2010年 12月 11日 ( 1 )

JR東海の乗車拒否でアメリカ人ハンドル形電動車いす使用者が京都行きを断念

◉(財)日本障害者リハビリテーション協会の外国人研究者招聘事業で来日中のJune Kailesさんは、
非常に小さな機能的なハンドル形電動車いすの使用者ですが、東京駅から京都へ行うとして
JR東海に「ものすごい対応を受けて乗車拒否」され、楽しみにしていた京都観光をあきらめて
ホテルに帰ったと報告がありました。(12月9日)
ハンドル形電動車いすに対する制限的な鉄道乗車制度は破綻しており、このような国際性の無さは
国辱ものであるとさえ言えるのではないかと思っています。
先頃、朝日新聞社の招聘した音楽家が名古屋公演に行こうとして、同じような扱いを受け憤慨して
帰ったとのことでした。
カルフォルニア州への新幹線売り込みをやっている時期に、何故このようなセンスの無い対応をするのか
呆れています。
このようなことが起こるのは差別的な「ハンドル形電動車いすにだけの鉄道乗車制度」があるからであり、
ハンドル形に対する乗車基準の非国際性は、新幹線の外国への売り込みを図っているこの時期、
国益を害するものではないでしょうか?

★以下はジュン・カイレスさんの報告です。

◉スクーター式車いす利用者であるアメリカ人観光客に対する差別
12月9日12:03発、予定していた京都行き新幹線に乗れませんでした。
私たちは、11:13に東京駅の新幹線改札口に到着しました。そこで、2人の新幹線の役員と10名の駅員に
取り囲まれてしまいました。 それはちょっとした光景です。
かれらは、そこで1時間ほど、どうしたものかと考えました。
彼らはスクーター式は載せられないと説明し、その理由は緊急の場合に対応できないからだと言いました。
私は緊急の場合、私は自力で少しは歩けると言いましたが、彼らは「駄目」と言いました。
私は、この機会は緊急時にはエンジンなしでも手動で動かせると説明しました。
それでも彼らは「駄目」と言いました。

彼らは電車では20キロ以上の荷物は運べないと説明しました。 スクーター式は総重量50キロですが、
4つの部品に分解することが可能で、部品ひとつは20キロ以下になると説明しましたが、彼らは「駄目」と言いました。
アメリカでこの旅のために購入したJRパスの料金を払い戻してほしいといいましたが、彼らは「駄目」と言いました。
彼らは、自分たちの名前も教えてくれないし、名刺もくれないので、現場写真をとって証拠にしなくてはと写真をとりました。
彼らは写真を撮影されるのを拒みましたが、私たちは強引に撮影しました。

ひとりの新幹線の役員は、彼らが審議している間、私が駅構内で店などをのぞこうと動きまわることすら、止めようとしました。
彼は、あなたがどこかに行ってしまわないようにしていると言いましたが、私は彼の言うことを無視しました。
すると、無理やり実力行使で止めようとしたのですが、彼は私を止めることはできませんでした。

長い審議の結果彼らは妥協策をしめしました。
それは、普通の車いす(写真の、使い勝手の悪い、自走式ではないものですが)を、代わりに提供するので、
それで京都に行って、帰ってくるまでスクーターは駅で預かるとの案でした。
彼らは、スクーターを荷物として京都に送ることも可能だが、スクーターの到着がいつになるかわからないと言いました。
それに、運搬の費用は自分持ちですと言いました。
彼らは、新幹線の荷物置き場なんか無いのでスクーターを乗せることはできないと言いました。
しかし、(以前聞いたときに)他の車両にはおける場所があると確認したのです。

私の使っているスクーター式は、みなさんが使っている電動車いすよりずーっと小さいです。
なにがJR東海にとって問題なのでしょうか???
日本においてもADAのような障害者差別禁止法が早く成立することを望みます。
JRは本気で、カリフォルニアに高速鉄道を売り込もうとしているのでしょうか?
カリフォルニア現地の障害者団体は、今回の出来事を注視するでしょう。
ジュン・イサクソン・カイレス (米国ウェスタン保健科学大学 障害保健政策センター)

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by yamana-4 | 2010-12-11 06:57 | ハンドル形電動車いす | Trackback | Comments(19)