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交通基本法(案)/2010福祉郵送運送セミナー

◉「誰もが自由に移動できる地域社会を目指して」
〜生活者としての高齢者・障がい者の移動問題を考える〜

3月14日、NPO 全国移動サービスネットワーク 関西STS連絡会主催のセミナーが高槻市で行われた。c0167961_1513597.jpgc0167961_1513252.jpg
◉第1部 基調講演
地元出身の国土交通副大臣「辻元清美」さん、演題は「交通基本法から考える利用者本位の移動について」
交通基本法は民主党が以前から国会提出していたが、成立に至らなかった法案を政権交代で改めて成立させようとするものです。国交省で特に力点をおいているのは第二条(移動に関する権利)「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営むために必要な移動を保障される権利を有する。2 何人も、公共の福祉に反しない限り、移動の自由を有する。」と説明があった。
先の新バリアフリー法国会審議で自公連立政権が拒否していた「移動する権利」を条文に書き込むこと、また国、地方公共団体、事業者、国民の責務を規定することは画期的な前進だろう。
韓国版バリアフリー法(移動便宜法)に「移動権」を明記させた韓国の活動家は、この法案成立の一番大きな意義は何かとの質問に「法の成立で一気に社会が変わるとは思っていないが、少なくとも裁判が起こせることが大きい」と答えた。
今回の基本法の移動権書き込みで裁判が起こせるか?
事業法やバリアフリー法などでなく、理念法である「交通基本法」で個々の事例の裁判に対処できるかが最大の関心事であり、専門家に聞きたいところです。
◉第2部 問題提起
報告Ⅰ「道路運送法改正後の福祉有償運送の実態調査とその考察」
     猪井博登(大阪大学大学院工学研究科)
報告Ⅱ「全国の福祉有償運送の現状〜いま問われているもの〜」 
     河崎民子(NPO全国移送サービスネット・副理事長)
報告と資料提供:横山和廣(移動ネットおかやま・理事長)、伊良原淳也(関西STS連絡会・代表)
◉第3部 パネルディスカッション
「誰もが自由に移動できる地域社会を目指して」
・コーディネーター:遠藤準司(NPOアクティブネットワーク代表)
・パネラー:報告者4名
・まとめ:柿久保浩次(関西STS連絡会・事務局)
最後は柿久保さんの熱いまとめで終わった。

セミナーの主旨とは違うので取り上げられなかったと思うが、高齢者や障害者の移動で一番大切なことは「できるだけ自力移動できるように!そのために使える選択枝を増やす」ことと考えています。
移動の自由を確保し、サービスコストを下げるためには自分で動ける人のニーズに合わせて機能的に使える移動機器を提供することはかなり重要なことではないでしょうか。

これは都市部と公共交通の不十分な地域とはニーズが違い
・都市部では、
公共交通との組み合わせによる移動手段のために使い勝手の良い移動機器電車、バス、エレベータの乗降がスムースでマンションの玄関内でも置ける小型で機能的な機種/小型の外出に特化したような移動機器
(電動車いす?)
・公共交通不足地域や特に過疎地では、
自立移動できる移動機器/時速15〜25キロ位は出せないと実用性がない? 免許返上者と元々車を持たない歩行困難者など違う機能が必要なのか?(軽自動車と電動車いすの中間的な移動機器、ハンドル形電動車いすの速度をドイツのように時速25キロまで許可するのも手っ取り早い方法か?)

・電動アシスト自転車応用型
・ロボット移動機器型(ホンダ、トヨタ、セグウェイなど)
・ハンドル形電動車いす発展型
などいろいろ考えられてきていますが、ネックの一つが道交法です。非常に硬直した法律で「新しい機器の道路走行を許さない」「電動車いすは時速6キロ以上出してはならない」など開発されてきた機器の実用化を阻止しているのを何とかしなくてはどうにもなりません。

現状のように「運転出来ない人は移送サービス」の前に新しい発想で「自立移動のための実用的手段をもっと増やす」こと、まず自分で移動することを前提に、移動問題を組み立てるくらいのことも必要ではと考えています。
by yamana-4 | 2010-03-17 15:16 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

