2008年 08月 21日 ( 3 )

鉄道各社へのトイレの要望書3   

◉「鉄道各社へのトイレの要望書」(案)
7「ドア開閉スイッチ」
「電動式ドアの場合、手かざしセンサー式だけの設置は避け、操作しやすい押しボタン式とする。手かざしセンサー式が使いにくい人もいることから、手かざしセンサー式とする場合には押しボタンを併設する」(ガイドライン)
 ドアの開閉は自動がよいと思います。「センサー式スイッチ」は、手をかざして数秒でも停止しなければならず、車いすに乗っている人にとっては簡単な動作ではありません。
 水洗スイッチと同じように「センサー式スイッチ」は、ドアを開けたくないのにセンサーが反応してドアが開いてしまうということがあります。大人用介護ベッドでおむつ替えや着替えをしている最中に、介助者の動きでセンサーが反応してドアが開いてしまったということもあります。
 少ない力で簡単に操作できてわかりやすい「ボタン式」が使いやすいのです。

8「便器横の手すり」
「車いすを便器と平行に寄り付けて移乗する場合等を考慮し、十分な強度を持った可動式とする」(ガイドライン)
 便器横の手すりは、跳ね上げ式のものがよいと思います。横開きのものは広げたときのスペースも必要ですし、広げるのに何度か壁方向へ押しやる動作が必要で大変です。ポンと少しの力で跳ね上げるだけで済む跳ね上げ式が便利です。

9「手すり、紙巻器(トイレットペーパー)、便器洗浄ボタン、非常用呼び出しボタンなどの配置」
「視覚障害者や肢体不自由な人等の使用に配慮し、紙巻器、便器洗浄ボタン、呼び出しボタンの形状、色、配置についてはJISS0026の規格にあわせたものとする」(ガイドライン)
 せっかくの設備でも、「配置が悪いために手が届かない」「届きにくい」ために使えない、使いにくいということがあります。利用する人の動線を配慮してトイレ全体をレイアウトし、様々な設備を設置するようにしてください。

10「温水洗浄機能」
 そしてもう一つ、ぜひ設置してほしい設備として「温水洗浄機能」があります。ホテルやデパートなどの商業施設では増えてきています。また、新設線の駅では設置しているところも出てきました。
 排便のときに、きちんと拭けなかったりする障害をもつ人や高齢者には、助かる設備です。実は、一般の方にも愛用者は増えていて望まれている設備のようです。

◉当事者から寄せられた意見

・「いずれも複数あって、選べるのがいいです。私自身は介助者とはいることしかありませんので、あまり気にしていませんでした。要望時はボタン式が多かったように思いますが、これからはセンサー式も考慮に入れたいと思います」

・「多機能トイレのスペースがある時は、立て手すりよりも横手スリでないと困る。立て手すりだと二頭筋を使って身体を下支えできないから。」
・「あまりいわれていませんがトイレは広さが重要ですね。最大のユニバーサルです。あと、壁際の荷物を置く台は多くの人が助かります。それと、駅の場合、掃除が行き届いていることべたっとすわるからです。この三点です。後は細かいことだと思います」

・〔㉀ドア開閉スイッチ 「電動式ドアの場合、手かざしセンサー式だけの設置は避け、操作しやすい押しボタン式とする。手かざしセンサー式が使いにくい人もいることから、手かざしセンサー式とする場合には押しボタンを併設する」(ガイドライン)〕というけど、上記併設した多機能トイレの開閉ドアを見たことがありませんが・・・併設は間違いではないのですか?

