ハンドル形電動車いすで盛岡へ、盛岡レポート1

DPI日本会議全国集会 in岩手 jun.14~15 ’08
◉6月14日地震発生直後、花巻空港から盛岡市内へ
岩手・宮城内陸地震に遭遇した今回の盛岡集会は、多くの参加者が新幹線車内に閉じ込められ途中宿泊を余儀なくされたり、迂回ルートを取らされたりで、移動制約者にとって参加するためのアクセスそのものが困難な、特別な特別な体験をした忘れられない集会となった。
鉄道には被害が無かったにもかかわらず、14日は点検のため終日運行停止、翌日始発から運転再開されても、高い確度で震度6程度の余震発生予測が出され、危険区域徐行のため長期にわたり大幅な遅れを出すことになった。
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盛岡駅西側広場会場のからの岩木山と、岩手県情報交流センター・アイーナ

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総会は中止、当日は交流会のみになり、集会は15日だけに短縮して行われた。14日盛岡は「ちゃぐちゃぐ馬っこ」のお祭りだった!


◉ハンドル形電動車いす使用者にとっての盛岡行き
そもそも、新幹線乗車を認められていないハンドル形使用者には「盛岡にどうすれば行けるか」が問題であった。
新幹線が利用出来ないと、国内で行く事が困難な地域が多数存在し、信じ難いことだが外国に行く方が簡単だったりする。JRの鉄道整備は新幹線を主体に行われており、在来線はどんどん短距離運行が進められている。従って列車での長距離移動は困難になって来て、航空機や高速バスにシフトせざるを得なくなり、いずれにしてもハンドル形電動車いす使用者には制約の多い移動となってしまう。

・DPI事務局からの参加案内では「飛行機でのアクセスは仙台空港から新幹線利用を」と記載され、新幹線利用を前提にするものであった。
ハンドル形でも乗車出来る在来線の東北本線は、仙台〜盛岡間の直通列車は無く、どちら側からも中間の「一ノ関駅」止りの運行であり、乗り継ぎが必要で所要時間は3時間30分。
「一ノ関駅」ホームは、仙台方面にはスルー形エレベータが設置されているが、隣の盛岡方面ホームは車いす対応エスカレータのみであり「ハンドル形電動車いす利用不可駅」であった。
・花巻空港から盛岡へは車いす乗車が可能なバスは運行されておらず、周辺のJR駅はどれもハンドル形利用不可駅であった。
空港リムジンバスはどこも同じだが、車いす乗車可能な車種は運行されていない。
地元実行委員会「CILもりおか」事務局長の今川さんに相談すると、空港からノンステップバスが運行されているJR北上駅へは行けるので、そこもハンドル形不可だが乗車許可を取って乗れるよう手配して頂いた。で、そのルートを利用することにし、大阪伊丹空港から花巻空港へ向かった。

・岩手県花巻空港に着いてみると、大地震発生直後だった!
6月14日午前9時40分頃、花巻空港に降りると「1時間ほど前に震度6強の大地震が発生、JRは全線不通」とのこと。
搭乗客は当日の盛岡「ちゃぐちゃぐ馬っこ」への観光客で満席だったが、盛岡行きリムジンバスが用意されていて、私も乗車させる段取りが出来ていた。
使用しているハンドル形車いすは小型で、折り畳みも出来るのでバスのトランク収納庫に積み、車内には何とか自力で乗車し、道路は問題なくスムースに盛岡駅前に着くことができた。
もしも、折り畳めない電動車いすであったらバスには積み込めず、車いすタクシーを呼ぶしか方法が無く、高速料金や高額のタクシー代が必要となるところであった。
・県内の空港と県庁所在地へのアクセスに「車いす利用は考えてない」とは驚きであった。当地の実情を初っぱなから認識させられるスタートとなった。
今回の東北地方旅行では、盛岡〜仙台間をJRやバスで移動した訳だが、地震の被害は山間部の過疎・高齢地域に多く、都市部ではほとんど被害は無かったように見受けられた。
最近、一番弱い人たちに被害が集中する災害が多いように思え、車いすの私達は人ごとでは無いと複雑な思いだった。
なお、大阪伊丹空港からの便はJALのみ運行であったが、燃料高騰で花巻行きは廃止と報道されている。
by yamana-4 | 2008-08-07 11:36 | 街情報 | Trackback | Comments(0)
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