第36回国際福祉機器展 H.C.R.2009で注目した機器など

◉気になった移動機器に限定してレポート
c0167961_174070.jpgc0167961_174211.jpgc0167961_174333.jpgc0167961_1753316.jpgノアモバイル(台湾製)
ショップライダーがセリオ社との総代理店契約を解消し、小型機種の日本販売を中止してから、代替機器として使える小型機種の販売が待たれていた。省電力・省エネが本業のESCO社が福祉事業部を立ち上げ「ノアモバイル」の販売に参入し、入手しやすくなった。

[ノアモバイル DKNA-03T 三輪]◆仕様 970×500×880mm/47.5kg(バッテリー含む)/モーター/DC24V270W×1個(30分定格出力)/バッテリー:シールドタイプ(12V・12Ah)×2/充電時間:6〜8時間/200×50mm(前後輪とも)/駆動方式:後輪直接駆動方式(デフ付)/制動方式:後輪(モーター発電制動および電磁ブレーキ)/制御方式:アクセルレバーによる無段階電子制御方式
◆性能 最高速度:前進1〜6km/h 後退1〜2km/実用登坂角度:13度/充電走行離:16km/最小回転半径:0.8m/段差乗り越え:高さ50mm/隙間:60mm /最大乗員重量:100kg◆TSマーク取得済
ショップライダー「ポシェット」より少し大きいいがスペックはほぼ同じ、椅子が回転しクッションが厚く乗り心地は良い。充電ソケットは下部バッテリー部にあり、乗車したままでの本人差し込みは難しい。充電器は小さく携帯できる。三輪だが安定感は問題を感じなかった。[販売価格]¥189.000 (四輪¥243.000)介護保険レンタル可能
(「ポシェット」はショップライダー日本支社に直接頼むと入手できるが、東京以外ではメンテナンス体制が不備のよう)

c0167961_18171276.jpgc0167961_18173055.jpgc0167961_18175828.jpgc0167961_18181132.jpgショップライダー「コンパクト」TU-FS888(台湾製)
折りたたみ式ジョイスティック電動車いす

ワンタッチで折りたため、もっと分解も可能。初めてでもすぐ馴染める操作性の良さなど使いやすくコンパクトで、2台目の車いすとして欲しくなるが、リチュウム電池搭載で¥278.000と高価なのが惜しい。カラーもエンジしかない。◆TSマーク取得済、介護保険レンタル可能

c0167961_2032030.jpgc0167961_2033429.jpgc0167961_2042267.jpg障がいのある子ども達に、3輪車を無償貸与する運動/NPO法人日本アビリティーズ協会が下記の運動を行っていることを知りましたので、紹介します。からだに障がいがあって、普通の3輪車に乗れない子どもたちがたくさんいます。しかし同じように3輪車に乗って遊びたい、遊んでもらいたい。それを実現するために、特別に工夫した3輪車を、無償でお貸しするプログラムを開始します。お申込みの受付やアフターサービスはアビリティーズ・ケアネット(株)が行ないます。また、当面は貸出地域が、東京、神奈川、埼玉、千葉、長野、新潟、愛知、大阪、兵庫、福岡、長崎、熊本に限られます。
 3輪車は2〜4歳児用、3歳〜8歳児用の2サイズで、ドイツ及び台湾製。
障がい状況の評価や必要な補助装置などのアドバイスについては、このプロジェクトにご協力いただく特定の病院などのPTやOTにより行なわれます。
 3輪車本体の貸出費用は無償ですが、特別な補助装置が必要な場合にはその製作・取付費用は各ご家庭にご負担いただきます。また病院などで評価をしていただく場合の費用は、原則的に無償で各病院にご協力をいただきますが、疾病や障がい、機能などの検査、診断などについてはこの範囲に含まれません。
 貸与条件は、からだに障害があるために普通の3輪車を使うことができない 概ね2歳から8歳程度までのお子さんで、保護者(家族)の方により安全に使用、管理ができること、このプロジェクトの目的をご理解いただいた上で当協会会員(キッズ・ファミリークラブ)にご入会(年会費2000円)いただくこととなります。
また最初は総数100台程度で開始されますので、お申込みがあってもお受けできない場合があることをご了解ください。(NPO法人日本アビリティーズ協会H/Pより)問合せ:TEL.03-5388-7501 FAX.03-5388-7504

c0167961_20191698.jpgc0167961_2019374.jpgc0167961_2019498.jpgユニークな車いす作りを続ける「吉田いす」固定概念に捕われずに楽しい車いす作りに挑戦し続けていますが、販売は思わしくないとか。レンタルを開始する話が進んでいるようですが、皆で応援したいものです。
http://www.mec-systems.co.jp/yoshida/yo_f1_top.html
検索は「吉田いす」で 本ブログ 2008-10-12 19:15 参照
by YAMANA-4 | 2009-10-03 18:34 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