・「多機能トイレ内での自動施錠時、ちゃんと施錠されていることが明らかに分かる施錠ランプ表示が必要。施錠ランプ表示がないとちゃんと施錠されているかどうか分からないので不安」

・「広さはあるけど固定手すりがあって入れない、ほとんどの多機能トイレに入れない、多機能トイレにアクセスする経路も直角だと入れない」

・「物置台がほしい、物置台が無いところは洗面器に置いているが、センサー式蛇口だとカバンが濡れてしまった」「洗面台の手すりが固定だと電動車いすでアクセスできない」

・「介助者用の自動開閉スイッチ機能がほしい障害当事者がいるだろう、実際にあるのは見たことが無い」

・「どこの福祉の街づくり条例でも求めていると思うが、c0167961_0233988.jpg一般男性便房の小便器の横手すりが、JR東日本にだけ無いのは、なぜか? 一般男性便房の小便器の横手すりがあると杖使用者・電動車いす使用者でも立位が保てる人がいるので多機能トイレの機能分散になるはず。
by yamana-4 | 2008-08-21 18:10 | バス・トイレ | Trackback | Comments(0)

鉄道各社へのトイレの要望書2   

◉「鉄道各社へのトイレの要望書」(案)
3「大人用介護ベッド」
「重度障害者のおむつ替え用等に、折りたたみ式のおむつ交換シートを設置することが望ましい」(ガイドライン)
 オムツ替えの必要な高齢者や重度の障害がある人たちにとって必要です。高齢化が進み、それに伴い薄手のおむつ(パッド)を着けて外出する高齢者も増えてきています。また、以前は外出が困難とされてきた重度の障害をもった人たちも外出する機会が多くなってきています。
 オストメイト対応設備と同じように、すべての駅に整備されることがいちばんですが、せめて主要な駅に整備されていて、それがどこの駅にあるのかということが事前の情報としてわかっていればと思います。

4「鏡は平面鏡を」)
 「鏡は車いすでも立位でも使用できるように、低い位置から設置され十分な長さを持った平面鏡とする」(旧ガイドライン
  斜めに傾いた「傾斜鏡」は、立っている人だけではなく車いすの人にとっても使いづらく圧迫感のあるものです。車いすに座っていても上半身が写るように低い位置から十分な長さのある平面鏡を整備してください。部屋全体も明るくなると思います。
 
5「音声案内」
「視覚障害者誘導用ブロックによって誘導されたトイレ出入口付近壁面において、男女別を知らせる音声案内装置を設置する」(ガイドライン)
 駅によってはトイレの入り口にある音声案内で、水の流れる音でトイレの場所を、その後に男性・女性トイレの場所を声で案内するものがあり、視覚障がいや知的、高次脳機能障害などの人たちにもわかりやすく、おおむね好評のようです。
 視覚障害の人にとって触地図は、まずそれがどこにあるのかがわからず、地図自体が指で触ってもわかりにくいため、実際にはほとんど利用されていません。わかりやすい音声案内の整備をお願いします。

6「水洗ボタン」
「手かざしセンサー式だけの設置は避け、操作しやすい押しボタン式、靴べら式などとする。手かざしセンサー式が使いにくい人もいることから、手かざしセンサー式とする場合には押しボタン、手動式レバーハンドル等を併設する」(ガイドライン)
 「センサー式スイッチ」は視覚障害の人にとってはわかりにくく、上肢に障害がある人にとっては使いにくいものです。流したくないのにセンサーが反応して流れてしまったり、逆にセンサーがうまく反応しなくて流したくても流せないということもよくあります。手の力が弱くても比較的 楽に操作ができる「靴べら型」や「ボタン式スイッチ」のフラッシュバルブが使いやすいのでは ないかと思います。「靴べら型」は、視覚障害の人にとってわかりやすい形でもあります。

c0167961_17502846.jpg








6「洗面台の蛇口水栓スイッチ」
 「蛇口は、上肢不自由者のためにもセンサー式、レバー式などとする」
 (ガイドライン)
 自動と手動の切り替えスイッチの付いた水栓が良いと思います。自動だけだと出したいときに出せないということがあるからです。また、もう少し出し続けたいときに止まってしまうこともあるので。
 また、蛇口は洗面台の空間を広く使うことのできるグースネックタイプ(がちょうの首のような形)のものがより使いやすいと思います。
by yamana-4 | 2008-08-21 17:49 | バス・トイレ | Trackback | Comments(0)

鉄道各社へのトイレの要望書1  

◉駅などに多機能トイレが多く設置されてきましたが、問題点は。
「誰もが使える交通機関を求める全国行動東京実行委員会」は旅客施設の多機能トイレについての共通要望項目(案)を作成しています。
今どのような問題があって、どうして欲しいかが良く分かるので許可を得て、以下3ページに掲載します。

◉「鉄道各社へのトイレの要望書」(案)
多機能トイレについてーーそれぞれの設備についてどのような考え方で 整備されていますか?

