JR東海の乗車拒否でアメリカ人ハンドル形電動車いす使用者が京都行きを断念

◉(財)日本障害者リハビリテーション協会の外国人研究者招聘事業で来日中のJune Kailesさんは、
非常に小さな機能的なハンドル形電動車いすの使用者ですが、東京駅から京都へ行うとして
JR東海に「ものすごい対応を受けて乗車拒否」され、楽しみにしていた京都観光をあきらめて
ホテルに帰ったと報告がありました。(12月9日)
ハンドル形電動車いすに対する制限的な鉄道乗車制度は破綻しており、このような国際性の無さは
国辱ものであるとさえ言えるのではないかと思っています。
先頃、朝日新聞社の招聘した音楽家が名古屋公演に行こうとして、同じような扱いを受け憤慨して
帰ったとのことでした。
カルフォルニア州への新幹線売り込みをやっている時期に、何故このようなセンスの無い対応をするのか
呆れています。
このようなことが起こるのは差別的な「ハンドル形電動車いすにだけの鉄道乗車制度」があるからであり、
ハンドル形に対する乗車基準の非国際性は、新幹線の外国への売り込みを図っているこの時期、
国益を害するものではないでしょうか?

★以下はジュン・カイレスさんの報告です。

◉スクーター式車いす利用者であるアメリカ人観光客に対する差別
12月9日12:03発、予定していた京都行き新幹線に乗れませんでした。
私たちは、11:13に東京駅の新幹線改札口に到着しました。そこで、2人の新幹線の役員と10名の駅員に
取り囲まれてしまいました。 それはちょっとした光景です。
かれらは、そこで1時間ほど、どうしたものかと考えました。
彼らはスクーター式は載せられないと説明し、その理由は緊急の場合に対応できないからだと言いました。
私は緊急の場合、私は自力で少しは歩けると言いましたが、彼らは「駄目」と言いました。
私は、この機会は緊急時にはエンジンなしでも手動で動かせると説明しました。
それでも彼らは「駄目」と言いました。

彼らは電車では20キロ以上の荷物は運べないと説明しました。 スクーター式は総重量50キロですが、
4つの部品に分解することが可能で、部品ひとつは20キロ以下になると説明しましたが、彼らは「駄目」と言いました。
アメリカでこの旅のために購入したJRパスの料金を払い戻してほしいといいましたが、彼らは「駄目」と言いました。
彼らは、自分たちの名前も教えてくれないし、名刺もくれないので、現場写真をとって証拠にしなくてはと写真をとりました。
彼らは写真を撮影されるのを拒みましたが、私たちは強引に撮影しました。

ひとりの新幹線の役員は、彼らが審議している間、私が駅構内で店などをのぞこうと動きまわることすら、止めようとしました。
彼は、あなたがどこかに行ってしまわないようにしていると言いましたが、私は彼の言うことを無視しました。
すると、無理やり実力行使で止めようとしたのですが、彼は私を止めることはできませんでした。

長い審議の結果彼らは妥協策をしめしました。
それは、普通の車いす(写真の、使い勝手の悪い、自走式ではないものですが)を、代わりに提供するので、
それで京都に行って、帰ってくるまでスクーターは駅で預かるとの案でした。
彼らは、スクーターを荷物として京都に送ることも可能だが、スクーターの到着がいつになるかわからないと言いました。
それに、運搬の費用は自分持ちですと言いました。
彼らは、新幹線の荷物置き場なんか無いのでスクーターを乗せることはできないと言いました。
しかし、(以前聞いたときに)他の車両にはおける場所があると確認したのです。

私の使っているスクーター式は、みなさんが使っている電動車いすよりずーっと小さいです。
なにがJR東海にとって問題なのでしょうか???
日本においてもADAのような障害者差別禁止法が早く成立することを望みます。
JRは本気で、カリフォルニアに高速鉄道を売り込もうとしているのでしょうか?
カリフォルニア現地の障害者団体は、今回の出来事を注視するでしょう。
ジュン・イサクソン・カイレス (米国ウェスタン保健科学大学 障害保健政策センター)

