巡る際の移動手段や、購入した商品を駐車場や
自宅まで運んでくれるポーターサービス、それに小口の配送など、
さまざまな分野での活用が見込まれている。
一方、課題は
「超小型車」は一般道路での利用が想定されているが、
最高速度は50km〜80km出せること、小型のため大型車から見えにくく、事故に巻き込まれる可能性が
高くなる、衝突事故時の車体の安全基準をどう定めていくかなどという課題が残されている。
安全性の確保が鍵
国土交通省は、従来の「普通自動車」や「軽自動車」と別に、「超小型車」という新しい車両区分を検討
していて、早ければこの夏にも、一定の条件を満たせば「超小型車」の公道での走行を認める制度を設け
ることにしている。
「超小型車」という新しい区分が出来れば、およそ半世紀ぶりに新しいサイズの自動車が登場することに
なるが、安全性の確保という課題がありる。
国土交通省の担当者は、
「メーカー各社と議論しながら安全性が確保できるか議論していきたい」と話している。

◉課題と問題点/ようやく新しいモビリティ利用の途が開かれようとしているが
・利用者の資格要件をどうするのか?
 自動二輪と普通免許の間の新しい免許区分を作るのか、新たな免許を必要とすると
 免許返上者や免許を持たない人へのモビリティ提供にはなり難いのでは?
・道路の走行区分を分けるのか?
 自転車、原付、二輪などとの関係などをどう整理するのか?
・安全基準の過度な重視による価格上昇や使い勝手の悪さなどが懸念される。新しい概念の乗り物を
 古い規制で自由な発想を阻害するようなことがないか、諸外国で利用出来るのに国内だけは別仕様
 にしなければらないようなことだけは、避けるべきではないか。
・ガイドラインは自動車体系の中でのみ考察されていて、鉄道や路面電車や地下鉄との関連については
 考慮されていない。全体の交通体系の中での位置づけが必要では?
・今回示されていない「自動車以外のパーソナルモビリティ(電動車いす〜超小型自動車の間にある
 ロボット系や立ち乗り機器など)」についても早急に指針を示し、利用促進する必要がある。
 いつまでも実用化できないと国内メーカーの技術的優位性を失い、台湾や中国のメーカーに市場を
 独占される恐れが大きいのではないか?
・時速6km以下など諸外国に比べ、低性能に制限されている電動車いすや電動アシスト機器の制限緩和
 も考慮すべきではないか?
・この際、実情に合わなくなっている道路交通法の部分を見直すことが必要ではないか?
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by yamana-4 | 2012-06-27 18:16 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)

バスの車いす固定、ベルト式か背もたれ式か?

◉バス乗車時の車いすの固定については、いろいろ議論され試行錯誤されてきましたが
これで決まりといった実用的な固定方法は示されていませんでした。
新しいベルト式3点固定が、各地で催されている国交省模型評価会に展示され
車いす使用者の実証評価を受けています。
従来の固定方法に比べると早く確実とのことですが、運転手の馴れの問題に左右されるので
実用性はどうでしょうか?
なお、このベルトは1.5tの加重に耐えるとのことです。
◉東京都営バスでは実験的にヨーロッパ方式の「背もたれ板に車いすの背を密着」させる
固定方法を取り入れています。どんな車いすでも装置が合わない恐れが無く、
ベビーカーなどにも便利に使えるので、最も有効で実用的かも分かりません。

◉いずれにしても「固定出来ない車いすは乗車させない」と、乗車拒否の理由に使われることの無いような
方法を推奨して欲しいものです。
バスは鉄道と違って「バス事業法」に「合理的な理由の説明無しに乗車を断ってはなならい」との条文があり、
乗車拒否できないようになっているのを崩すようなことだけは、避けて欲しいと願っています。


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by yamana-4 | 2010-09-17 13:58 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(2)

子育て中の車すはステップがとても便利!

