ひろしま菓子博2013「電動車いすは平日しか入場させない」へ抗議のお願い

◉このような決定をする実行委員会があることへの驚きと
 抗議の声を届けるお願い。

・ことの経緯
4/20 新聞各紙に次のような記事が掲載されました。

<全国菓子大博覧会>電動車椅子入場拒否 抗議受け平日許可
(毎日新聞 4月20日(土)20時45分配信 )
 広島市中区で19日開幕した「第26回全国菓子大博覧会・広島」(ひろしま菓子博2013、実行委主催)で、実行委が電動車椅子の利用者の入場を拒否していたことが分かった。
会場内に物産ブースを出している授産施設で作る団体などが抗議し、実行委は20日、来場者の少ない平日に限定して入場を認めることを決めた。
 ブースを運営する曽根都さん(37)=社団法人「広島県就労振興センター」職員=によると、開幕前日の18日、電動車椅子のスタッフが会場を下見していると、実行委から「電動車椅子は暴走すると危ない」として入場できないと注意された。
授産施設側や広島県障害者支援課などが撤回を求めると、同県経営革新課などでつくる実行委は来場者の少ない平日のみ認めると変更した。
 ただ、土日祝日は「乗っている本人や周囲の安全を保証できない」として、スタッフも含めて手動式の車椅子への乗り換えを求めるという。
授産施設側は「電動車椅子は1人で動くためのもの。普通の車椅子では押す人がおらず、動けない」と訴えている。
 菓子博は旧広島市民球場跡地(広島市中区)などを会場に、5月12日まで開かれている。
【植田憲尚、稲生陽】

■会場内への電動車いすでの入場はできません。
 電動でない車いすをお持ちでない場合、貸出しますので予約時にお問い合せください。

http://www.kashihaku2013.jp/access/kurumaisu.html

・抗議と要請
「電動車いすの平日のみ入場」について
ひろしま菓子博2013 広島 実行委員会様へ厳重抗議し、即刻全日入場を認められることを勧告します。


・催事や博覧会で「人が多いから危険」と電動車椅子利用者の入場を断ったり、会場の車いすへの乗り換えを強要した例は聞いたことがありません。
平日だけ認めればよいという問題ではありません。
「電動車椅使用者を一律に入れない日がある」ことは、やはり問題であり、そのような決定をされた実行委員会の見識を疑います。
 夕方の百貨店食品売り場などは、菓子博覧会がどれほど混でいようと人の多さでは比べものにならないでしょう。ラッシュ時の駅や地下通路など、この催しより混雑していると思われる状態は沢山ありますが、はなから「来てはいけないと拒否されたり、手動車いすへの乗り換えを強要されること」はありません。
 そもそも車いすの認定条件に「外部の人に対して危ない突起などがないこと」という項目があり「認定された車椅子は危なくない」のです。どこから電動車椅子が危ないという認識がでてきたのでしょう?
 電動車いすが「急発進することがあり危ない」などという認識は、電動車いすを使う人に対する偏見と差別意識そのものです。
どのような人出の多い博覧会でも、電動車いす使用者が利用できないサービスがあっても、他の人へ危害を加えたということは聞いたことがありません。
 電動車いすの入場に問題があるとしたら「運営や会場整理の問題」であり、電動車椅子を排除するのは誤った対応というよりありません。
実行委員会の方々は、ことの本質を理解されていないので「平日の空いている時だけ」というような回答が出てくるのだとしか思えず、これは解決とは、ほど遠い考え方ではないでしょうか?
 土日だけといっても特定の人だけへの差別的運用は、合理的な制限理由とはなりえず「電動車いす全体を一律に入場させない」ことは人権侵害認定される事案になりかねません。
 これ以上ことが大きくならない内に、自主的に土日の入場制限を即刻撤廃されることを要請いたします。

全国の電動車いすユーザー有志 
代表 今福明義・山名 勝

・抗議先
第26回全国菓子大博覧会・広島 実行委員会事務局
〒730-0011 広島市中区基町5番44号 広島商工会議所ビル7階
<お問い合わせ先>ひろしま菓子博2013 情報センター
TEL 082-502-6250 FAX 082-221-6664・平日 10:00〜18:00 土日祝 10:00〜20:00
事務局内のお問い合わせについては、TEL 082-502-2838
お問い合わせ等は平日の8:30〜17:15にお願いします。
・Facebook
http://www.facebook.com/kashihaku2013

・追記1
三井孝夫さんのFacebookの事務局とのやりとりも、ご覧ください。
http://www.facebook.com/takao.mitsui.7?hc_location=stream

・三井 孝夫:ひろしま菓子博2013
 先方の責任者に電話で連絡がとれました。
しかし、結論は「対応を変えるつもりはない。検討もできない。」とのことでした。
(詳細は当方のFBに記載。)
その後、調べてみた結果、実行委員会の事務局に広島県、広島市も入っています。
そして、広島県、広島市、菓子工業組合等から合計で3億円の出資がされています。
公的なイベントとして実施されているようですが、広島行政はこの差別対応を承諾しているのでしょうか?
だとしたら、行政による差別の容認という人権にかかわる大きな問題です。

・追記2
「一転、電動車いす全面受け入れへ ひろしま菓子博」の報道がありましたが、
実行委員会も県や市も、朝日の記者も問題の本質が理解できていませんね。
「混雑している時には乗り換える、乗り換えできない時は予約」では
全く問題解決になっていません。
「自分の車いすで、押されたりせずに自力で動く」という当たり前の
ことが理解できていないと、話しになりません。
http://www.asahi.com/national/update/0421/OSK201304210051.html
by yamana-4 | 2013-04-21 03:22 | バリアフリー
<< 全国菓子博 電動車いす拒否問題... バリアフリー2013 大阪バリ... >>