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by yamana-4 | 2010-12-11 06:57 | ハンドル形電動車いす | Trackback | Comments(19)
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Commented by tomo at 2010-12-14 13:10 x
情報感謝します
http://jr-central.co.jp/info/others.html
からしっかり抗議のメッセージを送るべきですね。
Commented by 通りすがりの人 at 2014-09-18 20:22 x
こんばんわ。
酷いですね…これは

あと3枚目の写真にJR東海の駅員の他にJR東日本の駅員も映ってるように見えました…
Commented by yamana-4 at 2014-09-18 23:26
物理的に問題無いのに"車いすの種類"や"本人の資格"によって、鉄道を利用させない国は日本以外は、世界中にありません。特にハンドル形電動車いすについては、非常に制限的な「鉄道乗車制度」を作って「乗せるために作った制度を乗せないために精一杯逆用」して、日本人でも福祉の制度で給付されたり、介護保険レンタルの一部の機種使用者以外は、外国人はもとより、自費購入の障害者であっても、一切の鉄道乗車を拒否している鉄道事業者がいるのです。国交省のバリアフリー対策室でも「オリンピック・パラリンピック」開催までに解決しないと、国際問題になると憂慮していますが、鉄道局がそう考えていないので、なかなか進展しません。
Commented by yamana-4 at 2014-09-20 00:40
みなさまのコメントで、電動車いすについて非常に誤解が多い事がわかりました。
代表的なコメントを挙げてみます。
・規格外の車いすや特殊な車いすを持ち込んで文句を云うのは可笑しい。
 ー日本の法律で正規の車いすと認定されるものであり、規格外でも、特殊でもありません。
・たった一人の米国人旅行者のために日本の法律を変えろというのか?
 ー日本の法律って?電動車いすを乗車させ無くていい、などという日本の法律があるの?
・ガソリンエンジンが、原因で乗れないのでは?
 ー電動車いすでガソリンエンジンのものは存在ぜず、全て電動機で動きます。
・JRの監督官庁に抗議しないと変わらない。
 ー国交省の監督官庁の鉄道局はJRの言うままで、国交省のバリアフリー対策室の云う事を聞きません。
・単なるいちゃもんだ!
 ー近隣の東南アジアの国でも、アメリカやヨーロッパでも車いすの種類が違うからと
  乗車拒否する国はありません。世界の常識では"いちゃもん"ではありません。
Commented by kun at 2014-09-20 09:44 x
双方にもう少しずつ柔軟さが必要なんじゃないかと思います。
Commented by yamana-4 at 2014-09-20 14:26
双方に柔軟さが発揮できれば良いのですが、JR東海は問答無用で話し合いの余地がありません。乗換え用の車いす提供は、京都駅までで「駅を出てからは知らない、自分の車いすが必要なら自分で送くれば」という相手に、旅行者が歩み寄りの余地があるのでしょうか?
Commented by arisu at 2014-09-22 22:46 x
強面の彼らに取り囲まれて見下ろされて
車いすの目線では、さらに とてつもない圧迫感を感じられたと思います。
同じ日本人として恥ずかしい。バリアだらけです。
Commented by Pee at 2014-10-01 08:22 x
やはりインフラの整備が必要ですね!この方が何の遠慮も無く、新幹線に乗れたら良いのでしょうが、現状は無理ですし迷惑になります。
G車で子供を放し飼いにしている奴等より、ましな程度ですよ。
Commented by 介護者 at 2014-10-01 17:09 x
このスクーター型車椅子の場合、乗っている方も含めると、100㎏近い車輪付きの物体ということになります。