◉リンクの許諾を求めてこられたブロガーの「こころ...smile again♪」さんは、
二人の男の子を育てている頸椎損傷による全身麻痺のシングルマザーです。
でも、いろんな困難に立ち向かいどんどん進化しているステキなママのようです。
悲嘆に暮れていた5年前からすっかりたくましくなり、最近はリハビリ学会発表されたとのこと。
お子さんが幼いころの二人を車いすの彼女がどうやって連れ歩いていたかが紹介されていて、
とっても簡単で便利そうなので、写真の使用もお許しいただいて紹介します。
もちろん「こころ...smile again♪」もチェックしてくださいね!
子育ての楽しさや、いろんな大変さなど生活感があふれ元気をもらえます。
人気ブログの上位にランクされているのは共感することが多いからでしょうか。

◉車いす本体はOX社製
 ステップは「赤ちゃん本舗などにあるベビーカー用を取り付けました。使う時、フックで上げ下ろし出来て
 公共の乗り物に乗るにも便利でした」(取り付けしたのは:OX関東さん)とのこと。
 このようなステップはドイツ製電動車いすには付けてあったり、国産電動車いすでも取り付けている人がありますが、
 ベビーカー用品を使えるとは!目からうろこでした。
 道交法上は問題があるのでしょうが、取り締まりの対象にすることはないでしょう。
 とても簡単で、費用も高くなさそうで、子育て中の車いすママ・パパにはすごく役立ちそうです。

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こころ...smile again♪
>
http://jibundenai.exblog.jp/
「全身麻痺のシングルマザー」根性と気合ですp(^0^)q
自損事故で頸椎を損傷。全身麻痺となった母親と幼い2人の息子との3人暮らし。
たくさんの人の助けを借りての、悪戦苦闘の毎日を綴っています。
親子3人、笑顔を絶やすことなく、命がけで生きていこうと思っています。

◉エキサイトブログ欄「こころ、、」からリンクしています。
by yamana-4 | 2010-09-13 04:53 | 車いす・移動機器 | Trackback(1) | Comments(0)

街を走っていた電動アシスト踏込式三輪自転車!

◉見かけない電動アシスト三輪自転車に遭遇!追っかけて色々聞きました。「堀田製作所の踏込式電動アシスト三輪自転車」でした。以前ネットで見たことがあったけど、改めて調べると堀田さんは「高齢者・身障者用オーダーメイド自転車製作の先駆者」でとても有名な方でした。
c0167961_2201425.jpgc0167961_2203821.jpgc0167961_221937.jpgc0167961_2213248.jpg使用者の女性は片足が不自由で普通の自転車には乗れないので、堀田さんに頼んで身体情況に合った自転車を作ってもらったとのこと。「車いすと違ってスピードを出せるし、自由度がまったく違う。足が不自由でも自分の力で好きなように外出できる」
市販品の電動アシスト三輪自転車と違ってかなりコンパクトだが、シートは大きく座り易くて楽そう。
座面は普通の自転車より低い。
バッテリーはヤマハ
大阪のおばちゃん通常装備の「さすべえ」装着
ペダルは不自由な足の方だけ落ちないようガード付き
片足でコグ状態でも電動アシストを使うと坂でも平気とか。

少し歩ける人の外出用には自転車タイプの乗り物が便利です。
もちろん電動アシストが必要です。
高齢者や障害者だけでなく、坂の多い地域に住んでいる人にはこのような乗り物が便利。
特殊な別注品でなく一般製品として普及して欲しいものです。

なお、下記の自治体は注文製作補助をしているとここと。
東京都 杉並区・文京区・足立区・荒川区、小金井市 
神奈川県茅ヶ崎市、埼玉県吉川市、千葉県鎌ヶ谷市

◉堀田製作所HP
http://www.h5.dion.ne.jp/~hotta/

ネット上紹介多数「堀田 自転車」で検索して下さい。
by yamana-4 | 2009-05-20 02:49 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)