第24回リハ工学カンファレンス・所沢国立リハ

◉8月26〜28日、所沢の国立リハビリセンターで日本リハビリテーション工学協会のカンファレンスが行われた。テーマは飛行場発祥の地にちなみ「飛翔ーいま考える、当事者発のリハビリテーション工学」
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西部新宿線航空公園駅前から駅前広場のYS11を右手に、ケヤキ並木の大通りに沿って、所沢市役所・防衛医科大学校と続く広大な敷地に国立リハビリセンターはあった。大きな歩行者・自転車区分標識が目を引くが、歩道のメンテ状態はあまりよくない。しかし、これだけ立派なケヤキ並木になると強い残暑も遮られ、木陰を吹き抜ける風が心地良かった。c0167961_23323565.jpgc0167961_23325656.jpgc0167961_23331233.jpg




盛りだくさんのプログラムの中で、今回の目玉企画は3日間連続の「障害当事者セッション」だった。小生も最終発表者として前述の「歩行困難者への新しい移動機器と二ーズ・パーソナルモビリティーへの期待と課題」と題して、日頃考えている移動機器について述べる機会を頂いた。
当事者発表は、21人の様々な障害を持ちながら夫々の立場で、自らの言葉を通じた気持ちや経験、研究について15分発言し、5分質問タイムという形式で行われた。皆さん立派な発表で学ぶことが多く参加して、本当に良かったと思った。企画しサポートされた国立リハの方々の大変な努力に敬意を表し感謝したい。

中心になって担当された国立リハの丸岡さんのメールを以下に抜粋「ご発表を通じて、『いまある社会をよりよいものにしていきたい』という強い意志を感じることができました。ご参加いただきました皆様よりも、「自分は研究のための研究をしていることがわかった」というご意見をはじめ、参加してよかった、今後も参加したいという肯定的なご意見を数多く承りました。
また、このたびのご発表は、さまざまな障害のある方による、代読や持ち込みパソコンによるPC操作などいろいろな形式によって行われ、今後のリハ工学カンファレンスの障害当事者参加のあり方に一石を投じるものであったかと思われます。」

大変有意義なセッションにもかかわらず、参加研究者のほとんどの方は通常の研究発表セッションに出席され、当事者セッションの参加者が少なかったのは大変残念なことであった。

当事者発表で、名古屋トーキングエイダーズの皆さんがとり組んでいる「コミユケーション機器を日用品貸与でなく補装具に」の訴えには、皆で支援して一刻も早く叶うようにしなければと強く思った。

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宿泊した新狭山駅前の「狭山第一ホテル」は車いすでの宿泊と念押しして予約し、ホテルからも確認電話をもらっていたが「直前に入口に2段の段があります」と電話が入りビックリ!「今さら困る、木製で作るか携帯スロープを」と強く頼んでおいたら、ベニヤ板加工のスロープを設置してくれていた。
上手に作られていて、実用に十分耐えられる出来だった。
by yamana-4 | 2009-09-04 00:45 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

日本福祉のまちづくり学会第12回全国大会in帯広(1)

◉8月22〜23日、帯広とかちプラザで「福まち全国大会in帯広」が行われ参加して来た。
大会テーマは「福祉・環境・共生の地域つくり」
JR杉本町駅東口設置推進の会も展示参加、学会の専門家の方々へ理解と支援をお願いした。

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JR杉本町駅東口設置推進の会展示参加は大阪市立大学法学部のw先生が企画設営、会場での説明役まで務められ、工学部のF先生も応援に駆けつけられた。c0167961_17241632.jpg








































学会発表で傾聴したのは
「まちづくりとUDデザイン-三星座長」
「移動・外出(バス、生活交通)-猪井座長」
「建築・住環境(トイレ・浴室)-相良座長」
「バリアフリー新法と条例-岩本座長」
「移動・外出(路面・床面評価、高齢ドライバー)-北川座長」など。
研究討論会は
「観光モビリティ、バリアフリーの課題と論点」に参加、注目を集めつつある観光への障害者や高齢者受け入れの取組みについて得る所が大きかった。
ここで問題になったのが「宿泊をともなう旅行への外出介助」について、パネラーの間で認識が異なり議論になったが、自立支援法で外出介助が自治体の仕事になり「地域格差が大きくなった」ことに原因があることを指摘した。自治体の財政状態や意識の差で、地域格差が顕著になっていることは福祉や介護サービス上、非常に大きな問題ではないだろうか。c0167961_17244579.jpgc0167961_17251062.jpgc0167961_17253556.jpg

