これが電車に乗るとなった場合の危険性はいかがなものか?想像に容易いかと思います。(荷物が20㎏以下というルールも同様でしょう)
急ブレーキ時に20㎏以上の物体を抱えているのは大変危険ですし、まして、100㎏の車椅子はコントロール不能になるでしょう。
万が一トイレなどへ移動中などに急ブレーキ、、、想像しただけで恐ろしいです。
無理をせず、旅行用の軽い車椅子でどなたかに同行してもらう方が安全だと思います。
乗車基準は乗客すべての方の安全を考えてのものですから、簡単には変えられないと思われます。
上手く説明できないJR職員もどうかと思いますが…
Commented by tomoyo at 2014-10-01 21:22 x
これは、ホントに酷いはなしです。虐待防止法、差別禁止法、障害者の権利条約も批准したと言うのに。日本人として恥ずかしい限りです。近視の全ての人に「眼鏡は、禁止。外して乗りなさい。」と言っているようなものなのです。「障害者」を理解する想像力がないなら、自分が当たり前にしていることを禁止されて不便だと思うことに合わせてみてください!と言いたいですね。
Commented by DJ LOVE at 2014-10-02 10:34 x
新幹線が開業以来一件の死亡事故もなく50年運行して来れたのは、現場の隅々までルールを守る事が徹底されていたからだと思います。
現場が柔軟に判断してルールを守らないようでは、この偉業はとても達成できないと思います。
ルールが現状にふさわしくないのなら、ルールを変更するべきであって、現場で判断してルールを守らなくてもいい姿勢に変えるのは、合理的ではないと思います。
Commented by 無記名 at 2014-10-04 09:05 x
どうして乗り換え用の車椅子を利用されないのですか?
Commented by yamana-4 at 2014-10-05 07:02
車いすについて、やはり誤解が多いので、少し説明しておきます。
「スクーター型車いすが本人も含めると100kg以上になり、、」
電動車いすは普通型の方が重く、合計重量が200kg程度になるものは沢山あり、ハンドル形が重いというのは誤解です。重いから危ないというのも誤解であり、本人も周囲にも安全はきちんと考えられて作られています。急ブレーキは自動車の場合と違って、電動車いすは時速6km以下しか速度が出ないように法律で決まっているので、イメージされているようなことは起こりえず、車内では時速2〜3km以上の速度で動く事も、物理的に不可能です。
「旅行用の軽い車いすで同行者を」
車いすは、本人の身体状況や障害の特性に合わせて選択されているもので、乗り換えろということは無理なのです。同行の介助者は、本人の身体的条件で出来ない事を補う必要がある場合は、原則的についておりますが、電動車いすの操作は本人が行うので、同行者がいれば安全というのもでもありません。
Commented by yamana-4 at 2014-10-05 07:02
「ルールを守れ」
JRには車いすについての"手荷物としての規定"がありますが、自走用車いすで重量等の規制をしていることはありません。普通型の車いすは、手荷物規定で乗車制限された例もありません。ところが、ハンドルで操作するタイプの電動車いすだけ乗車させないという、合理的に説明できない"理由なき乗車拒否"が行われていて、乗車を認めるために特別な乗車制度を作りました。この制度自体が世界中に例が無く特異なことで、日本以外の国では車いすのタイプで分けることなど一切ありません。この制度が日本人の一部の人しか適用できない条件を付けて、外国人や日本人でも絶対に乗せないと、"乗せるために作られた制度が乗せないために使われている"ので、確かにルールを変えなくてはなりません。しかし、このようなルールは世界中に存在せず、オリンピック・パラリンピックで来日する多くの外国人が、日本にはハンドル形だけ、一切新幹線に乗せない制度があると知ったら驚くでしょう。
開催までに何とか改める必要があります。
Commented by yamana-4 at 2014-10-05 07:03
「乗換え用の車いすを利用しないのか?」