1「簡易型多機能便房」
「〜多機能トイレを高齢者、障害者が利用しやすい場所に男女共用のものを1以上設置するか男女別にそれぞれ1以上設置する」「多機能トイレを設置したうえで簡易型多機能便房の設置を推奨する」「男子用トイレ、女子用トイレのそれぞれに1以上の簡易型多機能便房を設置することが望ましい」(ガイドライン)
 車いすでも利用できるトイレとして「多機能トイレ(だれでもトイレ、みんなのトイレ)」が整備されるようになってきています。利用できる トイレが増えることは喜ばしいことですが、その反面「多機能」であるために、車いすやオストメイトの人たちが必要なときに利用できないことがあります。「本当に必要な人を優先する」という利用する側のモラルが不足しているということもありますが、ハードの問題として、たくさんの機能を一ヶ所に集中してしまうため、様々なニーズを持った人たちの利用が集中してしまうことが原因になっています。
 それぞれのニーズを理解して、そのニーズを分散させる工夫が必要なのではないでしょうか? 男女別の一般のトイレの中にも、手動の車いすやベビーカーごと入れる大きさのちょっと広めのブース(「簡易型多機能便房」)の設置が必要です。
 一般のトイレの中に、少し広めのスペースで手すりをつけ、扉も引き戸にして赤ちゃんのオムツ替えに必要なベッドを設置するなどの配慮をしたブースがあれば、手動車いすの人や高齢者、乳母車の赤ちゃんづれの人やけがで松葉杖を使っている人などは利用できるようになりニーズが分散されます。
 一般トイレのバリアフリー化、ユニバーサル化ということも必要ではないかと思いスます。
c0167961_18204429.jpg2「オストメイト」対応設備
「オストメイトのパウチやしびんの洗浄ができる水洗装置を設置する」「汚物流しを設置することが望まし       い」「温水が出る設備を設けることが望ましい」(ガイドライン)
 最近、改修されたトイレでも便器に取り付ける簡易型の「パウチ・しびん洗浄水栓」しか設置されていないことがあります。
 「オストメイト」のための設備として、パウチの洗浄や汚れ物を洗うための「汚物流し」や、汚れた腹部を洗うためのお湯の出る「シャワー付水栓金具」、衣服の乱れや汚れていないかなどを確かめるための全身の映る姿見(幅はせまくても長さのあるもの)などがありますが、事業者の中には、このような「汚物流し」も含めた「フルオストメイト」を標準仕様としているところもあり、ぜひ必要だと思います。
 簡易型の場合、汚物が入るパウチを身体から外し、便器の中へ汚物を捨て、その便器の縁辺りに付いているノズルからの水でパウチを洗うことになるのですが、その様子を想像 してみていただければ「汚物流し」の必要性が見えてくると思うのです。他に尿器を洗うときも同様かと思います。
 すべての駅に整備されることがいちばんですが、せめて主要な駅に整備されていて、それがインターネットなどによってどこの駅にあるのかということが事前の情報としてわかっていれば、オストメイトの方々の安心感も増すのではないでしょうか。
 オストメイトの人は使用時間が長くかかることから、数の少ない多機能トイレは使用しにくいので、できれば一般のトイレにオストメイトの設備があればいいという声も聞きました。
 オストメイト対応の設備については、どのようにお考えですか?
by yamana-4 | 2008-08-21 04:26 | バス・トイレ | Trackback | Comments(0)