歓迎交流会は帯広名物の輓曵競馬場で行われ、好天に恵まれ清々しい空気の中、野外バーベキュウを楽しんだ。

送迎は1ステップバス、携帯スロープ乗車だった。
(拓殖バス)
by yamana-4 | 2009-09-03 17:39 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

歩行困難者への新しい移動機器と二ーズ

◉パーソナルモビリティーへの期待と課題
第24回リハ工学カンファレンス「当事者セッション=私流環境デザイン」発表要旨

8月28日11:20~12:20、国立リハA会場(学院1Fホール)
8月26〜28日、国立リハセンター(所沢)で行われる日本リハビリテーション工学協会のカンファレンスで、日頃考えている「移動機器」に関する発表を行います。発表内容要旨を先立って掲載しますので、ご意見ご批判をお寄せください。
c0167961_1520968.jpgc0167961_15205189.jpgc0167961_23503538.jpgc0167961_15212180.jpgc0167961_15213931.jpgc0167961_15215329.jpgc0167961_15221099.jpgc0167961_15222333.jpgc0167961_15223840.jpgc0167961_1523066.jpgc0167961_15231728.jpg1、はじめに
 障害や高齢の歩行困難者の移動手段は、やや選択の幅が広がって来たが、重度障害者への車いすなどに比べ多様とは言えない。比較的障害度の軽い障害者や齢者の移動機器はそれほど考えられていなかったのではないだろうか。
最近の動向を踏まえ当事者の観点から問題点を整理し、新しい概念の移動機器の必要性について私見を述べたい。

2、移動の方法と範囲
a.介助者なし自律的移動。
b.自宅から目的地まで
 の移動と目的地での
 移動(屋内も支障な
 く使えること)両立。
c.長距離移動は公共交
 通機関を利用。

3、現状の移動機器と問題点
 市販国産電動車いすで、移動機器の性格が強いのはハンドル形であろうが、車的特化に偏り過ぎていて問題が多い。ハンドル形鉄道乗車制度や特定製品指定騒動など多くの問題を抱えてきたが、反面、議論を深め問題点を明らかにしてた。JIS規格もハンドル形電動車いすが独立した項目として改正されることとなった。
 移動の形態は公共交通と組み合わせて行う都市型移動と、過疎地や郊外での車的な自律移動とは必要な機能が異なるので、ハンドル形電動車いすだけではく、それぞれに特化した製品の開発を促進すべきであろう。

都市型:回転半径が小さく
      前進後進切替がスムース、
      保管場所狭くてもOK、小型で機能的、
      車いす的使用

郊外型:走行距離長い、
      免許返上者への代替え機器、     
      道路走行時の時速6キロの壁 
      車的使用

4、新しい概念の移動機器と可能性
 車いすにとらわれないパーソナルモビリティ機器が発表され検証実験が行わているが、開発段階では特定の用途に限定せず可能性を広げ汎用品として使えることを目指してほしい。
a.車いす発展型(OX.TESS)
b.ハンドル形電動車いすの改良型
c.移動支援ロボット型(Winglet.Mobiro)
d.新らしい移動機器(i-REAL.SEGWAY)
e.電動アシスト自転車発展型(ヤマハ)
車いす、自転車、車などの枠を超えた新しい移動機器の可能性に期待したい。
特に二輪走行機器はこれまで無かった機能的な車いすとしての可能性を感じる。

5、新しい移動機器の開発を妨げるもの
a.自由な自律移動を過度な安全要求が妨げる
b.電動移動機器が残存機能維持を弱めるとの誤解
c.リハビリ優先主義、医療関係者の無理解
d.法と制度
 道交法が車いすを規定する唯一の法律だが、新しい移動機器の出現を全く想していないので新製品の道路走行が難しい。また、ハンドル形電動車いすなどはJIS規格の安全試験が厳しく、国内メーカーは機能的な製品開発に取組み難いなど、問題が多い。

