2017年 08月 12日 ( 1 )

TOYOTA次世代タクシーを検証、実用性に疑問!

◎8月11日、日本福祉のまちづくり学会20回記念大会の市民公開シンポジウム会場に、2017年度内に発売を予定している次世代タクシーが展示され、東京大学の丹羽太一氏(手動車いす)と上野俊行氏(ヤマハ簡易電動)の二人に、試乗してもらい検証した。
 このタクシー用車種の開発は、国土交通省「標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領」への適合を主要スペックとするもので、2020オリパラ東京大会のUDタクシー車として期待されており、大型電動車いすや特殊な形状の車いす以外は乗れると期待されていた。

 ところが意外なことに、トヨタの開発チーム担当者の説明では「電動車いすの乗車は想定していない」と言われ、さらに「車いす一人と介助者一人の2名定員」と言われ、仰天した。
 手動車いすはこのようなUDタクシーでなくても、座席に移乗して車いすを畳んでトランクに収納してもらえば、普通のタクシーに乗車できる!本当の利用のニーズがあるのは、バッテリーが切れたら動き様がない電動車いすのはずであり、その乗車を想定していない車種開発は意味がない!
 
 なぜ簡易電動や電動車いすが乗れないかという理由は
・車いす使用者の安全を確保するために、前向き固定とし、3 点式シートベルトを設置する
という、標準仕様認定項目を、クリヤーしようとしたからである。


  同じような横乗りのロンドンタクシーでは、横向き乗車を認めていると考えられ、ほとんどの電動車いすも乗車できる。認定項目の詳細は後述のアドレスから読んでいただきたいが、座席の間に入ればことさら固定は不要なのに、90度回転し車いすを固定し、さらに身体にシートベルを掛けないと乗車させないと要件を示したことが、このような結果をもたらした原因である。
 このままではオリパラまでの多数のUDタクシーを投入する計画も無意味であり、このような電動車いすが乗れない車両に税金で補助して投入して良いものか?強い疑念を感じる。
また、助手席を畳んでスロープを設置し、前向きに車いすを固定するのに15分くらい掛かるそうで、流しのタクシー運転手は嫌がるでしょう。
解決法は「横向き乗車できるように改善する」しかないのではないだろうか?


標準仕様ユニバーサルデザインタクシー認定要領
https://www.mlit.go.jp/common/001026350.pdf

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by yamana-4 | 2017-08-12 20:38 | 車いす・移動機器 | Trackback | Comments(0)