ヤマハ介護予防型電動アシスト四輪自転車

◉嬉しいニュースが飛び込んできました!
お年寄りをアシスト「介護予防型四輪車を試作」ヤマハ発動機と日光市職員の共同研究で試作した介護予防型車両=日光市で

(2009年3月28日東京新聞ウェブ版より)
 ヤマハ発動機(静岡県磐田市)と日光市福祉関係職員らのプロジェクトチームが試作した「介護予防型車両」が同市役所で披露された。お年寄りの脚力低下などを予防しながら生活の手助けを目的として開発した。ペダルをこぐ力を助ける電動アシスト自転車と電動車いすの特徴を融合させた四輪車。(宮本斎)
 車両は全長約一・二メートル、幅六五センチ。ペダルを踏んでも時速六キロにしか上がらず、下り坂でも自動的にブレーキ制御される。またペダルを踏まないと自動的にブレーキがかかって停止する。
 コンセプトは「無理なく、楽しく、安全に運動して機能維持」。お年寄りは足が弱ると外出を控えがちになるが、同車両を利用すれば「脚力を鍛えながら行動範囲が広がる」という。
 ヤマハ発動機は一九九三年、世界に先駆け電動アシスト自転車「PAS」を発売。日光市職員が「お年寄りに利用できないか」と着目し、共同開発につながった。
 現時点では施設敷地内の走行に限られ、今後、公道を走れるような手続きを進める。四月から日光市内の老人福祉施設などに二台を配備し、実用化に向け検証していく方針。
c0167961_1545182.jpg写真は
毎日jp
読売オンラインより





昨年の大阪バリアフリー展で話しかけられました。「新しい移動機器などの開発担当をしているのですが、、。」
私の使っているハンドル形電動車いすに興味を持った、ヤマハモーターエンジニアリング株式会社の開発担当Mさんでした。日頃考えていた歩行困難者のための移動機器についてなど話し込み、電動アシスト自転車パルの技術を使って「車いすやシニアカーとは違う新しい移動のための製品を開発して欲しい」などお願いしました。
Mさんから今回の製品開発のニュースをメールでいただき、少しは役立ったのかなと嬉しく思っています。

◉問題点と今後の発展へのお願い
1、電動を使うと歩行能力が衰えるという考え方は正しいのか?

この考え方は障害者も高齢者にも根強くあり、当事者より家族や福祉関係者、リハビリ関係者により強くあるように思います。しかし、問題は「何時でも1人で外出できることが必要」なのであり、外出すればどうしても自分で身体を動かさなければならず、電動を使っていても機能維持にはさほど差が出ないのではないかと、自身の体験上考えています。「脚力を鍛える必要があるのか?」外出機会を多くすれば機能は自然に維持できるのではないでしょうか。
この場合は電動アシスト自転車ですが「電動だがペダルでアシストする」逆の考え方で作るとどうなるのでしょう。
2、安全性を必要以上に求めるのは良くないのでは?
今問題になっているハンドル形電動車いすの、消費生活用製品安全法による特定製品指定とJIS改正の話しでも同様の考え方が根底にありますが「移動機器を転倒しないよう安全に」と規制し過ぎると使い難いものになります。事故例などを検証すると不可解なことが多く「どのように使うと転倒するのかを自覚して使う」こともある程度必要なのではないかと思うのです。少々誤った使い方でも転倒しないように作ってしまうと、危険への感覚が無くなり信じられない走行の仕方で転倒するなどの事故を引き起す遠因になっているように考えています。
3、介護予防型より汎用品に
電動アシスト自転車パルの販売戦略で、若い女性にカッコ良い自転車として受け入れられ火が着いたように「使ってみたい素敵な乗り物」としてデザインすることは必要な考え方だと思っています。最初から「介護型」として開発すると必要以上に安全性などが優先され、お洒落な製品にならないし、生産量と価格の点でもベースは汎用品で開発するのが良いのではないでしょうか?
4、都市型利用を考える方がマーケットが大きいのでは?
都市では駐輪やマンションでの保管場所など、コンパクトでなければ使い難くなります。
既成製品の電動アシスト三輪自転車は大き過ぎ、デザインも高齢者用のイメージが強過ぎで、若い人は使う気にならないでしょう。この試作品の幅65cmはどんな使い方をしても転倒しない寸法として決められたのでしょうか? 長さもペダルをこぐと120cmは必要でしょうが、完全電動にしてコンパクトにする方法もあるのでは?

◉介護用だけではモッタイナイ!
いろんな発展型としてバリエーションを増やして欲しいと期待しています。
・幼児を乗せて買い物荷物も積めるヤンママ用自転車
・歩行困難者のための電動車いす発展型
制度的な問題も多く、特に道交法では新しい概念の乗り物を想定していないので道路走行許可を取るのが非常に困難など解決しなくてはならない課題が多くあります。
日本の法制度が新しい考え方のものを受け入れる事に対して常に障害になることは、技術開発上問題になっているところであり、国際的競争力の点でも改善しなくてはならないのではないでしょうか。
by yamana-4 | 2009-03-29 16:44 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(4)