6、移動環境整備の成果を使える機器と意識改革
 高齢者と障害者のニーズの違いはそれほど大きくない。介護保険レンタルのシニアカーの鉄道乗車が障害者と同じ条件で認められたのは、バリアフリー法による整備が進んだ成果とも言えるが、前述の法整備と併せて移動機器利用に対する意識も進めることが必要であろう。
電動使用自律移動が介護コストを下げるとの研究もあり、使い易い移動機器の充実が待たれ、ニーズに合った選択肢が増えることを願う。


◉機器利用の福祉予算に及ぼす効果の試算
電動車いすが介護費用に及ぼす影響
 電動車いす利用コスト 2201円/週
利用しない場合に生じる介護コスト 50811円/週
<東京大学先端研、中邑・奥村 (0007)>

◉参考文献
 may.2009 vol.24 no.2
 日本リハビリテーション工学協会誌
 交通バリアフリーの現状と将来
  鎌田 実
近距離移動をサポートするロボット
 山岡 正明

by yamana-4 | 2009-08-09 15:29 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

ヨッテクと乗車できないJR桜木町駅

◉「ヨッテク」ヨコハマ・ヒューマン&テクノランド/福祉を支える人とテクノロジーの総合展
c0167961_193093.jpgc0167961_19303392.jpgc0167961_19305399.jpgc0167961_19311772.jpgヤマハモーターエンジ二アリング社の介護予防車両研究チームが試作している「ハイブリッド電動カート」が出展され、試乗できると聞いて行って来ました。
ヨッテクは初めてでしたが、みなとみらいのパシフィコ横浜展示ホールで、横浜市リハビリテーション事業団が主催する展示会は、アットホームな手作り感一杯の催しでした。移動機器関係は気になるメーカーさんなどはほとんど出展していて、主催者のセンスが感じられました。
◉ヤマハ「ハイブリッド電動カート」
得意の電動アシスト技術を使った、前輪ダブル車輪の三輪型自転車で、電動アシスト自転車モードでも時速6キロ設定、前輪駆動方式。介護予防用試作機だが、全自動モード切換えなど汎用機のための機能もいろいろ考えられている。
私のような下肢麻痺があってもペダルが漕げるかが、試乗して試したい目的であった。前輪駆動のためかハンドルが重かったが、ペダルを漕ぐことは可能だった。開発担当者と色んな問題についてじっくり話し合えて、教えて頂いたことも多かった。以前からお願いしているように介護用だけではモッタイナイ、早く皆が使いたいような素敵で新しい乗物として販売して欲しいものです。
◉その他試乗した移動機器
「TESS社足こぎ車いす」
ペダルを漕ぐことが出来たが、室内専用設計なので屋外走行が考慮されていない。道路走行など考慮して用途を広げて欲しい。
「OXエンジ二アリング社手漕ぎ車いす」
大人用は牽引型、子供用は一体型で手の動きが出来れば乗れる。曲がるのが少し難しいが、手漕ぎも出来るので補完できる。練習すれば快適に走行出来そう。
c0167961_19314733.jpgc0167961_1932651.jpgc0167961_19323113.jpgc0167961_19325747.jpgc0167961_19331554.jpg
◉ JR桜木町駅は「ハンドル形電動車いす」利用を拒否していました!
かねてから訴えがあり、実際に駅を見に行き助役さんに理由を聞きました。
拒否理由は幅広改札が無く車いす通路が設置してあるが、直角に2回曲がりに作られハンドル形は通過出来ないから。幅1.1mの十分広い通路であり問題ないが、実証テストもせず通過出来ないと勝手に判断していたのです。
鉄道利用見直し委員会の実証試験で、通過出来ると判断されている通路のある駅が何時までも「利用不可」とされていることは問題であり、桜木町駅のように需要の多い駅に幅広改札が設置されていないのもどうかと思う。
なお、改札端には広い業務用通路が別にあり、これを使えば通れない車いすは無いが「荷物扱いは出来ません」とのこと!業務用通路を使っているのは多くの駅で普通に行っているのですが? 
助役さんは、おかしいと理解してくれたので「本社に現場から声を上げて下さい」とお願いしました。また、相変わらず首都圏だけの「乗車認定ステッカー」添付の誤解をしていたので、その点も認識を正しく持ってもらいました。
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by yamana-4 | 2009-07-30 19:35 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