飛行機の搭乗の場合を想定されていて、新幹線の場合も同様にと思われているようですが、飛行機の場合は「通路が狭く特殊な車いすしか通れない、車いすを置く場所も無い」ので、預けて貨物室に積むので、止む負えなく乗換え用の車いすがあるのです。一方新幹線には「荷物を預かる」ことは一切行っておらず、貨物室もありません。大きな旅行用トランクも自分で持ち込みます。車いすも同様で乗換え用車いすなど用意されておらず、そのまま乗車するのです。
Commented by バスドラ at 2015-05-04 01:11 x
日本とはそう言う国ですから 世界的に見て恥ずかしい対応だと言うならば、女性専用車両も世界的見て恥ずかしい事例ではないですか。此に付いては疑問を抱かない日本人。ハンドル付きとは俗に言うシニアカーの事を指してませんか? バスにもシニアカーで乗り込もうとしたお客様がいましたが、他のお客様への迷惑と狭い車内での取り回しが危険な事、スロープ板が重量に耐えられない危険性が有るため私の会社では乗車を御断りしています。折り畳んで座席に座れないハンドル式は、通路の狭い新幹線では場所を取ります。トイレに行くにしても同じ事が言えます。安全上致し方の無い事かと思います。
Commented by yamana-4 at 2015-05-04 16:07
根本的に誤解されています。いわゆるシニアカーも普通型と同じ電動車いすの1種であり、法律上同じものです。日本は法治国家ですから、法的に同じものを区別=差別して排除することは、法的には問題になります。また、重量や大きさは外国製の電動車いすの方が、重くて大きなものは沢山あります。スロープ板の重量が耐えられないということも誤解です。この機種は全て既製品なので、大きさも基準より大きなものはありません。新幹線の車内車いす座席は、手動車いすの人が座席に移って車いすは折りたたんで置く、移譲座席なので普通の車いすは通路にはみ出すのは、どの車いすも同じです。世界中の国は区別していないのに、日本だけで安全でないと言うのは根拠がありません。それでも多い反対論者に納得してもらうため、乗車に問題ない条件を設定し、クリアーした機種を「改良型」として、JIS規格も新たに作り、問題になっているような小型で機能的な機種は、乗車を認めようとしています。この辺りはご理解頂きたいとお願いします。
根本的な問題は、新幹線やデッキ付き車両に、バリアフリー法で規定している広さの車いすスペースを、設置していないことです。この点では日本の特急車両が、世界のレベルに大幅に遅れているのです。新幹線は40年前の座席配置を変えていないので、車いす乗車の観点からは、世界で最も遅れている車両となってしまっていて、とても残念なことです。
Commented by 123 at 2015-05-13 10:53 x
「この車椅子は小さいし、軽いから大丈夫」なんていうのは、誰が決めるんですかね?
それより大きくて重い車椅子でなきゃダメな障害者の方は、結局乗れないですね。
 
「そんなの当たり前だ、自分のは小さいから乗ってもいいだろう」と言ってる方は、そういうことをどう思っているのでしょうか?
それも差別だと思うのですが。
結局、障害者の方も自分基準でしか考えてないのではないのでしょうか。

Commented by yamana-4 at 2015-05-13 11:16
> 123さん
専門家や当事者も加わった検討委員会で、実証実験もやって、鉄道乗車に問題ない条件を決めました。主な条件は回転半径とか、脱輪した時に助けるための取っ手などです。障害者が自分基準でしか考えていない、というのは誤解です。鉄道事業者も加わって、客観的に決めた基準で鉄道乗車に問題ないと分かっているのに、日本人にしか資格がない「補装具や介護保険レンタル」といった、他の車いすには課されていない別の条件を付けて、外国人や日本人でも自費購入で頑張っている人などは乗せない、というのは世界中で他に例がありません。近隣の中国、韓国、台湾などで何の問題もなく鉄道乗車できるのに、日本に来たら突然乗せないと言われたら、外国人は訳が分からず困ってしまいます。
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