フリーモビリティ公開ワークショップ

052.gif◉トヨタ「i-REAL」とセグウェイに試乗できる、モビリティ(移動)を考えるにパネルデスカッションに参加。セントレア中部国際空港
3月7日、神戸ポートアイランドで行われた「様々なバリアを乗越えて外に出るための工夫」をテーマにした、全国頸髄損傷連絡会とリハ工学協会共催シンポジウムに参加、私よりずっと困難な状態にあっても色んなトライをしている人達に色んなことを教えてもらった。行きたかった神戸空港もしっかり見てから名古屋に向かった。
近鉄アーバンライナー乗りたい東京からのIさんの希望で、JR東西線から地下鉄谷町線に乗り継ぎ大阪上本町へ、名古屋で1泊。
3月8日、名鉄でセントレアに移動。午前中トヨタ「i-REAL」に試乗
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トヨタが開発している一人乗りの電気自動車i-REAL(アイリアル)は、時速6キロの歩道走行モードと時速30キロの車道走行モードに切換えられ、色んな可能性を持つ新しい概念の乗り物です。報道発表された時から試乗してみたくてたまりませんでした。原付免許で乗れることをイメージされて開発しているとか。
操作はジョイスティックと同じで簡単、少し練習すればすぐに乗りこなせそうな感じでした。
何より「楽しい!!」自然に笑顔になってしまいます。

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走行モードに切り替えると後輪がタヌキのしっぽみたいの延びて、座席も走行姿勢になったり、とにかく嬉しい乗り物です。バッテリー80%充電が1時間というリチュウム電池も魅力です。これだけでも車いすに導入していただけたら良いですね。
トライしてみたが、セグウェイには乗るこが出来なかった、残念!
電源を入れると立ち上がり走行モードになってしまうので、身体を支えないと直立出来ない人はゼグウェイが勝手に動いてしまい、操縦不可能と分かり悔しい思いでした。
この二つの全く新しい乗り物は歩行困難者にとって、モビリティの可能性を拡大する画期的な可能性を持っていると思っています。特に新しい概念の車いすとしても応用出来るのではないかと考えています。
現在どちらも公道で使う事は出来ません。道交法に規定していない概念のものを作ると、トヨタさんの力でもなかなか道路走行が認められないのは問題です。特にセグウェィのような車の概念から大きく逸脱した乗り物は、相手にもされないみたいな硬直した規制はどうしたら直るのでしょう?
座席を付けて車いすの規格に合うよう改造し「車いすの型式認定」を取って、とにかく公道を走らせるのはどうでしょうと提案しましたが、発明者のライセンス許可の問題もあるとか。
c0167961_425511.jpg◉パネルディスカッション「フリー・モビリティ社会をめざして
セントレア・ホール
司会:和田雄志 財団法人未来工学研究所理事・21世紀システム研究センター長来賓挨拶 野田聖子 内閣府特命担当大臣
(ゲストパネリスト五十音順)
秋元 大  セグウェイ ジャパン株式会社 取締役
荒尾和史  中部国際空港(株)取締役執行役員 運用副本部長兼運用管理部長
奥山俊博  東京大学先端科学技術研究センター特任研究員
貝谷嘉洋  NPO法人日本バリアフリー協会代表理事(主催者代表)
鎌田 実  東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻教授
中邑賢龍  東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学教授
森田 真  トヨタ自動車株式会社 技術企画統括センターZ-AD主幹

このディスカッションで特に興味深かったのは、中邑先生の「モビリティ技術利用の心理的効果」という技術利用を阻む要因の分析の話しでした。
1、障害に対する態度ー障害者は保護の対象ー車いすは時速6キロ
2、リハビリ第1ー機器利用は最終手段ー幼児期から電動車いす使用は少  ない
  移動機器へのリテラシーの無さ
3、医療制度の壁ー医療関係者のテクノロジーへの無知、
  リハビリへの技術利用組込みの遅れ
4、開発科学だけでなく利用の科学もー専用機器から一般機器へ

電動車いす利用が介護費用を削減することを金額で示されたのは説得力があり日頃発言していることを裏付けて頂いた思いで、今後使わせてもらいます。
・電動車いす利用コスト2,201円/週
 利用しない場合の介護コスト50,811円/週
by yamana-4 | 2009-03-12 06:09 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)