函館レポート7

◉第25回DPI日本会議全国集会in函館に参加して
c0167961_15371889.jpgc0167961_15383478.jpg6月13日総会と前夜祭、14日全体会議と分科会が行われた。奇しくも14日は昨年、地震の直後に花巻空港に降り立ってビックリした盛岡総会と同じ日だった。前夜祭はすごく寒い日になって関西や九州からの参加者は震え上ったが、函館の由緒あるレストランの美味しい料理と地元実行委員会の皆さんのおもてなしに暖められた。6月中旬の北海道でずっと天気が悪くて寒かったのは意外だっだ。
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(下・駅ビル食堂で会食:大阪からの参加者と今福さん)






c0167961_15445950.jpgc0167961_15452065.jpgc0167961_15454367.jpgc0167961_15462130.jpg


















・交通まちづくり分科会:仁木北海道運輸局課長の「バリアフリー新法と北海道の情況」講演のあと、シンポジウム「アクセスブルな交通環境づくりに向けて」が今福さんの進行で行われた。報告者は北海道の移送サービス連絡会竹田さん、函館の渡邊さん、盛岡の今川さん、そしてエコモ財団の澤田さん、DPI議長三澤さんも。函館の渡邊さんは学生で若い活動家が育っているのは嬉しかった。函館は文化遺産も多く坂が多い町なので、バリアフリーは難しい面もあるが、皆の意識レベルが上がれば良くなる兆しはあるように感じた。
例えば水道局にはトイレ案内看板が出され、5階全館に多機能トイレが設置されていた。どこのトイレにも暖房機が設置されているのが珍しく、寒い地方なんだなと実感した。
一番大変なのは歩道整備が悪く、市電の軌道がそれに輪をかけている点であった。また観光マップや案内パンプはしっかりあるが、案内サインがお粗末な面もあるようだった。
札幌からの参加者が多く、前夜祭では同じテーブルで色んな話しが出来て参加して良かったと思った大会だった。
by yamana-4 | 2009-06-23 16:03 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)

バリアフリー2009大阪で注目の新製品

◉大阪のバリアフリー展は年々規模が縮小するようで残念です。今年は特に”百年に一度の大不況”のせいか、出展を見合わせた企業が目につきました。東京だけで十分と判断される企業も多いように感じられ、少し寂しいですね。
そんな中から車イス関連に限って注目の出展製品をピックアップしてみます。
c0167961_1729282.jpg実物が見たかった東北大学半田教授グループの神経刺激で脊髄損傷の人でもこげるという「足こぎ車いす」
標準小売価格
25万円
大学ベンチャー企業 株式会社TESS
製造 株式会社OXエンジニアリング
TESS社の鈴木社長と話しができました。
まだ販売の詳細は決まっていないそうですが、その場でぐるっと回れる機能や、構造の簡単さなど良く考えられていて、医療用やリハビリ用だけでなく電動アシスト機能やギア変換装置を加えて、汎用品の車イスとしても販売して欲しいものです。まだ改良の余地はあるようですが、新しい概念の車イスがまた一つ誕生です。
c0167961_1822893.jpgOX社の石井社長が会場で乗り回していた牽引式の車イス
アルバ社が輸入しているドイツ製より1割程度は安価
既に販売実績が20台程度あるとか
非常にコンパクトで簡単に着脱でき、使ってみたい製品でした。
これは一見ハンドル形ですが、何も問題にならずに新幹線に乗れたそうです。「文句言われたら外せばいいもん!」と社長は涼しい顔。
こんなややこしい車イスをいっぱい作って新幹線に乗りに行きましょう!
ヤマハのMさんと一緒に回ると、皆さん知り合いで紹介していただき、もっと色々お尋ねしたいことがあったのですが、体調不良で40°くらいの発熱でギブアップ、残念でした。又の機会に試乗などもお願いできればと思います。

c0167961_18553418.jpgタカノ株式会社
「キャリーナウォーカー」
本体
¥39,900
バッグ
¥5,040










近ごろ歩行補助車が目につくようになってきました。スエーデン製の大型のものから国産品まで色々出回ってきましたが、国内で使うのには少し幅が広いのではと思っていました。
これは歩行器と言うより「キャリー」の感じですが、全く介護用品の匂いがしないところが良いですネ! 歩行器としても使え、キャリーとしても使える汎用品であることが、これからの製品開発には大切なことだと考えています。
リハビリ用自転車も足ふみ自転車も、どちらからスタートしても便利な製品は介護用品とかに限定せず、汎用品として広く使われることを目指して欲しいのです。ユニバーサルデザインとはそういう事でないでしょうか。
最初から介護用品として開発すると、必要以上の安全性などを求められコストが高くなるし、デザインも適当なものになってしまいがちです。介護用品に限定せず皆が欲しい製品作りが必要です。重度障害者や重い介護用の機器はあるのですが、軽度の障害や介護度の人への機器が極端に少ないのです。健常者と障害者の中間的な人達への供給はすごく大きなマーケットではありませんか?
by yamana-4 | 2009-04-20 19:33 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(2)

