2010年 12月 29日 ( 1 )

juneさん新幹線乗車拒否ーDPIの国交省、JR東海への抗議と国交省の見解

◉12月27日、JR東海による米国人障害者ハンドル形電動車いす使用者に対する新幹線「乗車拒否」問題について、
DPI日本会議と東京実行委員会の障害当事者が抗議を行った。
JR東海に対しては、東京本社に抗議文を手渡そうとしたが、新幹線鉄道事業本部へ行けと受け取りを拒否された。
国交省は鉄道局の担当者と面談し、馬淵国交大臣へのDPIからの抗議文とジュンさんの作成した英文の抗議文を渡した。

*DPI日本会議=障害者インターナショナル日本会議:
 国連が認めた国際的な障害者団体の日本支部として1986年に設立され 現在の国内障害者加盟団体72

c0167961_15551738.jpgDPI交通担当常任委員の今福さんは、「乗車拒否」の事実確定を求めたが、
結局のところ鉄道局は、<「乗車拒否」の様な事実は承知しているが、
ジュンさんとJR東日本・JR東海の三者のコミュニケーション不足による不祥事
(残念なこと)という認識を繰り返し強調するにとどまった>
とのこと。
『このような鉄道局の認識は、世界の常識ではない、通常のバリアフリー化車両で、
外国人移動制約者の「乗車拒否」をするのはおかしいし、人権侵害である。
バリアフリー新法の下での交通バリアフリー化の目的や趣旨に反している。
鉄道事業法における「乗車拒否」事例として確定してほしい。』

とコメントしている。






★国交省鉄道局担当者の見解
1、今回のケースは乗車拒否ではなく、ジュンさんとJR2社、JR東海と東日本の間のコミュニケーションの不足があり、
  意思疎通がが出来ていなかったということであった。そもそも乗車できないので乗車拒否ではなく、
  説明をきちんとしていなかったと言う事である。

2、車いすは鉄道乗車では「無料で持ち込める手荷物」であり、ジョイステック形や認定されたハンドル形は乗ったままの
  乗車を認めているにすぎない。
3、ハンドル形でも分解して「30kg以内X2/1人当たり」にすれば持ち込める。
 (移乗用車いすを借りて、手荷物にして持ち込めば、乗車することができる!)
4、外国人に乗車出来ない説明がなかったのは落ち度であるから、日本人と同じように乗車できないと周知させるべきである。
  しかし、外国人全て乗車出来ない事への問題意識は持っている。
5、制度の運用が厳しすぎるといっても、加減しろとは行政はいえない。
6、乗車基準はサイズだけなどのシンプルな方が良いとは思うが、安全基準などから規則を設けることはやむおえない。
  既に現行乗車制度というスタンダードが出来ているのですぐには難しい。しかし、検討は必要と思う。

★ <馬淵国交大臣への要望(抜粋)> 特定非営利活動法人DPI日本会議 議長 三澤 了
JR東海に対して、必要に応じて関係省庁と連携して以下の事項について強く指導すること。
1. 今後、障害者を含め、すべての乗客に対して、多数(本人の訴えでは12名)で取り囲むなど、利用者に威圧感を与える様な
極めて不接遇な対応は、あってはならないことであり、今後二度と起こさせないこと。
2. 障害者及び高齢者等の乗客が、JR東海の新幹線を利用するときに、配慮を要する乗客に対して、本人の意向を尊重し、
親切な接遇に務めさせること。
3. JR東海が、新幹線や特急でのハンドル型電動車いすによる利用を一律に拒否しているのは、バリアフリー新法の趣旨と目的に
反しています。これ以上、障害者及び高齢者等の移動制約者乗客の「社会参加」機会を奪い続けない様に、JR東海に早急に
障害者及び高齢者等の移動制約者乗客に対する差別的な取り扱いを止め、利用を認めるよう改善を図らせること。

★<JR東海への抗議(抜粋)>特定非営利活動法人DPI日本会議 議長 三澤 了
1. 乗車拒否をした米国人女性障害者に謝罪するとともに、当該障害当事者が要求している3点に対して誠意をもって応えること。
2. 今後、障害者を含め、すべての乗客に対して、多数(本人の訴えでは12名)で取り囲むなど、障害を持つ乗客に威圧感を与える
様な極めて不接遇な 対応は、あってはならないことであり、今後二度と起こさないこと。
3. 貴社が、新幹線や特急でのハンドル型電動車いす使用乗客を一律に拒否しているのは、バリアフリー新法の趣旨と目的に反して
いると言える。これ以上、障害者及び高齢者等の移動制約者乗客の「社会参加」機会を奪い続けない様に、厳しく反省し、早急に
障害者及び高齢者等の移動制約者乗客に対する差別的な取り扱いを止め、利用を認めるよう改善を図ること。
by yamana-4 | 2010-12-29 16:10 | ハンドル形電動車いす | Trackback | Comments(0)