今年の福祉機器展で注目した車いす 

◉メックデザイン、井上和夫さん「吉田いす」の可能性
この室内用の「動くいす」は、従来の車いすとは異なっ発想でデザインされていて、歩行困難者の移動機器として新しい可能性を感じた。
設計開発者の井上さんは本職が照明デザイナーとのことで、従来の車いすにとらわれない作り方に、かねてから考えている「新しい移動手段」として発展させて頂けないかとお願いしている。
コンパクトな駆動装置の上に自由な形のイスを乗せることができ、比較的容易に外出型の移動機器として発展させることができるのではと思ったからだ。c0167961_3212361.jpgc0167961_3242835.jpg
c0167961_325526.jpg
上:飛騨のオークビレッジ製作のいすとの組合せ
左:駆動装置部分
右:運搬用に改造
サイズ:W.550 L.583 H.896 mm 座面高さ450 mm 座面幅420 mm
重量:駆動部46 kg いす部14 kg 
最小回転半径:35 cm
「吉田いす」
http://www.mecsystems.co.jp/yoshida/yo_f1_top.htm
◉「新しい移動手段」として考えていること
1、外出に便利な車いすが無い! 障害者も高齢者も歩くのが困難な人の外出用機器として、今の車いすが十分に機能的とは言えない。ジョイスティック普通型は基本的に室内用であり、ハンドル形電動は機能的に問題がある。
2、移動困難者が外出するために必要な移動機器の要件(2タイプ必要)
 どちらも「電動で介助者なし単独で使える」ことが基本。
◇「都市型」公共交通と組み合せて使うタイプ
 コンパクトで幅50cm以内、回転性能が良く前進後進切替も一連の操作で、電車やバスやエレベータの乗降が容易で、マンションの戸口内にも置ける。
外出先の屋内でも違和感なく入れ、店内に乗り入れできる「車いす」であること。
◇「郊外型」公共交通が利用し難く自力走行を主とするタイプ
 今ある「シニアカー(ハンドル形電動車イス)」の問題点は、移動機器として中途半端すぎることだと考えている。人一人移動させるには大げさすぎ、車の代替えとしては遅すぎ、車いすとしても車代替え機器としても使い難い。
車が運転できる人は手動車いすと組合わせて使える人は良いが、高齢者など運転できない人の自力移動手段が不十分ではないか。これは「車いすと車の間の乗り物」として根本的に考え直す必要があるのではと考えている。
c0167961_326219.jpgこれは台湾のメーカーがアメリカやオーストラリアに輸出している、コンパクトなハンドル形電動車イスだが、日本販売を中止してしまった。国内販売を要請しているが、経産省の「特定商品指定」によって不可能になろうとしている。国内車いすメーカーは小型で機能的な機器の販売は行っていない。
c0167961_3281014.jpgc0167961_3264987.jpg◉驚異のメカ電動ジョイステッィク形車いす「オメガスリー」
会場で走行しているのを見て詳しく話を聞いて驚いた。製作者の西平さんは実に優れたなメカマニアとでもいうか、何でも作ってしまう驚いた人物だった。しかもデザインが素晴らしく実に機能的で美しい!
ジョイステッィク・コントローラーと車輪以外は前部手作りとのことで、モーターまで作ってしまうのだ。どんな要求でも叶えてくれる頼もしい「車いす作り名人」製作費もビックリだが高級車を買うのよりは安いかな? 困ったら最後には彼がいると分かっただけでも嬉しい。
有限会社 アローワン611-0013 京都府宇治市菟道門ノ前9-1 西平哲也 ・電動車椅子の改造・修理 取り扱いメーカー:西平技研、ユニカム、シースター、他国内外を問わず全てのメーカーの改造・修理、自社開発商品の販売・改造・修理
http://www.arrow-one.com/index.html"
by yamana-4 | 2008-10-12 19:15 | 集会.発表.学会.展示会 | Trackback | Comments(0)